2016年03月22日

最近作

 今月の初旬に描いたイラストを、今頃アップです。

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 渋谷をデートする、快獣ブースカ。題して「思春期ブースカ」。

 彼にも、春が訪れました。私にも、いい加減春が来て欲しい。

※『快獣ブースカ』(1966年)から30年の時を経て、1997年、NHK BSで『夢さがしテレビ 懐かしのこども番組大集合』が放映され、その中で流されたミニドラマ「ブースカ 帰ったよ!」です。

 本編の最終回では、宇宙に旅立ったブースカだったんですが、久しぶりに地球に帰還。親友で生みの親の屯田大作君を捜すお話。

 ブースカの声は、アニメ『サザエさん』の二代目カツオ役、高橋和枝(初代は大山のぶ代)。このミニドラマは、亡くなる2年前です。

 共演の伍代参平は、子役時代から、特撮物でもおなじみ。『忍者キャプター』(1976年)の金忍キャプター5 ・大山昇や、『大戦隊ゴーグルファイブ』(1982年)のゴーグルイエロー・黄島太など。

快獣ブースカ 帰ったよ


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posted by 諸星ノア at 22:13| 創作・制作日記

2016年02月01日

映画『手裏剣戦隊ニンニンジャー vs トッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』

 映画『手裏剣戦隊ニンニンジャー vs トッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』観てきました。

 戦隊物の恒例映画です。

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↑チラシ。

 ファーストデーなので、平日夕方とは言え、、お子様連れの家族が、5組くらいいました。まぁガラガラには違いないですけど。

 新人役者さん達の成長が見られて、楽しかったなぁ。1年かけて放送するドラマは、民放では、戦隊物か仮面ライダーしかないので。

 あとはNHKで大河ドラマ。半年で、朝ドラです。

 戦隊(ライダーもそうですが)ほとんど新人が抜擢されるから、1年かけると、演技が成長したなって、実感します。

 今回は、ニンニンジャーのアカニンジャー=伊賀崎天晴(いがさき・たかはる/演:西川俊介)が、敵のボス、忍者マニアの闇博士マーブロ(演:山里亮太/南海キャンディーズ)に捕まってしまう。

 天晴を救うべく、烈車戦隊トッキュウジャーが駆けつけてきた!トッキュウジャーと協力して、ニンニンジャーの残されたメンバーはマーブロ一味に立ち向かう、というお話。

 上記で触れた演技の成長なんですけど、この天晴君の成長が、嬉しかったです。放送当初は、視聴者ながら、滑舌悪いし演技微妙だし・・・って思ってました。

 今も滑舌悪いですけど、それなりに克服しようとした感じありますし、微妙な心理の移り変わりも、出来るようになってました。

 すごく努力家なんだと思います。周りの先輩に、アドバイスをすごくもらってるんでしょう。

 天晴がマーブロに虜にされてしまい、トッキュウジャー&ニンニンジャーがかれを救出に向かうわけですが、それに反対したのが、天晴とシロニンジャー=伊賀崎風花(いがさき・ふうか/演: 矢野優花)の父である、伊賀崎旋風(いがさき・つむじ/演:矢柴俊博)。

 旋風は、マーブロの本当の狙いがニンニンジャー全員を誘い出すことで、忍者全員を闇ニンニンジャーにして、世界を闇にすることが最終目標だから、息子の命の心配を押し殺して、断腸の思いで、全員を引き留めたのでした。

 ここに、戦隊映画で繰り返し描かれる、父子愛のテーマがあります。

 しかし、みんなで帰ってくればいいのだからとアオニンジャー=加藤・クラウド・八雲(演: 松本岳)に逆に諭され笑顔で、旋風は許したのでした。

 この映画のみの新キャラで、敵役マーブロを演じた南キャンの山ちゃんが、良い味出してた!

 ナチュラルな演技で、十分悪役だから、笑ってしまう。

 劇場パンフレットに書かれているんですけど、監督に「子供達に嫌われるような話し方でお願いします」と言われ、山ちゃんが「なるほど」と答えたら、「そう、それです」と言われたそう。彼としては、普通に話しただけだったとか(笑)。

 ラジオ番組では、役作りについて聞かれて、衣装着て、ただ笑って写真撮っただけで、役そのままだったことが語られてました(笑)。
 
 先輩戦隊のコラボも、映画の見どころ。

 トッキュウ1号こと、来斗(らいと/演: 志尊淳)は、猪突猛進型で、天晴と同じ単細胞型なんですけど、経験を積んで精神的に成熟した感じで、落ち着いてます。

 来斗は、見た目大人でも、『トッキュウジャー』を観た人にはご存じなんですが、正体は小学生(10歳)なので、後輩レッドである天晴を導く役どころなのは、面白い。

 演じてる志尊クンが、戦隊役者として西川クンより1年先輩というところも重なるから、二人の場面を重層的に見ることが出来ます。

 マーブロ達を粉砕して、エンドロールが流れると、私の後ろの席の父子は、さっさと帰ってしまいました。

 エンドロールで「なんじゃモンじゃ!ニンジャ祭り!」流れ終わった後、天晴達が旋風の元に帰るシーンになります。

 笑顔で旋風「おかえり」のあと、照れくさそうに天晴が、「おお」と小声で微笑む良いシーンで終わる。

 これ、さっきの父子見て欲しかった!大事なシーンなのに!子供の無事を願わない、親はいないですから。

 ここに、この作品のテーマがあるわけで、戦隊映画が、父子で観る作品というものを意識して作られてる所以だと思うのです。
 
 映画は、エンドロールが終わるまで、席を立たないで欲しいもんです。


※『手裏剣戦隊ニンニンジャー VS トッキュウジャー THE MOVIE』予告編です。

『手裏剣戦隊ニンニンジャー VS トッキュウジャー THE MOVIE』予告編


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posted by 諸星ノア at 23:38| 特撮&VFX作品・特撮ヒーロー・怪獣

2016年01月01日

あけましておめでとうございます。

 あけましておめでとうございます。

 本年もよろしくお願い申し上げます。

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posted by 諸星ノア at 18:28| 創作・制作日記

