2010年05月28日

また悪いクセ?

 処分しようと選んでおいた、コミックスと雑誌を、ブックオフへ売りに行く。


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2010年05月09日

今年のブックマーケット

 本日は、地元の図書館のお祭り。

 開館の午前10時から、図書館のエントランス付近で、毎年ブックマーケットが開かれます。


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2010年03月25日

ひょこっと見つかる

 カウンセリングが終わり、車で帰る途中、古本屋へ立ち寄る。

 奥がエロ本・エロDVDがドドンとあって、手前がコミックの古本売り場。田舎の郊外にあるタイプの、古本屋です。

 コミック売り場で、何かないかなって、2〜3周していたら、ひょっこりこんなマンガが見つかる。


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2009年12月28日

餅をもらったり、久々ブックオフ

 偏頭痛は、ようやく治まった。良かった・・・。

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2009年03月30日

久しぶり、まんだらけ中野店

 久しぶりに、東京・中野にある、まんだらけ中野店に行ってみた。かねてから、探している本やオモチャがあるので、ないかな〜という気分で。

 平日昼間なのに、まんだらけのある中野ブロードウェーは、人が多い。春休み中ということで、お子様も多い。


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2009年01月27日

「ブ」満喫

 母と車で農家をやっている親戚の家に行き、たくさんの白菜や大根、イチゴ、白菜漬けなどを頂く。ありがたい。

 帰路、ブックオフへ立ち寄る。母が売るために、文庫本を8冊くらい持ち込んで、買い取ってもらう。200円にしかならずに、母は不満。

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2009年01月13日

「爆笑」作品、そして今頃キンタロス

 今朝は、さぶかった〜!父を駅まで車で送るために、早朝起こされた。

 車のフロントガラスを見たら、ガチガチに凍ってる。お湯をかけて表面を溶かすけれど、ほどなく凍ってくる。こんな寒さ、久しぶりに見る。

 フロントガラスの中心がわずかに氷が溶けており、そこから前方をのぞいて運転。ちょっと危ない運転でした。

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2008年11月01日

祭り

 第18回神保町ブックフェスティバルに参加してきました。神田古本祭りの期間中に開かれている、本の祭典(公式HPは、ココ)。

 お目当ては、ワゴンセール。色んな出版社が、本を破格の安さで提供する催し。すずらん通りに、ズラッとワゴンが並びます。

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2008年07月22日

ツボの店

 地元の画材屋まで、車を出そうとしたら、母がついでにブックオフへ本を売りにいきたいというので、一緒に行く。

 画材屋へは、久しぶりに私の絵を飾ってもらおうと思って行った。店主のおばさんは、展示を止めるとおしゃっていたが、少し前行ったら、店に絵が飾ってあった。おばさん曰く「やっぱりやったほうが良い」という声があったらしく、展示を続行したのだとか。

 それで、今日私も作品を持ち込んだのだが、おばさんは私の絵を見るなり、イマイチな表情。出来がダメなのか、それともいい歳したオッサンくるなよなってことなのか・・・。

 

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2008年07月08日

損か得か

 午前中は、車で皮膚科クリニックへ行き、アクロコルドンをドライアイスで焼いてもらったり、薬などもらってくる。

 帰宅途中、ブックオフへ立ち寄る。

 画集で良い物があったので、ゲット。

 『みうらじゅんのマイブーム・アート』(アスペクト刊)と、『久里洋二作品集』(求龍堂刊)。しめて、1,200円也。


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posted by 諸星ノア at 19:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 古本

2008年06月27日

二度寝、「アタリ」の店

 今週は、二度寝をしがちである。今日で、2回目。どうも寝起きから、気分が低調でいけない。

 昼食後に車で、最近できた大型古書店「M」に繰り出す。ここは、古書といってもマンガだけで、あとは中古オモチャ、CD,DVDを扱っている。それと、古着まで売っている店だ。

 店の奥のマンガコーナーで、いくつか集めている本を見つける。

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posted by 諸星ノア at 20:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 古本

