プロレス界は不況と言われるが、その中でヒットしているプロレス書籍がある。それは、『NOAHを創った男』(仲田龍・本多誠共著/ベースボールマガジン社刊)という。
仲田龍さんは、元全日本プロレスのリングアナウンサー兼ジャイアント馬場の秘書。現在は、プロレスリングNOAHの渉外部長である。本多さんは、元『週刊プロレス』編集長。本多さんの発案で、仲田さんから、全日本時代からNOAH旗揚げまでの実情を取材したものを、週プロ誌上で「方舟航海日誌」と題して連載。それをまとめたものが、本書である。
続きを読む
2007年09月10日
2007年08月31日
2007年08月13日
そろそろ夏の新ヒーローを
今年のG1は、久々に面白そう。G1と言っても、競馬ではなく、プロレスである。新日本プロレスのヘビー級ナンバーワンを決める、夏のリーグ戦・G1クライマックスのことである。
大会初日の模様を、『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)で観た。リーグ戦初戦6試合を、30分間で放送するので、かなりダイジェスト版である。
面白かった試合を列挙していく。まずAブロックの永田祐志vs曙戦。曙は、プロレスのセンスがかなりある。大の字の永田に、四股で胃袋を踏みつけ、見栄を切るなど芸になっている。少なくともアブドーラ・ザ・ブッチャーより動けるし、技も多いので、プロレスに専念すれば、グットマネーが稼げると思うのだけれど。試合は、永田がアンクルホールドでギブアップ勝ち。
BブロックのミラノコレクションA.T.vs矢野通戦。矢野が得意の場外戦に持ち込むも、ミラノが切り返す。そしてミラノは、パラダイスロックという、SMの縛りのポーズのような固め技で矢野を丸め込んで、場外カウントギリギリでリングに生還して、カウントアウト勝ち。発想の豊かさが感じられて、新鮮で面白かった。
同じくBブロックの中西学vs越中詩郎戦。越中人気は衰えを知らず、この日も観客大盛り上がり。それに応えて、越中はとにかく、ヒップアタックのバリエーションをこれでもかと連発。中西は場外で、アルゼンチンバックブリーカーで越中を担いで、リングを一周という、大サービス。盛り上がって、最後は越中がジャーマンスープレックスでピンフォール勝ち。
新日のリングには、かつての熱気が戻りつつある。レスラー達が、とにかく面白い試合をすることに集中できているのがよく分かる。
逆に、ええーって感じの試合は、Aブロックの蝶野正洋vs天山広吉戦。新鮮味がない対決な上に、天山のバッファロースリーパー(首を絞めて、腕を極める技)で、蝶野はあっさりギブアップ。観客席から、「ええーっ!?」と不満が漏れていた。しかもバッファロースリーパーは、技の決まり具合がスカスカだった。過去5度優勝の蝶野も、かつてのオーラはない。3度優勝の天山も、ちょっと精彩はない。この二人が、決勝戦に進む展開は、つまんなさそう。
新日本には久々に追い風が吹き始めているし、G1では、そろそろ夏の新ヒーローが欲しいところだ。
私が密かに期待を寄せている、真壁刀義は、ジャイアント・バーナードにフォール勝ちする大出世(Aブロックの試合)。しかし、内容があまりよくなく、ちょっと残念だった。巨漢の外国人相手には、まだまだ貫禄負けしてしまう感じ。バーナードも真壁も野獣系なのだが、そうなると体格に勝るバーナードの方が、より野獣度が上に見えてしまう。デカイ外国人にどう立ち向かうか、真壁の今後の課題だろう。
※猛暑が続いてますね。暑気払いに、パッと笑って下さい。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)から、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」をどうぞ。お笑い芸人・くじらの、マニアック・スターシリーズです。
細かすぎて伝わらないモノマネ選手権 くじらモノマネ集1
細かすぎて伝わらないモノマネ選手権 くじらモノマネ集2
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
大会初日の模様を、『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)で観た。リーグ戦初戦6試合を、30分間で放送するので、かなりダイジェスト版である。
面白かった試合を列挙していく。まずAブロックの永田祐志vs曙戦。曙は、プロレスのセンスがかなりある。大の字の永田に、四股で胃袋を踏みつけ、見栄を切るなど芸になっている。少なくともアブドーラ・ザ・ブッチャーより動けるし、技も多いので、プロレスに専念すれば、グットマネーが稼げると思うのだけれど。試合は、永田がアンクルホールドでギブアップ勝ち。
BブロックのミラノコレクションA.T.vs矢野通戦。矢野が得意の場外戦に持ち込むも、ミラノが切り返す。そしてミラノは、パラダイスロックという、SMの縛りのポーズのような固め技で矢野を丸め込んで、場外カウントギリギリでリングに生還して、カウントアウト勝ち。発想の豊かさが感じられて、新鮮で面白かった。
同じくBブロックの中西学vs越中詩郎戦。越中人気は衰えを知らず、この日も観客大盛り上がり。それに応えて、越中はとにかく、ヒップアタックのバリエーションをこれでもかと連発。中西は場外で、アルゼンチンバックブリーカーで越中を担いで、リングを一周という、大サービス。盛り上がって、最後は越中がジャーマンスープレックスでピンフォール勝ち。
新日のリングには、かつての熱気が戻りつつある。レスラー達が、とにかく面白い試合をすることに集中できているのがよく分かる。
逆に、ええーって感じの試合は、Aブロックの蝶野正洋vs天山広吉戦。新鮮味がない対決な上に、天山のバッファロースリーパー(首を絞めて、腕を極める技)で、蝶野はあっさりギブアップ。観客席から、「ええーっ!?」と不満が漏れていた。しかもバッファロースリーパーは、技の決まり具合がスカスカだった。過去5度優勝の蝶野も、かつてのオーラはない。3度優勝の天山も、ちょっと精彩はない。この二人が、決勝戦に進む展開は、つまんなさそう。