2015年12月13日

絵本『なまいきヴォルク』発売記念、トークショー&サイン会@ジュンク堂書店新宿店 その3

 絵本『なまいきヴォルク』発売記念、トークショー&サイン会@ジュンク堂書店新宿店・その2からの続きです。

 サイン会が始まるまで、少し時間があったので、せっかく絵本に登場した加藤月琉(かとう・るな)ちゃんが隣にいるのでー
 

 るなちゃんのお母さんに許可して頂き、彼女にサインをもらいました。

 このトークショーの特典で、ヴォルクのポストカードが配られたんですけど、それにマジックで書いてもらいました。

 るなちゃんは、照れくさそうにしながらも、快く書いてくれました。ありがとうね。お母様も、ありがとうございました。

 それにしても、我ながらサイン好きというか、図々しいというか(苦笑)。

 それから、ステージの奥の棚の上に置いてあった、ヴォルクの人形2体を、記念に写真に撮ります。

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↑ヴォルク人形。

 画像左のヴォルクが、撮影用の人形で、右は、5月に商品化されるサンプルみたいですね。 

 そんなこんなで、サイン会の時間。サイン会の位置は、喫茶の入り口寄りのところ。整理券番号順に、合田さんの前に行きます。

 15分くらい待って、私の番になります。係の人に、合田さんとツーショットを撮れるか聞くと、OKなので、デジカメを渡します。

 合田さんは、絵本の遊び紙のところ(3P目)へ、ヴォルクの似顔入りのサインを入れてくれます。

私「「ヴォルク」の名前の由来が、「ヴォルク・ハン」と聞いて、自分プロレスファンなんで、嬉しかったです」
合田「リングスとかの、試合を見たことある?複雑な関節技を使うんだよね」

 ここでツーショット撮影を、お願いします。

 合田さんは、オジサンの私がツーショット撮影を申し出たのに、少し引いている感じ。すみません、キモイから・・・。

 でも、なんとかツーショット撮影もでき、合田さんにお礼を申し上げて、はけます。

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↑合田さんとるなちゃんのサイン。

 サイン会終了−。

 合田さんのサインに加え、絵本に登場した女の子=るなちゃんにまでサインを頂けて、非常に有意義なサイン会でした。

 私は、『どーもくん』は知ってましたけど、合田経郎さんの名前と存在は、この絵本で初めて知りました。

 ですから、トークショーでは、自分の知らないことが多くて、興味深かったですね。

 普通絵本というと、かなり作家の個性というか、アーティスティックな分野だと思うんですけど、合田さんの制作スタイルは、複数のスタッフで、会議を重ねて作るというのが、新鮮というか。こういう制作の仕方もあるんだなぁって、興味深かったです。

 合田さん、岩澤さん、貴重なお話ありがとうございました。それと、るなちゃん、ありがとう。

 ヴォルクのぬいぐるみが出たら、買おうかな。

絵本『なまいきヴォルク』発売記念、トークショー&サイン会@ジュンク堂書店新宿店・その3(了)

※素人の方の映像です。猫vsぬいぐるみ。猫ちゃんが、ぬいぐるみを警戒している様が、笑います。そして可愛い!

ぬこ VS ぬいぐるみ


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posted by 諸星ノア at 13:27| アニメ・声優など

絵本『なまいきヴォルク』発売記念、トークショー&サイン会@ジュンク堂書店新宿店・その2

 絵本『なまいきヴォルク』発売記念、トークショー&サイン会@ジュンク堂書店新宿店・その1からの続きです。


 当日来たファンから集めた、合田経郎さんへの質問について、合田さんにお答えしてもらうコーナーです。

 司会は、引き続き、『なまいきヴォルク』担当編集者・吉澤昌さん。


吉澤「まず最初は、鋭い質問ですね。女の子がヴォルクの存在を忘れてしまうと、ヴォルクは動かなくなってしまいますが、ヴォルクは女の子の心の投影した存在なのですか?」(実は、私が書いた質問デス)

合田「う〜ん、存在を忘れたから動かないんじゃなくて、ヴォルクは元々、「生きている」んですけどねぇ。う〜ん。相手がぬいぐるみでも、携帯電話でも、気持ちが通じ合えば、友達になれるってことなんですけど」

吉澤「これも鋭い質問。ヴォルクは首輪をしていますが、前に飼い主がいたんですか?」

合田「出荷時に、デフォルト(からかじめついていたもの)だったんいたんです(苦笑)。ということは、他に同じように作られた友達がいるかもしれません」

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↑ヴォルク人形。

吉澤「作品を作る際に、お話を先に作るのか、キャラクターを先に作るのか、どっちですか?」

合田「こういう感じのものを作りたいっていう、コンセプトが先ですから、お話ですかね。それからキャラクターを考えます」

吉澤「キャラクターの「動き」のこだわりはありますか?」

合田「あったりなかったり、します(苦笑)。人にま任せると、良い動きが出たりするので、ざっくり意図を伝えて、あとは任せます」
吉澤「(ポージング担当の)峰岸さんに、動かし方の信頼をしているのでしょうか?」
合田「信頼してます。峰岸さんらしい動きに任せたり、彼がやったことがない動きは、話し合ったりして決めます」

吉澤「目が青いキャラクターが多い気がしますが。それは何故ですか?」

合田「手癖みたいなものかな?ヴォルクは、オオカミだから、青い目のイメージがあります」
(会場の)るなちゃん「赤が良い!」
合田「赤だと、花粉症っぽいね(笑)」
吉澤「黒目だけとか白目を入れてる場合があるんですけど?」
合田「白目を入れるのは、最初は自信がなかったんです。あっ、『ウェルかめ』のカメも、白目に青だね」

吉澤「続いての質問で、ヴォルクが映像化された場合、どんな女優さんと競演させますか?」

合田「この本の松本っていうプロデューサーがいるんですが、彼女がジャニーズ好きでねぇ。一緒に出すなら、嵐の誰が良い?って聞いてきたり(苦笑)。ですから、女優さんより、ジャニーズの方が、競演は早いかもしれません」

吉澤「「ヴォ」って発音しにくい言葉を使ったのは、あえてそうしたんですか?」

合田「ヴォルクって、ロシア語で、オオカミっていう意味なんです。少し前に、ロシアのサンボを使う格闘家で、ヴォルク・ハンというオジサンがいたんですが、そこからつけているんです。それと、「ヴォ」には、強くなりきれてない、可愛い響きもあるんで」