2008年05月11日

図書館祭りで40円

 午前9時半に、我が町の図書館へ。今日は、図書館祭りで、古本市があるのだ。

 昨夜は、早くも古本市に行く夢を見た。それくらい、私としては、楽しみにしている。このところ、古本漁りをやってないので、なおのことデス。

 生憎の雨だったが、多くの町民が、図書館の玄関先に集まった。ここで、市が立つのである。

 市といっても、町民が不要な古本を段ボールで持ち寄るだけなので、大した規模ではないんだけれど。

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2008年01月24日

頑張れ古本市

 車で30分ほどにあるデパートで開催されている、古本市に、母と顔を出す。

 田舎ではブックオフはあるものの、やはり従来の古本屋さんのマニアックな品添えには、期待している。毎年のように参加している。

 しかし、回を重ねる事に、グレードが下がっているような気がした。昨年はマンガの文庫版など、良いものが多かったが、今年はめぼしいものが少ない。

 ちなみにー
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posted by 諸星ノア at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 古本

2007年05月13日

宝探し

 薫風の中、地元図書館主催・図書館祭りで行われている、ブックマーケットへ行く。要は、古本市である。開館時刻朝10時に着くと、図書館前のブックマーケットは老若男女の人だかり。皆すでに、手に何冊も抱えている。

 本は段ボールに無造作に入れられている。そこから本を釣り上げるのが、楽しみである。値段は10円〜50円だから、安心。でも町民の持ち込んだ不要本だから、ブックオフのような美品ではなく、コンディションは良くないものが多い。

 見落としがないか、何度も流していく。小学生の男の子が、『妖怪クイズ百科じてん』(水木しげる/小学館百科入門シリーズ)を手に持っていて、しまったと思う。先を越された。しかし妖怪文化が今の子供に受け継がれていくのは、水木ファンとしては嬉しい。『妖怪クイズ百科じてん』は、現在『水木しげる 妖怪クイズ大百科』として復刻版が出ているから、それを買えばいいや。

 ということで釣り上げた本は以下の通り。

1『11人いる!』(萩尾望都/小学館文庫)
2『びんぼう自慢』(古今亭志ん生/志ん生文庫・立風書房)
3『おおきなポケット よい子のれんしゅう帳/どろだらけになるところだったクリスマス』(福音館書店)
4『おおきなポケット きのこたちのけんかさわぎ/のんきなモルボーたち』(同上)
5『おおきなポケット ロケットがゆく/はるにあえたよ』(同上)
6『さとるのじてんしゃ』(作・大石真/絵・北田卓史/小峰書店)

 1は、小学館文庫ということでチョイス。表紙絵の新井苑子(あらいそのこ)が、良い感じ。早川文庫の挿絵で有名な方らしいですね。

 2は、いつか読もうと思っていた本なので。

 3〜5は、子供向けの絵本雑誌だが、起用されているイラストレーターが好きな人を中心に、ゲット。『よい子のれんしゅう帳』は、おかべりか。『どろだらけになるところだったクリスマス』は、佐々木マキ。『きのこたちのけんかさわぎ』は、土橋とし子。『ロケットがゆく』は、小林伸光のリアルなロケットのCG画で、絵の資料となると思ったのでチョイス。

Rika-Okabe.gif
↑『よい子のれんしゅう帳』より。

Toshiko-Tsuchihashi.gif
↑『きのこたちのけんかさわぎ』。
 
 6は、とにかくジャケ買い。挿絵の北田卓史の絵が、夢とメルヘンがあって可愛いくて。私もこんな童話の挿絵の仕事って、やってみたい。先ほどネットで調べたら、北田さんは1992年に亡くなられている絵本作家。絵本マニアには、彼のファンも多いようだ。今後、私もチェックしていこうかな。

Takushi-Kitada.gif
↑『さとるのじてんしゃ』より、北田卓史の絵。メルヘンで良いなぁ。

 レジには、ボランティアらしきおばさん達が担当している。値段は自己申告で、私は「これが10円で・・・」と言いかけたら、勝手に計算を始めてしまい、全部で100円也であった。本当は260円なんだけれど。私は悪魔の気持ちが湧き、このままで良いかと、おばさんの計算を訂正しなかった。ゴメンチャイ。