 ここで、前方のスクリーンには、ネーミング会議の模様が映し出され、ホワイトボードに、名前案が書き出されてます。

 列挙しますとー

 ヴォルク、ボーニャ、ドローニャ、グルブル、ぽっぺ、チョコ、アマロック、ジャブ、カミオカ、上岡けん。

合田「さっきの松本さんが、勝手に「ポン吉」という名前をつけて、ポン吉の会議やるからとか、なにかにつけて「ポン吉」を使うので、これは「ポン吉」にしたいんだなって思ったんで、絶対ロシア語で!って、「ヴォルク」に決めました(笑)」
吉澤「ヴォルクの前に、「なまいき」ってつけるのは、先ほどのお披露目ムービーを作る直前だったですよね」
合田「ソニーピクチャーの人に、名前の前に何か言葉を入れてって言われたんで、入れたんですよね。そうすることで、しっくりきたんで、ソニーさんのアドバイスは良かったですね」

吉澤「では質問に戻りますと、ヴォルクを連れて行きたいところってありますか?」

合田「ヴォルクの見た世界を見たいですね。10cmの高さから見た世界を見たい。僕らが見るよりも、もっと大きな物に見えるだろうし。地面を掘らないと(地上10cmではカメラをかまえられないので)撮影できないね」
吉澤「今回の撮影も、地面にころがって撮影しましたしね」

吉澤「この絵本は、何歳向きですか?」

合田「自分は、そういうのは必要ないと思う。5歳の子も色々いますし、大人でもいろんな人がいるので、それぞれで読んでもらえれば」
吉澤「文に、漢字を入れるか入れないかという問題がありましたよね」
合田「そうですね、小さい子でも読めるように、全部ひらがなにしたんです」

吉澤「コマ撮りアニメは、長期の集中力とモチベーションを保たないといけないと思うんですが、どうやって維持しているんですか?」

合田「モチベーションは、落ちないんです。お金と時間という制約の中での仕事は、きついんですけど、撮影している時は、楽しくやりたいんです。僕は、スタッフに仕事をしてもらうので、僕の役割は、スタッフに「今楽しい?」って聞く立場なんです」
吉澤「社長ですからね」

吉澤「「うさじい」は、峰岸さんがモデルなんですか?」
注)うさじい=『どーもくん』のキャラクター/峰岸さん=ポージング担当の峰岸裕和氏。

合田「一切そういうことではないんです。峰岸さんが、うさじいに似ているんです(笑)」

吉澤「『ヴォルク』のDSソフト化はありますか?」

合田「DSで、良い思い出ないんだよなぁ(ポツリ)」

吉澤「おもちゃ販売の方はどうですか?」

合田「出したいんだけど・・・」

吉澤「そうですね、この絵本を、一人100冊ずつ買ってくれれば、おもちゃ会社も動いてくれるのではないかと。それと、ツイッターでヴォルクとつぶやいてもらったり、ブログにも書いてくだされば(笑)。ああ、5月に、キューブという会社から、ヴォルクのぬいぐるみが出る予定ですね。それと、同じく5月に、ソニーデジタルエンタテインメントから、携帯の待ち受け画面も出るそうです」

 ここで、会場から質問。

客「『まくまくん』のDVD化はあるんですか?」

合田「NHK含めて検討中で、夏休み前までにはなんとかまとめたいですけど、今のところ予定はないです」

吉澤「というわけで、お時間も来たようなので、これで終了とさせていただきます。本日は、ありがとうございました」


 ここで、トークイベントは終了。午後1時15分くらいだったか。

 これから、15分の休憩を取って、この場でサイン会へと以降していきます。サイン会参加者は、その場で待機。

 合田さんは、プレス用の写真撮影を受けられてました。すかさず、ファンの皆さんも、デジカメや携帯で、撮影タイム。

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↑プレス用撮影タイムの合田さん。

 以下、絵本『なまいきヴォルク』発売記念、トークショー&サイン会@ジュンク堂書店新宿店・その3に続きます。


※プロレスです。

 リングスの試合から、『なまいきヴォルク』の名前の元になった、コマンドサンボの使い手・ヴォルク・ハンの試合を張ります。

 ヴォルク・ハンvsアンドレィ・コピィロフ。1994年10月22日、福岡国際センター。コマンドサンボの使い手同士、奥の深い攻防!

ヴォルク・ハンvsアンドレィ・コピィロフ


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posted by 諸星ノア at 13:22| アニメ・声優など

絵本『なまいきヴォルク』発売記念、トークショー&サイン会@ジュンク堂書店新宿店・その1

 これからアップするのは、2010年3月13日から三日間に渡ってレポートした、絵本『なまいきヴォルク』(講談社)の発売記念トーク&サイン会の記事、再アップ版です。

 人名の誤植があったので、再アップです。過去の記事を修正するのは、ブログのソフトが変更してしまったようなので難しく、新たに再アップしました。

それではどうぞ。



 絵本『なまいきヴォルク』(講談社)の発売を記念した、トークイベントとサイン会に参加してきました。

 場所は、ジュンク堂書店新宿店、喫茶コーナー(三越新宿店8F)。

 作者は、合田経郎(ごうだつねお)さん。アニメーション作家です。人形アニメの作家さんです。1967年生まれ。株式会社ドワーフ社長(ドワーフHP)。

 NHKキャラクターの『どーもくん』を制作した方。最近では、NHK朝ドラ『ウェルかめ』のOPの可愛いカメの人形アニメーションを制作しています。

 『なまいきヴォルク』は、人形を実景において写真撮影して構成した、写真絵本。ぬいぐるみとオオカミのハーフである「ヴォルク」と、小学生の女の子の出会いのお話。

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↑喫茶コーナーにあったパネル。

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↑店内告知ポスター。


 トークショーは、お昼12時より。参加費は、ドリンク代として、1,000円。

 ジュンクの喫茶コーナーには、50名ほどのファン&関係者が集まっております。

 司会は、この絵本の担当編集者・吉澤昌氏。

 ステージには、ノート型Macがあり、そこからプロジェクターを操作して、写真などを投影して、話を進めます。

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↑ステージはこんな感じ。


 以下、トークショーの再現です。少し間違っているところもあるかもですが、ご容赦下さい。

合田「今日は天気も良くて、花粉が飛び交う中、お越し下さり、ありがとうございます」
吉澤「絵本のメイキングストーリーは、ドアーフのブログにあるんですけど、今日はそれ以外の話ができればなと、思います。