 上記の本は、ほとんど絵を眺めるために買ったので、多分読まない。でも特に5などは、挿絵が本当に良くて自分的に掘り出し物だった。絵の勉強になる。

 本は、出会いですね。古本漁は、身近なレジャー、宝探し。

※T-SQUAREのナンバーから、「宝島」をどうぞ。

「宝島」T-SQUARE

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2007年04月27日

また増えちゃった

 車で30分ほどの某市のデパートへ。古本市が開催されているので、行ってきた。案内のハガキが来ていたので、古本市なんて久しぶりだし、いそいそと参加したのだ。

 会場は、デパート1階の普段は休憩スペースの広場にある。パッと見60m四方なので、そんなに広くはない。まだゴールデンウィーク前というか、平日だからか、人で混み合うこともなく、ゆっくり会場を見て回れる。

 見回すと、以前の市より、古本のレベルが落ちているような・・・。見る人がみればお宝もあるのだろうが、私の好みの物は少ない感じ。

 それでも、マンガ本を中心に見ていく。アッ、テレビランドコミックスの『それゆけ!レッドビッキーズ』(原作:石森章太郎/作画:石森史郎)があるんだ。テレビランドコミックス集めている人は、欲しいだろうな。おっと、現在復刻版が出ている藤子不二雄A先生の『ミスドラキュラ』が、奇想天外社が出した最初のバージョンで全巻揃いである。うわぁ、欲しいけれど、たっ高い。現在出ている復刻版は、奇想天外社版の未収録を収めた完全版なので、復刻版で読んだ方が安くてお得で、良いかな。

 とまぁこんな感じで見ていって、選んだのが以下のものである。

『スポーツマン金太郎』(寺田ヒロオ/講談社漫画文庫/全4巻揃い)
『藤子不二雄ランドNo.247 アン子大いに怒る』(藤子不二雄/中央公論社)
『帰ってきたウルトラマン怪獣事典』(構成:会川昇/監修:円谷プロ/宇宙船文庫・朝日ソノラマ)

Kintarou.gif

 『サラリーマン金太郎』は有名だが、『スポーツマン金太郎』は知る人ぞ知る作品。伝説のトキワ荘のリーダー・寺田ヒロオの代表作の1つで、第1回講談社児童漫画賞受賞作である。オトギ村の金太郎が、村を出て読売ジャイアンツに入団して活躍する。ライバルは、同じくオトギ村出身の桃太郎で、彼は南海ホークス(現ソフトバンクホークス)に入団する。おとぎ話のような、ほのぼの野球漫画。不正な裏金など一切なく、プロ野球に入団する子供・金太郎。熊にまたがり、後楽園球場に登場。大嘘だが、なんと大らかで健やかだろう。

Anne-Ko.gif

 『藤子不二雄ランドNo.247 アン子大いに怒る』は、藤子・F・不二雄のSF短編集で、その一編が表題の『アン子大いに怒る(原題:赤毛のアン子)』。『エスパー魔美』のプロトタイプ作品である。藤子F先生の描く女の子が、とってもキュートで、ほとんどジャケ買いだった。魔女の血を引く少女の物語。

Kaeri-Man-jiten.gif

 『帰ってきたウルトラマン怪獣事典』は、内容は同作登場の怪獣写真カラー紹介、怪獣能力&エピソードデータ、珍しい撮影中のスチールや、MATメカのカラー三面写真など、資料的なもの。ちょっと食い足りない内容かなぁ。

 これから、少しずつ読んでいこう。また本が増えちゃったな。そういえば、今日久しぶりに体重計に乗ったら、こっちも増えていた。やばい、やばい。

※藤子F先生の話題が出たので、アニメ『キテレツ大百科』OPから、「スイミン不足」をどうぞ。

キテレツ大百科OP「スイミン不足」

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2006年11月25日

 半農の親戚の家へ、車で母と野菜をもらいに行く。白菜、大根、小松菜、ほうれん草、お米などなど、ウチでは食べきれないほど。ありがたい。

 帰り道、ブックオフへ寄る。あらかじめ、処分したい本・雑誌類(『週刊プロレス』がメイン)を持ってきたので。40冊ほど持っていったが、8冊しか買値がつかず。『週刊プロレス』は、前回の時は値がついたのだが、今回は全くつかず。な〜んでか?買い取り値は、210円。

 いつものごとく、本を買う。『NHKテレビ版 大草原の小さな家 ローラのアルバム』(求龍堂刊)、『もう1本!毛髪川柳』(五月女ケイ子絵/ NPO法人自毛植毛センター編/日本文芸社刊)、『大熱言』(島本和彦著/アスペクト刊)。

 『NHKテレビ版 大草原の小さな家 ローラのアルバム』は、作品の時代(アメリカ西部開拓時代)の服装の資料が欲しくて、10年くらい前に地元の図書館で見つけた。カラー写真が多い本なのだ。それが時を経て、今日たまたまブックオフでの再会となった。値段も105円なので、絵の資料として買う。『もう1本!毛髪川柳』は、イラストを担当している五月女ケイ子(そおとめけいこ)の絵が好きで購入。ハゲネタの川柳集なのだが、ま、ハゲの一人として興味があるし。ハゲネタ漫才の、海原はるか・かなたのインタビューもあり、興味深い。105円。『大熱言』は、島本さんが好きだし、お得意の格言・ことわざギャグで面白そうだったから。カラー作品で、目にも楽しそう。735円。

 掃除しながら、古本を買う矛盾。今に始まったことではないが。ただ、本を処分して物の山が消える気分の良さも今は経験している。

 そういえば、お昼頃昼食を食べ終わって2階の部屋に戻ろうと階段を上っていくと、眼前に黄色い光がパーッと差し込んでいるのが分かって、ハッとした。私の部屋と隣の父の寝室のドアが開いており、それぞれの部屋の窓から太陽光が差し込んでいるのだ。太陽の光なのだけれど、なんか掃除したせいかもしれないが、どこか2階の部屋の空気感、光感が違っているような気がした。

 私の部屋は、床がかなり見えるようになってきて、快適さが増している。あともうちょっと、もう一踏ん張り、掃除を頑張らないと。

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2006年10月31日

また肥える。

 母が古本屋で探したい本があるというので、車で30分ほどの某市にある古本屋へ。まずは、ブックオフへ。

 ブックオフというのは、「いらっしゃいませ〜!」という声かけが大きく、ひっきりなしなので、ちょっとうるさい感じ。

 欲しい本が色々あったが、一冊に絞る。『カモン!恐怖』(しりあがり寿/ちくま文庫)。105円也。母は、捜していた本が見つかり、ホクホク顔。

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↑『カモン!恐怖』。

 この市には、数軒古本屋がある。もう一軒、車で流してみる。ファミリーブックへ。表に「グランドオープン」とあり、どうやら模様替えをしたらしい。

 母を車に残して玄関の自動ドアを通ると、店内に聞こえていた「いらっしゃいませ〜」がピタッとやんだ。私の視界の端に映った店員の女性が、私をチラッと見て、ちょっと手が止まった感じがした。

 最近電車の座席に座っていたり、病院の待合室のイスに座っている時とか、私の隣を露骨に避けられることが多いと感じている。今日は、客なのに、挨拶もされない。私はそんなに異様な風体なんだろうか。

 店の2階に向かう階段の踊り場に鏡があるのだが、それに映った私は、自分でもびっくりするくらい太って醜い。自分では多少上方修正して己を見てしまうものだ。だから、他人が見たら、さぞや醜く映っているのだろうな。

 それと、どこかどんよりしたオーラというか、雰囲気があるのかもしれない。

 この店ではめぼしい物があまりなく、一冊だけ買って出てきた(買うんかい!)。『コサキンの中2の放課後』(TBSラジオ編/興陽館)。昨年出たコサキン(小堺一機&関根勤)のラジオ番組本。600円なり。

cyuninohoukago.gif
↑『コサキンの中2の放課後』。

 ますます、対人恐怖という感じ。『カモン!恐怖』とポジティブになれず、『中2の放課後』の締まった肉体が恋しい。その後は、回転寿司で、母と腹一杯寿司を食べる。また肥える。