 まず、この本の誕生の経緯から話しましょうか」

合田「2008年に、ドワーフのスタジオ「ドスタ」のお披露目パーティーがあって、そこで話が出たんですよね」
吉澤「そもそも合田さんとの出会いは、2003年でしたっけ。当時は、TYO(のCMディレクター)でしたよね」
合田「『こまねこ』の頃ですね。その時吉澤さんが、外でロケしましょうって言って、人形アニメは、セットを作り込んで制作するんで、ロケというのは禁じ手なんだけど、やってみたら面白かった」
吉澤「場所は、世田谷の砧公園だったですね」
合田「それで、ロケで人形ってのは、アリだなって思った。セットを作ってる美術の人には、「裏切り者!」って言われたけど(苦笑)」

吉澤「ソニー・クリエティティブの方から、何か新しいキャラクターを制作して欲しいと言われまして、僕が、合田さんなら良いんじゃないですかって、推薦したんです。それで、「チーム・ヴォルク」が結成されたわけです。合田さんの中では、最初から絵本で行こうと思ったんですか?」

合田「最初から絵本ですね。それで、自分が子供の頃、どういう遊びをしていたか思い出して、絵本の打ち合わせをしてました」 

 ここで、打ち合わせ風景の写真が、スクリーンに投影されます。スライドショー機能で、順次写真が移り変わります。

吉澤「企画会議は、半年はやりましたね」
合田「設定資料は、どこかな」(Mac内のファイルを探ってます)

吉澤「絵本の対象は、男女どちらにするか決めていたんですか?」
合田「ジェンダーフリーにしたかったんです。男の子用、女の子用って分けるのは寂しいなって。男女両方が分かる世界にしたかった。

 人形アニメを作っていると、作業が夜中まで続いてすごくきつい。そんな時、「人形が勝手に動いてくれたら助かるのにな〜」って思ったりするんです。

 自分は大人なんですけど、時々人形が、生きているんじゃないかって思う瞬間があるんですね。それで、大人の自分がそう思うんだから、小さい子は、もっと、ぬいぐるみは生きているって思うんじゃないかって想像しました(それが発想の元)」

吉澤「ヴォルクは、「オレ、ヴォルク」って言うんですよね。一人称が、「オレ」」
合田「正確な発音は、「オレ」(オを強く発音)なんだよね。5歳くらいの男の子の言う感じ。

 普段の人形アニメだと、カットとカットのつなぎ合わせで話を見せるんですが、絵本はページをめくることで話を見せるので、勝手が違うんですけど、吉澤さんの協力でなんとかできました」

吉澤「新しすぎるものにしない、って言ってましたよね」
合田「そう。それと、制作にすごく手間暇かかるから、パッと見てパッと終わるものでは嫌だなって思いました。繰り返し、長く見てもらえるような絵本にしたかった。ちっちゃい子が大人になって、自分の子供に見せられるような。そうなると、iPhonとか出さないようにして。そういうのを入れると、10年後には、「古っ!」って言われちゃうんで」
吉澤「新しいものは古くなるけど、少し古いものは、古くならないって言いますもんね」

吉澤「デザインやネーミング、お話など、何パターンも作りましたよね。でも結局、一番最初のやつが、イケると思った。それが「ヴォルク」」
合田「実景に、ヴォルクの絵をパソコンで合成して作った資料ですね。ヴォルクと森の入り口で出会ったというイメージで。あれは内心受けるか、とても不安でした。もっとポケモンみたいに、キラキラしたものにするべきかなって思ったりして。

 でも吉澤さんが、「これ、良いじゃないですか」って言ってくれて、自信になりまました。でも悩んだ期間が、3〜4ヶ月ありましたね〜。キャラをもっと増やそうかとか、ヴォルクと出会った後の話にしようかとか、色々迷って、結局元の「出会いの話」に戻った」
吉澤「色々迷って、最初のが良いってことになったですよね」
合田「出会った後の話は、あわよくば、続編で(笑)」

吉澤「ヴォルクは、ぬいぐるみとオオカミのハーフっていう設定ですけど、そのアイデアはどこから出たんですか?」
合田「ぬいぐるみが生きているっていうアイデアは、よくやられているネタで、夜中にぬいぐるみだけが生きているとか、女の子が見ている前では生きているとか、そういうのは多いんですけど、僕の中では、ぬいぐるみは、そもそも「生きている」んだというテーマなんです。それで、オオカミのぬいぐるみなんで、ぬいぐるみとオオカミのハーフというのが良いんじゃないかと。

 では、ぬいぐるみとオオカミのハーフはどうやってできたかって考えると、そこはディープで恐ろしい話になるんで(苦笑)、そういうところはファンタジーということにしておいて下さい。

 そしてヴォルクは、人間の女の子と出会い、人間の世界の「おかしさ」を知るわけです。彼は生意気なんですけど、それは正直なだけなんですね。

 さて、吉澤さんに最初のままで良いと言われましたので、そこから人形が実際に完成するのが、2009年の8月末。

 ヴォルクのぬいぐるみは、人形アニメもできるように、中にちゃんと関節がしこんであります。信頼している人形作家さんに頼んで、作ってもらってます。(関節部分の写真が映し出され)こういう関節は、東急ハンズでは売ってないので、特注で作ってもらうんです。まぶたとかつけると、怒ったり、眠ったりとかの表情もつけられます」

吉澤「というわけで、実際に撮影に使ったぬいぐるみが、これです」
 
 箱から、ヴォルク人形が取り出され、合田さんが手に持って、ファンにお披露目。すかさず、デジカメや携帯での撮影タイムに入ります。

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↑合田さんと、撮影に使用したヴォルク人形。

吉澤「さて、撮影のことに関してですけど、ロケ地周りとかされたんですか?」
合田「軽井沢とか峰岸さん(人形のポージング担当の峰岸裕和氏)と行きましたね。北軽井沢。

 ヴォルクと出会う「女の子」のオーディションもやりまして。結構な人数から選んだんですけど、実際は顔出しなしなんで、申し訳なかったです。女の子は、「るなちゃん」って言ったかな?」

 ここで偶然なんですけど、私の隣に座っていたのが、そのるなちゃんでした。加藤月琉ちゃん。髪の毛を両脇で束ねた、可愛い子です。お母さんとお姉さんと来てました(後でうかがうのですが、双子のお姉さんだとか)。合田さんは、時々るなちゃんを見て、笑顔を送ってました。

合田「るなちゃんは、顔が出ないのに、頑張ってくれました。元気な子で、現場を明るくしてくれました。撮影が終わった時に、お菓子をくれたり。源氏パイだったかな?」

 スクリーンには、海辺の写真。

合田「これは、伊東の海岸ですね」
吉澤「ライオンのオブジェがある公園は、あれは新宿でしたっけ。戸山公園。撮影は、合田さんご自身でされましたよね」
合田「それが不安でね。チャレンジでした」
吉澤「使ったのは、デジカメではなく、ブロウニーという大きなフィルムのカメラですよね」
合田「写真の技術に自信がなかったんで、フィルムの持つ風合いを借りて、なんとかそれをカバーしようと思いました。フィルムカメラは、お金と手間がかかるんで、周りからは嫌がられましたけど(苦笑)」
吉澤「普通のフィルムカメラは、35mmのフィルムなんですけど、ブロウニーっていうのは、昔学校の記念写真とかに使う、大きなものなんです」
合田「機材屋さんで借りたんですが、借り手がいないもんで、好きなだけ使って良いよって言われました(苦笑)。

 でもこの絵本の中で、ヴォルクがリンゴに囲まれている写真があるんですけど、それだけは、デジカメで撮った写真の方が出来が良かったんで、デジカメの写真を使ってます。

 ブロウニーのカメラって、シャッターを押す時、「バシャッ!」って大きな音がするんですけど、そのせいで「この人できるな!」って思われて良かったです(笑)」

吉澤「北軽井沢っていうのは、どういうイメージで決めたんですか?」
合田「森のイメージですね。スタッフが事前にロケハンしてくれて、その中から選んで実際に行ってみて、決めました。近くには、子供達が実際に通学路にしている道があって、そういうのは写真に写ってないですけど、(作品世界の)リアリティーとして大切にしたいと思いました」

合田「(Macを操作しながら)ここで、『ヴォルク』というのをやるよっていう、プレス向けのお披露目のために作ったムービーがあるので、ここで公開します」
吉澤「なかなか一般の方には、見るチャンスがない作品です」

 すみません、私、内容忘れました(←ダメなやつ)。

吉澤「女の子の衣装ですが、赤のボーダー柄が印象的なんですが、どうされたんですか?」
合田「女の子の衣装は、スタイリストさんに作ってもらいました。ヴォルクがちょうど入ることができる大きさのポケットの服ってなくて、「それなら作った方が早いですよ」ってスタイリストさんが言ってくれたんです。それで、るなちゃんの体のサイズを測って、なおかつヴォルクが入れるポケットのある服を作ったんです」

吉澤「ここで、今度は質問コーナーに移りたいと思いますが、時間の関係で全部は紹介できないことは、あらかじめご了承下さい」

 補足説明ですが、このトークショーの前に、参加者に質問紙が配られており、回収した質問について、これから紹介し、合田さんにお答えしてもらうコーナーです。

 というわけで、今回はここまで。

 絵本『なまいきヴォルク』発売記念、トークショー&サイン会@ジュンク堂書店新宿店・その2へと続きます。


※タカラ(現:タカラトミー)の男児玩具、「ミクロマン」。そのコマーシャルソング、「小さな巨人ミクロマン」(1976年)をどうぞ。

 作詞/丘灯至夫、作曲・編曲/菊池俊輔、歌/水木一郎。

小さな巨人ミクロマン [MICROMAN]


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2015年09月08日

大河原邦男トークショー&サイン会@池袋コミュニティー・カレッジ8F(東京・豊島区)/後編

 大河原邦男トークショー&サイン会、後編です。

 後半戦は、参加者からの、質問コーナー。



質問A)メカニックデザイナーになってなかったら、何になってましたか?

大河原「流れ流れて(メカデザイナーに)なったんでねぇ。奥さんの実家の近くの国立にタツノコがあったから、入ったし、(美術の)中村光毅(みつき)さんが言われて『ガッチャマン』のメカを担当しただけで、また背景描きに戻る予定なのに、そのまま中村さんの意向でそばにいられただけなんです」

質問B)ご自身がデザインした中で、実現させたいメカは、なんですか?

大河原「東日本大震災を経験してから特に思うんですけど、震災救助の、重機ロボットですね。あとは私の年齢もありますが、家庭内のロボットとかですか」

質問C)やりやすい玩具メーカー、やりにくいメーカーってありますか?

大河原「ダグラム(『太陽の牙ダグラム』1981年)や、ボトムズ(『装甲騎兵ボトムズ』1983年)のデザインをやる際、頭部のデザインがカッコ悪い、オモチャが売れないってスポンサーのタカラ(現タカラトミー)に評判悪かったんですけど、サンライズの創業者の一人がタカラの方で、その人が説得して下さって、デザインを通して下さったんです。なので、タカラさんです。やにりくいメーカーは・・・言えません(笑)」

質問D)本(『メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人』)の巻頭で、自身のデザイン、自選トップ10の中に、昭和シリーズではなく、平成版のヤッターペリカンとヤッターゼロが入ってる理由をお聞かせ下さい。

大河原「『ヤッターマン』は、完全な新作かと思ったら、同じことをやると。それで、昔のデザインから劇的に変えないでってことで、ペリカンには羽根をつけたりそういうところかな。『ヤッターマン』は、昔も今も、クレームは来たことないですね。平成版も、ワダアッコー(和田アキコ似のドロンボー・メカ)とか、思い切ったメカやったんですけど、読売テレビが間に入ってくれて、良かった。こういう作品は、みんなが見て、ニヤニヤしてくれれば、それで良いんです(笑)」

質問E)一番忙しかった時の仕事量は?