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2006年10月30日

古本漫談 in 神保町

ー昨日の記事からの続きですー

 長方形の展覧会会場に、イスが4脚×7列ほど並べられ、奥にテーブルを置き、そこが池谷さんと岡崎さんの席となる。トークイベントの体裁が整い、気がつけば、お客が少し増えてきた。客層は、見事に30代以上のオジサン達ばかり。私もオジサンですが。

 池谷さんと岡崎さんが着席し、『古本漫談 in 神保町』がまったりした感じで始まる。窓からは、秋の柔らかな日差しが差し込んでいる。

Furuhon-Mandan-Chirasi.gif
↑トークショーちらし。

 まずは、お二人の出会いから。今から10年前に、岡崎さんが池上さんのお宅にイラストの件で伺ったこと。池上さんが家にコーヒーがないことに気づき、近所のコンビニに買いに行って、帰ってきたら家の前でうずくまる男がいた。それが、岡崎さんであった。岡崎さんは、家が留守なので、訪れる日にちを間違えたのか、スケジュール帳を確認していたのだという。

 岡崎さんは、池谷さんの書庫を見て、古本好きなのに整然としているのでビックリしたという。本棚にキッチリ収まっている。岡崎さんは、次々に古本を買い、増えるたびに本箱を買い足し、それでも入らず床も本だらけ。これは、本好き、古本好きには、よくあるパターンだろう。私も、そのようなものだ。

 池谷さんの本棚は特注で、3,000冊しか入らないようになっているそうで、古本を買う際は、本箱の本を処分してから、買うのだという。本を買った数から言うと、10,000冊くらいはあるという。

 そうだよな、買うことしかしなかったら、家が本に埋もれてしまう。買うと同時に捨ているということを覚えないといけないんだよなぁ。といっても、未練があって捨てづらいんですが。少しは池谷さんを見習わないとなぁ。

 岡崎さんによれば、古本好きにする三大愚問があるという。
1. 何冊あるんですか?
2. 全部読んだんですか?
3. 整理はどうされているんですか?

 私も愚問と言われそうだが、3の整理方法は聞きたい。特に処分の仕方。池谷さんはどうやって愛蔵書に踏ん切りをつけるのか、興味がある。私が掃除する際、大問題なのだから。1と2は、確かに愚問だと思う。数えられるくらいの数しか持ってなければそもそもマニアではないし、全部読めるほど量は少なくないのだから。

 神田ふるほん祭りなど、古本市に行く際の心構えというのが興味深い。池谷さん曰く、古本市で探している本を探そうとしても、まず見つからないから無理。確かに膨大な数の古書、会場はお客でごった返している。そんな場所で、見つかるわけがない。市はそういう場所ではなく、本との新たな出会いの場である。なるほどねぇ。結構古本初心者に、ありがちなパターンだという。

 岡崎さんは、この会場に来る前も古本屋を流してきたそうだが(さすが)、困るのは3冊500円というワゴンセールで、2冊見つかってもあと1冊が見つからないこと。500円のために、あと1冊を必死に探すという。「たかが500円くらいで、世間は皆さん働きはってる時に、何悩んどんねん(岡崎さんは京都のご出身)」と思うこともしばしばだそう。でも、私もそうだなぁ。500円で3冊買えるんだから、2冊では損だと思ってしまうのは、人情。

 しかし池谷さんは、違った。「私なら2冊で良いから、450円で売って下さいって言うなぁ」。さすがというか、すごい。したたかというか、私ではよういわん。

 池谷さんは、表紙絵や挿絵とかで古本を買うそうで、ある古本市では、10冊くらいの本の表紙だけ下さいと頼んだという。中身はいらない。それでは古書店主は値段がつけられないということで、タダでもらってきたそうだ。強者だなぁ。

 ちなみに岡崎さんが本日捕獲した珍しい本は、なんと本の中央に穴が一つ空いているというもの。また中程のページからから、穴の位置がずれている。どうして穴が空いているのか、それが面白くて買ったそうだ。古本を買う理由っていうのは、自由で良いのだな。別に読まなくて良いし。

 池谷さんも面白い買い方をしている。本に挟まっているものを目当てに買うのだ。例えば、押し花をしているケース。四つ葉のクローバーが挟まっていて、クローバーも欲しいが、クローバーでついた本のシミも欲しくて、読まない古本を買った。

 また古書店の値札の図柄が好きで、それが欲しいために買う。値札は糊で接着されているが、それを丁寧にはがして保存。スクラップしている。

 でも糊がしっかりしていて、本を破ってしまうこともあるそうだ。そういう時は、破れた所に紙を貼り合わせ、その紙を元の本と同じ紙の色と馴染むように塗って、復元するという。大した人だ。本当に几帳面な方。

 さて、展示されている古本屋さんのイラスト制作話。

 元々は書籍化の話はなく、池谷さんが独自に始めたことなので、カメラとかスケッチブックとか持ち込んで、店主に断って大々的に取材できなかったそうだ。だから店に入ったら、本を物色する振りをして、店内を記憶する。中の間取りから、どこの本棚に何があるか、一々記憶する。そしてすぐ喫茶店に入って、スケッチブックに思い出して描く。記憶が曖昧なところは、また同じ店に行って、記憶。また喫茶店で思い出し描き。その繰り返しで、描いていったそうだ。非常に手間と労力がかかっている、途方もない作業。しかも、当初は仕事ではなく、自分の趣味でやっておられた。まさに几帳面で凝り性、それと好きでなければできない作業だ。

 古本屋さんのイラストは、お店の正面が非常に大切だったという。ここが正確でないと、店の奥にしたがって広さが狂ってしまい、A4の紙に絵が入らなくなるという。だから店の玄関先は正確に描いたという。なるほどねぇ。また誤魔化しで描かない姿勢もすごい。

 またモチーフにする古書店は、潰れそうなお店を率先して描くそうだ。とにかく記録に残しておきたい、ということらしい。池上さんがスケッチブックを持って現れたお店は、もしかしたら余命幾ばくもないお店かも。

 ここで岡崎さん、池谷さんの自慢の(?)本紹介コーナー。

 まずは岡崎さんから、『なかよし特急』。作家・阿川弘之さん(阿川佐和子さんのお父様)が書いた、子供向けの鉄道本。阿川弘之さんは、大の乗り物好きだそうで、この本の担当編集者が後に鉄道紀行作家となる宮脇俊三さん。鉄道好きの編集者と作家が組んで作った作品なので、載っている写真も珍しい物が多く、文章もマニアックで、およそ子供向けとは思えない作品だそうだ。へぇ。購入価格は、3,000円。値付けする方も、そこら辺が分かっている値段だそうだ。

 『つづり方兄妹』。昭和30年代、貧しいが、作文が得意な兄妹の実話を元に書いた小説が映画化され、それをマンガにした本。舞台が岡崎さんが生まれ育った場所と同じで、興味を持ったそうだ。そのことをかつて産経新聞にエッセイに載せた。そしたらなんとモデルの方(お兄さんの方)が存命で、ぜひ岡崎さんに会いたいと希望され、今年会ったそうだ。

 新潮文庫のマイブックシリーズ。これは、新潮文庫サイズの日記帳である。これをブックオフで見つけるのが面白いという。何が面白いかというと、たまに日記を書き込んでいるものがあるからだそうだ。他人の日記は面白い、と。100sある男性の、ダイエット日記とかあったそうだ。それで大体の人が、一週間で記述が終わっているという。やはり、日記って長続きしないものなのね。

 他にも、昭和7年に書かれた人妻の日記とかも、読んだら面白かったという。旦那が帰ってこなくて寂しいとか、妊娠から出産までが書いてあったり。古本市場には、色々出るんだなぁ。それとそれを見つけるアンテナがないと、ダメだろう。自分の教養とか知識が広くないと、面白い本がひっかからないということだ。