大河原「『ガンダム』、『ゼンダマン』、『ザ☆ウルトラマン』やってた頃が、一番忙しかったですね(共に1979年頃)。32歳くらい。10時くらいから18時まで仕事して。そこから22時まで酒呑んで。そこから3時くらいまで仕事。若いから出来たんですね」

質問F)実写作品のメカデザインはされないんですか?

大河原「ないですね。メジャーなの、やりたいんですけどね。そういうのは、河森正治に集中してる(笑)。まぁ60歳までは、アニメのメカデザインにこだわってやりたかったです」

質問G)『レイズナー』(『蒼き流星SPTレイズナー』1985年)のファンですが、制作の思い出話などお聞かせ下さい。

大河原「レイズナーは、紫外線で色が変わるプラ素材を試したいっていうバンダイさんの意向が先にあって、立ち上がった作品なんです。だから、ああいう頭部のキャノピーが大きなデザインになりました。私は商品の見栄えを考えて頭部を大きくデザインしたんですけど、アニメーターさんは、頭部を大きく描くのはカッコ悪くなるから、嫌がるんですよね。それで、現場との軋轢で苦労しました。キャノピーのプラ素材も、上手く色が変わらなかったですしね。ちなみに『ドラグナー』(『機甲戦記ドラグナー』1987年)とかも、東芝製の多色射出成形機をバンダイが使いたいということで企画された作品で、足の部分に(赤や青の)ラインを入れたデザインにしてます」

質問H)若いデザイナーで、有望だと思う人は?

大河原「若い人と交流ないから、名前分からないんだけど、石垣純哉かな(1967年〜/『新機動戦記ガンダムW』、『機動戦士ガンダムAGE』、『マクロスF』等)。でも彼にしたって、48歳?若手じゃないよね(苦笑)」

質問I )メカデザインされる場合、実用性と見栄え、割合はどうされますか?

大河原「アニメの場合、実用的なものなら、改めてデザインする必要はないんでね。例えばザクにしても、外に出た動力チューブなんてのは、実用的なことを考えれば、弱点をさらしてるもんですけど、あれで作品の世界観を表現しているんですね。ネジ一本までも、その作品世界を表現するのが、メカデザインだと思っています。そしてやっぱり、見てくれるお子様達の脳裏に残るようなデザインにしたいです」


 ここで質問コーナーは、終了。拍手で、大河原さんをお見送り。

 間を置かず、会場の外のロビーで、サイン会が行われる模様。

 ぞろぞろと参加者が出ていくので、私も続きます。整理券番号順じゃなく、並んだ順番みたいです。

 サインの様子を遠巻きに見ていたら、対象書籍の『メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人』だけって聞いていたのに、それ以外もう一点大丈夫ってことになっていた。なんだよー。

 当日会場で、『大河原邦男Walker』(KADOKAWA)が売りに出ていたので、店員に、これを買ったらサインもらえますかって聞いたら、もらえませんって言ってのに。対応がチグハグ。

 今思えば、尋ね方が悪かったのかな。対象書籍の他に、『大河原邦男Walker』にもサインもらえますかって聞けば、良かったのかな。

 サイン色紙持ってきてるファンもいますしね。

 私は対象書籍の他に、当日各席に置かれていた『大河原邦男展』のチラシにサインを頂くことにしました。

 20分くらい待って、やっとサインを頂けました−。

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↑大河原さんのサイン。

 おそらく一生に一回だからなぁ、大河原さんにサイン頂けるチャンス。返す返す、『大河原邦男Walker』買っておけばよかったと思った私でした。

 トークは、食うためにやって来たという大河原さんの、ざっくばらんと言うか、芸術じゃなく、職人的な職業感が炸裂する内容でした。

 でもそこには、子供を楽しませたいという、彼なりの倫理観が感じられて、同世代の大人よりも考えが凝りかたまっておらず、未だに心が若いんだなって嬉しくなります。

 大河原さん、楽しいお話、ありがとうございました!


※2008年版『ヤッターマン』から、ワダアッコーが登場する第8話、「おだいばテレビに潜入だコロン!」のダイジェストです(笑)。

 ちなみに、ゆうこりんならぬ、ゆうこるんも登場(笑)。

ヤッターマン(ワダアッコ編)ダイジェスト


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2015年09月07日

大河原邦男トークショー&サイン会@池袋コミュニティー・カレッジ8F(東京・豊島区)/前編

 『メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人』(光文社新書)の発売を記念して、池袋コミュニティー・カレッジ8F、コミカレホールにて、大河原邦男さんのトークショー&サイン会が開催され、参加してきました。

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↑『メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人』。

 開催時間は、19時から。

 イベントが告知されてから、早々にトークショーは、完売。

 会場のコミュニティーカレッジ、コミカレホールは、100名くらいのお客で熱気むんむん。圧倒的に、男性が多いですね。40代くらいがメインですね。私と同世代くらい。ぽちぽち、女性がいます。

 トークショーの聞き手は、本の編集担当・井上氏。

 井上さんは、大河原さんと同じ、東京造形大学出身と紹介されました。

 以下、私が当日手書きメモした内容から、トークショーの内容を再現したものです。独断で、カットした内容もあります。

 1時間のトークは、前半30分はトーク。後半30分は、大河原さんの強い希望で、会場からの質問コーナーになりました。

 まずは、トーク。

 お互いが同じ、東京造形大学ということで、そこから話はスタート。

大河原「私は造形大の一期生。本当は多摩美に行こうと思っていたんですが、造型大が出来るという話を父から聞かされ、一期生になるのは滅多にないし、先輩もいないからのびのびやれるかな、と。

 専攻は、グラフィックデザイン。東京オリンピック(1964年)の亀倉雄策さんのポスターに影響されたのかも。ただ、横尾忠則さんが出始めた頃で、彼のデザインを見てとても勝てないと思って、テキスタイル科に変えました。学校嫌いだったから、小まめに通って、4年で出ましたね。学校行かないと、染め物とか、反物作る道具とか器械ないしね。

 大学4年の頃、教授に推薦してもらって、オンワード樫山に入りました。最初は、新宿の伊勢丹の紳士服コーナーに立たされて接客させられて。伊勢丹は規律が厳しくて、すぐ池袋西武に変えてもらいました。西武は、ゆるかったです(笑)。ただ、仕事が面白くなかったので辞めました。面白くないことは続けない主義なので(笑)。
 
 次に、ベビー用品の営業に転職して、そこで今の女房と知り合いました。そこは、仕事は面白かったです。でも、一生やる仕事じゃないなと思って、辞めてしまって。ただもう結婚したので、仕事しなきゃならない。それで、たまたま奥さんの実家の近くにあったのが、タツノコプロだったので、タツノコプロに入ったのです

 タツノコの給料は、安い(苦笑)。オンワードの給料半分以下かな。アニメ界は今もそうですが、ギャラが安いんです。だから、数をこなさないといけない。

 それで入社3年目からは、非常勤にしてもらいました。非常勤ってとこがミソ。隠れて、自宅で他社の仕事して、稼ぎまくる(笑)。ここから収入がドーンと増えるので、奥さんがビックリする(笑)。私以外でも、後にファイナルファンタジーで世界的に有名になった、某さんとかも、同じ手を使ってましたしね(笑)。

 入社してたての頃、アニメは素人。最初は、『科学忍者隊ガッチャマン』(1972年)のデザインをやったんですけど、線をいっぱい引いたメカとか描いてしまって。

 入社直後、タツノコの『決断』という戦記アニメを観て、リアルなデッサン調だったから、その調子で描いてしまったんですね。素人の失敗です。後で、スタッフに睨まれてしまって。今はメカはCGで動かしますけど、手描きの時代は、線を一本増やすだけで、描く手間が増えて、大変ですから。線をたくさん入れて良いって言われたのは、『F91』(映画『機動戦士ガンダムF91』/1991年)の時だけでしたね

 『(機動戦士)ガンダム』(1979年)は、ジオン軍のモビルスーツは、私におまかせという感じでしたけど、ガンダムとかガンキャノン、ガンタンクはオモチャになるので、違います。ガンタンクは、腹部のコアファイターを軸にして、上半身にガンダムの上半身を合体させる予定で、クローバー(番組スポンサーの玩具メーカー)の社長さんにプレゼンしました。劇中では、やりませんでしたけど(笑)。クローバーは、『ザンボット』(『無敵超人ザンボット3』1977年)、『ダイターン』(『無敵鋼人ダイターン3』/1978年)と合金玩具で儲かっていたので、『ガンダム』は(ストーリーでやりたいことは)何でも出来ましたね。で、『ガンダム』でコケちゃったんですけど(苦笑)。

 それで、プラモデルをやったら儲かるんじゃないかって、手を挙げたのが、バンダイさんなんですね。それが今に続くガンダム・プラモ、ガンプラです。

 『ダイターン』の時から、朴の木(ホオノキ)で、モックアップ(検討用の模型)を作って、スポンサー会議でプレゼンしてました。玩具にはSTマークという商品安全の規格基準があって、尖った部分が割れたりしちゃいけないから、そういうのをクリアするようなオモチャを作るには、実際にモックアップ作らないと分からないんです。デザイナーでは、模型作ってプレゼンしてたの、私くらいかな。あとは、『マクロス』の河森正治(1960年〜/メカデザイナー・アニメ監督)が、レゴでやっていたくらいですね」


 ここでトークショーは時間切れ。続いて、質問タイムです。

ー後編に続く。

※『科学忍者隊ガッチャマン』(1972年)からOP、子門真人「ガッチャマンの歌」。ED、コロムビアゆりかご会「倒せ! ギャラクター」。

 著作によれば、大河原さんのアニメ初仕事は、『ガッチャマン』のメカではなく、番組のタイトルロゴだったそうです。

ガッチャマン(Gatchaman)OP ED


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posted by 諸星ノア at 23:38| アニメ・声優など

2015年09月04日

大河原邦男展@上野の森美術館(東京)

 上野の森美術館で開催している「大河原邦男展」に行ってきました。

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↑「大河原邦男展」看板。

 大河原邦男さん(1947年生/現在67歳)は、ガンダムや、タイムボカンシリーズのヤッターマンのメカなど、数々のメカを担当された、アニメ作品のメカデザインの第一人者です。

 私は、大河原さんがデザインしたメカが登場したアニメで育ったもんなので、大変楽しめましたね。

 上野の森美術館の壁面には、歴代大河原ロボットの大きさ比較図が描かれていて、絶好の撮影スポットになっております。

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↑大河原ロボットが描かれた壁面。

 大河原さんがタツノコプロに入社して、『ガッチャマン』からキャリアスタート。私もちょうど、そこからずっとリアルタイムで観てきました。

 驚いたのが、タカラ(現タカラトミー)のミクロマンのヘリコプターなどもデザインされていたこと。へー。ミクロマンのおもちゃ、随分買ってもらったなぁ。

 『ゴーダム』、『メカンダーロボ』、『ギンガイザー』、『マシーン飛龍』、『ボルテスV』、『ザンボット3』、『ダイターン3』、『ガンダム』、『ザ☆ウルトラマン』、『ヤッターマン』・・・。

 みんな観てました。懐かしい。

 メカの設定画以外にも、カラーイラストも大迫力。

 ポスターカラーで描かれているんですけど、ありふれた画材でも、画力があれば、これだけの絵が描けるんですね。

 有名なガンダムの「ラストシューティング」場面だって、ポスターカラーですしね。

 ただ大河原さん自身は、インタビューなどで、絵は上手くないし、描くのは好きじゃないと言ってましたけど(苦笑)。

 80年代以降のアニメとなると、『レイズナー』や『ドラグナー』とか、所々見なくなる作品が出てきて。

 90年代以降、『ガオガイガー』や『アイアンリーガー』となると、見てないんですけど、色んな年代で、楽しめるんじゃないでしょうか。

 90年代以降展示、『ガンダムF91』の設定画見て、クスッて思ったのが、安彦良和が大河原さんへの伝言メモが端っこに書いてあって、それが関係者への悪口だったから(笑)。

 撮影フリーコーナーでは、変形可能なロボットとしてデザインした車、「EXM-002-00」の展示がありました。早速、撮影。

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↑EXM-002-00。

 それと今回のために描き下ろされた、大河原さん自選のロボット達の、イラスト。ファンへの感謝を込めて描いた作品とかで、図録の表紙にも使われてます。横長なので、撮影するのが、大変(苦笑)。