 笑いを誘うセレクションだった岡崎さんに対し、池谷さんの紹介するのは『三田文学』と格調が高い。

 つい最近手に入れたそうで、松本清張が芥川賞を受賞した短編小説『或る「小倉日記」伝』の初出が載っているそうだ。今本として残っている『或る「小倉日記」伝』とは、登場人物の名前が全て違い、実は自身の名前も、清張ではなく、違う名前で書いている(どういう名前だったかはメモし忘れた)。初出を読むと、芥川賞受賞後に、清張名義にして、登場人物の名前を変え、ラストの部分も変えたことが分かるそうだ。私は文学に全く疎いので、これを書いている時ネットで調べたのだが、この作品は実在の人物、それも障害者を主人公にしたものだそうだ。清張は、育ちも非常に貧しく大変苦労した。池谷さんは、「清張は常に日の当たらぬ人物を描きたいと言っていたから、芥川賞受賞後に(実在のモデルに配慮して)書き換えたのだろう。清張の人柄が偲ばれるのではないか」と解説された。

 ということで、トークは終了。非常に面白く、濃い話のつまったトークショー。私の知識の幅が狭く、分からない話も多かった。古本マニアというのは、本当に博学でないと務まらない。というか、古本の世界に入れば入るほど、知識の幅が広がっていくということか。色々勉強になった1時間であった。

 神田ふるほん祭りのパンフレットは、池谷さんが丸々一人で制作されているのだが、終了後はちゃっかりそれにもサインを入れてもらった。私だけでなく、他の参加者さんもサインをもらおうと列ができていたのだが。ここでも、池谷さんは快くサインに応じて下さった。ありがとうございます。

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↑パンフレット。

Kanda-Jinbutushi.gif
↑裏は、神田神保町の人物誌。他にも描けないユニークな人が多いとか。

 面白くたくさんのことが分かったという意味で、『古本漫談』であり、『古本万談』でもあった。池谷さん、岡崎さん、お疲れ様でした。

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2006年10月29日

記念になったサイン本達

 東京・神田神保町は、神田ふるほん祭りである。それに関連して東京古書会館にて、イラストレーター池谷伊佐夫(いけがやいさお)さんのイラスト展が行われており、なんと本日は池谷さんと“神保町系ライター”岡崎武志さんのトークショーがある。これは行かねばと、神保町までやって来た。

 池谷伊佐夫さんは、イラストレーターであり古書マニア。マニアが高じて古本屋さんをイラストで精緻にルポした『東京古書店グラフィティ』、『三都古書店グラフィティ』(共に東京書籍刊)を執筆。私はこの2冊で、池谷さんの存在を知った。今から10年くらい前。今回の展覧会は、これらの本に使われた原稿の展示である。

 まずは書泉ブックマートにて、某ジュニアアイドルさんのイベントの予約。これも本日神保町までくる理由の一つだった。整理券は今日から配付だから、直接書泉に行けば若い番号をもらえる。ということはイベントの並び時間短く、早く帰れる。実際、若い番号であった。

 書泉ブックマート前のすずらん通りは、出版社や書店が屋台形式で本を売っていた。サルサの演奏もあったり、賑わっている。あんまり深入りすると散財してしまうから、あんまり見ない。そのかわり、書泉で新刊マンガ2冊買ってしまった。古本祭りで、新刊本買うのも変な話だ。

 時刻はちょうどお昼時。すずらん通りで、古書店組合らしき人達が、テントでお赤飯と豚汁を売っていた。値段はお赤飯、豚汁、各200円。安い。ここにしよう。一つずつ買って、400円也。

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↑お母さん達が売っている。

 ちょっと量は少ないけれど、このところ食べ過ぎ傾向だからちょうど良いか。豚汁は野菜が多いのだが、豚肉はほとんどなかったのは、残念。でも、そこそこ美味しい。

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↑お赤飯と豚汁。

 腹ごしらえもできて、東京古書会館へ。存在は知っていたが、今まで行ったことがなかった。書泉ブックマートから御茶ノ水駅方面へ歩いて5分ほどの所にあり、ちょっと驚き。こんな近くになるのに今まで気づかなかった私は、モグリです。

 古書のくすんだイメージからは想像できないほど、綺麗な建物。地下1階では、古書市が開かれている。展覧会会場は、2階だ。

P1040505-.gif
↑2階へ行く階段に貼ってあった、ポスター。

 こぢんまりとしているが、窓が大きな綺麗な会場。入り口付近に、スリムで髪はロマンスグレー、丸メガネのおじさまがいた。知り合いらしき古書店関係の人と会話していたが、その内容から、池谷さんご本人だということが判明。オオッ。