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↑描き下ろしおロボットイラスト。

 物販コーナーは、恒例の図録は、ゲット。資料価値ありますので。

 プラモデルは、実はここ限定のダグラムがあったんですけど、完売だったので、残念でした。

 後は話のタネに、「オオカワラ クニオカレー 中辛」を買ってみました。700円だったかな。

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↑左から図録、オオガワラクニオ・カレー。

 大河原さんのメカデザインで育った世代ですから、興味深く拝見出来、内容の濃い、良い展覧会でした。


※大河原邦男さんが関わったアニメとしては、初期の作品。『合身戦隊メカンダーロボ』(1977年/和光プロ)から、OP「トライアタック! メカンダーロボ」です。

 歌は、水木一郎&コロムビアゆりかご会。

 当時、リアルタイムで観てました。東京12チャンネル(現テレビ東京)放映なので、全国的な知名度は低いかな。

 両腕の前腕が回転してミサイルポッドになったり、両腕の前腕の外側についた丸い盾を内側に返し、盾についてるトゲトゲで、敵ロボットの頭部を挟みつけて粉々にするとか、鬼畜な戦法が印象的(笑)。

合身戦隊メカンダーロボ


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posted by 諸星ノア at 18:55| アニメ・声優など

2015年08月27日

「あしたのジョー+エースをねらえ!+アタックNo.1+巨人の星 = スポコン展!」@松屋銀座8F催事場

 「あしたのジョー+エースをねらえ!+アタックNo.1+巨人の星 = スポコン展!」に行ってきました。

 開催場所は、東京。松屋銀座8F催事場。

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↑会場入り口前。

 スポーツ根性物、略して「スポ根」。

 そのスポ根アニメ、そのウチ、東京ムービー(現トムス・エンタテインメントアニメ)制作の70年代制作された作品を取り上げた展覧会です。

『アタックNo.1』(1969〜71年)

『巨人の星』(1968〜71年)

『エースをねらえ!』(1973〜74年)

『あしたのジョー』(1970〜71年)
『あしたのジョー2』(1980〜81年)

 いずれも、70年代に大人気を博した作品。

 私は幼すぎて一部をのぞき、本放送では観てなかったんですが、夕方に何度も繰り返し再放送されたので、小学生時代に全て観てました。

 開催二日目なのに、会場内はまばら。平日とはいえ、寂しい入り。

 観客は、見た目40代、50代以上がメインですね。リアルタイム世代でしょう。

 セル画展示も良いですけど、原作マンガの原画展示が、目を引かれました。

 『アタックNo.1』の原作マンガの原画が、一番多く展示されてました。浦野智香子先生の直筆原稿。

 モノクロやカラー原稿合わせて、40点ほど展示。

 素人の私が言うのもなんなんですけど、身体とかデッサンが崩れているというか、あんまり上手くない印象。

 一方向からの止め絵が多かった従来の少女マンガの絵から、色んな角度から動きのある絵を求められるスポーツ表現に苦戦している印象です。

 ただ1968年当時の女流マンガ家で、スポーツ物は初ですから、仕方ないというところでしょう。

 それが、1971年の『エースをねらえ!』の山本鈴美香先生となると、先生は武蔵野美術大学出身ということで、抜群のデッサン力が、テニスマンガの身体表現発揮されてますね。身体の描き方、つまり骨格の構造から分かってる描き方をしています。

 惜しむらくは、原稿が、2枚ほどしか展示がないのです。残念。

 『巨人の星』は、アニメのセル画や、絵コンテやらの資料展示豊富で、原作漫画の原稿展示も多くて、良かったですね。

 作画を担当された、川崎のぼる先生の、野太いペン画タッチは、凄まじい。暑苦しいほどの、分厚い身体表現です。

 泥臭くて、原作の梶原一騎先生の講談の世界そのままを描いちゃったところが、同じ梶原一騎の(高森朝雄名義)『あしたのジョー』と、永遠性を分けてしまったかも。

 『あしたのジョー』の作画を担当した、ちばてつや先生は、ペンの描き込みは劇画調ですけど、あくまでスマートでシャープ。どこか優しいタッチだし、時に詩情があります。

 『巨人の星』は、今見ると、前時代的で表現が過剰で、笑われちゃうんだけど、『あしたのジョー』はそうでもないってという明暗別れちゃうのは、ちば先生の、シャープで優しいペンタッチが大きかったのかもしれません。

 残念なのは、『あしたのジョー』の原稿が、一部複製なこと。原画が紛失しているのかも?よりによって、力石vs矢吹の最終戦の原稿の何ページか、ですよ。残念。

 会場では、アニメの映像も流れていて、当時の興奮が、映像と音で思い出されます。

 やっぱり少年時代から思春期に見聞きした音は、身体の奥に染み渡ってます。

 それと、演じている声優陣の演技が落ち着いてるというか、どっしりと上手いから、聞き惚れちゃう。

 特に『エースをねらえ!』と『あしたのジョー』は、出崎統(でざき・おさむ)監督が、ここぞというところで画面をストップモーションし、劇画っぽい絵(ハーモニー画と命名)を挿入する手法を発明したり、画面の斜め上から本物の光を差し込ませる映像を編み出したり、ドラマティックな映像美で、私たちを魅了しました。

 そのハーモニー画も、何点か展示されてます。

 物販では、定番の図録をゲット。汗が凸凹で表現され、文字がにじむという凝った表紙。

 それと、原稿を再現した厚手のミニポスターやチケットホルダーを購入。

 少し賑わっていたのが、今大人気の『弱虫ペダル』グッズ狙いの女性ファン達。

 ここ限定の弱ペダ・グッズがあるようで、それを交換し合ってました。世代ギャップかぁ。

 『弱ペダ』とコラボした方が、もっと展覧会自体が盛り上がったんじゃないかなぁ。今も昔も、汗と涙のスポーツ物は、健在だってというとで。

 トムス・エンタテインメントアニメとしても、70年代と現代をつなぐことも出来ますしね。

DSCN5070L.gif
↑ポスター。


※アニメ『エースをねらえ!』(旧エースをねらえ!/1973年)OP、大杉久美子「エースをねらえ!」(TVサイズ)です。

アニソン エースをねらえ! OP


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