 やおらリュックから持参した、『東京古書店グラフィティ』と『三都古書店グラフィティ』を取り出す。なんとかサインを頂くためだ。

 勇気を出して本にサインをお願いすると、池谷さんは快くサインに応じて下さった。サインの文字を見るとカッチリしっかりした筆跡で、精緻なイラストでも感じたのだが、几帳面な性格を思わせた。また「印も押しますか?」とおっしゃったので、願ってもないことで、是非にと押して頂く。ハンコを押した後、ポケットティッシュを押し当てて余分なインクを吸い取って頂き、とても細やかな対応で恐縮であった。こうしてめでたくサイン本になり、家から本を持参してきて良かった。池谷さん、ありがとうございまいた。

 大いに満足して、イラストを鑑賞する。

 原稿は思ったより小さいことに驚く。原画は、A4サイズだ。そこに俯瞰でみっちり古書店内の隅々まで描き込まれ、さらに解説の書き文字も丁寧に書き込まれている。元々は広告会社にお勤めのデザイナーだったそうだから、書き文字もお手の物なのだろう。文章が整然と行が揃っているの何故かなと思っていたが、鉛筆で罫線を引いた跡が確認できて、納得した。

 本棚にギッシリつまった本を描き込んだり、ディティールが細かいのに、絵が黒くならない。暗くならず、白っぽい。あれだけ描き込むと、未熟な人だと、絵が汚く真っ黒になってしまいがち(私もそう)。そこら辺も、さすがプロという感じだ。

 カラーイラストも展示されていた。とても綺麗で、丁寧な色づかい。それと一コママンガ風の、アイデア溢れる作品。帰宅後ネットで調べたのだが、実はカラーイラスト集を出されていて、その原画だったのだ。画集があったんですね〜。カラー原画を見て、ぜひ欲しくなった。

 モリナガ・ヨウさんの原稿を見た時も思ったが、こうして池谷さんのイラストルポを見ると、私も手描きの画文作品を描いてみたくなる。昔手描きの新聞を8年ほど描いていたのだが、あまりに反応がないので止めてしまったが、またやってみたくなる。今度は、描くテーマとジャンルを決めてやった方がいいのかな。

 じっくり生原稿を観ていたら、岡崎武志さんが会場に入ってらした。思ったより背の高い方だなぁ。古本好きにしては、というとマニアに失礼だけど、ジャケットに空色のストライプのシャツ、チノパンと、とてもオシャレでスマート。それと、手持ちの鞄が小さいのも、マニア色を払拭している。

 やおらリュックから、岡崎さんの本『気まぐれ古書店紀行』(工作舎刊)を出す。なんとかサインして頂くためだ。

 会場中央に、池谷さんのスケッチブックやマンガがおいてあるテーブルがあるのだが、そこに岡崎さんは、座った。ファンらしき人が、やっぱり本を出してサインをお願いしている。チャーンス。我も続く。

 岡崎さんも気さくな方で、スラスラとサインを書いて下さる。それと私の似顔を描いてくれた。岡崎さんは、昔4コママンガを連載されていたこともある。非常に柔らか線で、ふわふわしたイラスト。私の似顔入りとは、これまた世界に一つの記念のサイン本となった。岡崎さん、ありがとうございました。

 それにしても、池谷さんと岡崎さん両方からサインを頂くとは、我ながら節操がないというか。池谷さんは、何やら会場を熱心にスケッチされていたが、私が岡崎さんからサインをもらう場面も見ていただろう。「あいつ、俺のファンじゃないんか」と、内心怒っているかもしれない。

 私としては、滅多にないチャンス、逃すものかと必死。まぁ自分の都合しか考えない、ヲタクの性か。

 時刻は、午後1時50分。そろそろトークショーが始まる。会場にイスが並べ始められた。
(続きます)

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posted by 諸星ノア at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 古本

明日以降書きます

 本日は疲れましたので、明日以降書きます。本日は、神田古本まつりの一環で、イラストレーター池谷伊佐夫さんとライターの岡崎武志さんの、古本談義トークショーを観てきました。

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posted by 諸星ノア at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 古本