新日本には久々に追い風が吹き始めているし、G1では、そろそろ夏の新ヒーローが欲しいところだ。
私が密かに期待を寄せている、真壁刀義は、ジャイアント・バーナードにフォール勝ちする大出世(Aブロックの試合)。しかし、内容があまりよくなく、ちょっと残念だった。巨漢の外国人相手には、まだまだ貫禄負けしてしまう感じ。バーナードも真壁も野獣系なのだが、そうなると体格に勝るバーナードの方が、より野獣度が上に見えてしまう。デカイ外国人にどう立ち向かうか、真壁の今後の課題だろう。
※猛暑が続いてますね。暑気払いに、パッと笑って下さい。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)から、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」をどうぞ。お笑い芸人・くじらの、マニアック・スターシリーズです。
細かすぎて伝わらないモノマネ選手権 くじらモノマネ集1
細かすぎて伝わらないモノマネ選手権 くじらモノマネ集2
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2007年07月29日
神様、逝く
参議院議員選挙戦で、自民党の歴史的大敗という話題で持ちきりであるが、プロレスの話題などをしたい。私のブログは、東スポみたいです(苦笑)。
新日本プロレスやUWFなど、日本プロレス界に影響を与えた、「プロレスの神様」カール・ゴッチが亡くなった。享年82歳。
You Tubeから、新日本プロレス旗揚げ戦の、カール・ゴッチvsアントニオ猪木を見直してみた。
総合格闘技が隆盛を極めている現在の視点から見ると、実力世界一(当時)と言われたものの、いわゆるプロレスの域を出ないことが分かる。本格レスリングと言いながら、相手をマットに倒すための、タックルという基本概念が、ゴッチのレスリングにはないのは面白い。
マニアには受けるゴッチのレスリングだろうが、私には上品すぎてそんなに面白味を感じない。後年DVDで観た感想だが、同じストロングスタイルのルー・テーズの方が、もっとレスリングに野性味と凄みがあった。
猪木はやがてゴッチを捨てて、タイガー・ジェット・シンとの抗争、ストロング小林との対決などで、自分をセンセーショナルに生き生きと表現していく。スキャンダラスな表現を好む猪木は、求道的で隠遁者のようなゴッチから離れていくのも無理はないだろう。
ただ厳しい稽古で知られるゴッチイズムは、アントニオ猪木や山本小鉄に受け継がれ、新日道場の伝統となった。特に、器具を使わないトレーニング方法には、見てくれの筋肉ではなく、レスリングで力を発揮できる肉体を作ることで定評があった。リングに上がるまでの厳しさと技術を、ゴッチは日本人レスラーに根付かせただろう。
個人的な意見だが、ビリー・ブランクスのエクササイズはまったくやろうと思わないが、ゴッチ式のトレーニングDVDがあったら、ちょっとトライしてみたかった。
合掌。
カール・ゴッチvsアントニオ猪木1
カール・ゴッチvsアントニオ猪木2
カール・ゴッチvsアントニオ猪木3
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
新日本プロレスやUWFなど、日本プロレス界に影響を与えた、「プロレスの神様」カール・ゴッチが亡くなった。享年82歳。
You Tubeから、新日本プロレス旗揚げ戦の、カール・ゴッチvsアントニオ猪木を見直してみた。
総合格闘技が隆盛を極めている現在の視点から見ると、実力世界一(当時)と言われたものの、いわゆるプロレスの域を出ないことが分かる。本格レスリングと言いながら、相手をマットに倒すための、タックルという基本概念が、ゴッチのレスリングにはないのは面白い。
マニアには受けるゴッチのレスリングだろうが、私には上品すぎてそんなに面白味を感じない。後年DVDで観た感想だが、同じストロングスタイルのルー・テーズの方が、もっとレスリングに野性味と凄みがあった。
猪木はやがてゴッチを捨てて、タイガー・ジェット・シンとの抗争、ストロング小林との対決などで、自分をセンセーショナルに生き生きと表現していく。スキャンダラスな表現を好む猪木は、求道的で隠遁者のようなゴッチから離れていくのも無理はないだろう。
ただ厳しい稽古で知られるゴッチイズムは、アントニオ猪木や山本小鉄に受け継がれ、新日道場の伝統となった。特に、器具を使わないトレーニング方法には、見てくれの筋肉ではなく、レスリングで力を発揮できる肉体を作ることで定評があった。リングに上がるまでの厳しさと技術を、ゴッチは日本人レスラーに根付かせただろう。
個人的な意見だが、ビリー・ブランクスのエクササイズはまったくやろうと思わないが、ゴッチ式のトレーニングDVDがあったら、ちょっとトライしてみたかった。
合掌。
カール・ゴッチvsアントニオ猪木1
カール・ゴッチvsアントニオ猪木2
カール・ゴッチvsアントニオ猪木3
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2007年07月23日
黄昏はスローモーション、そして情熱と反骨の赤
たまっていたプロレスの録画を観た。
『プロレスリングNOAH中継』(日本テレビ系)は、GHCヘビー級選手権試合。王者・三沢光晴vs挑戦者・田上明。
1990年代の全日本プロレスで、三沢、田上は、小橋建太や川田利明らと、四天王と呼ばれていた。そして彼らの戦いは、ひたすら大技を激しく打ち合い耐えあって、ロングマッチであった。いつしか彼らの試合は尊敬を込めて、「四天王プロレス」と呼ばれる。
そんな四天王も、三沢45歳、田上46歳となった。三沢は満身創痍で、かつてのような華麗な身のこなしは、もうない。若い頃から動きがスローだった田上も、さらにスローになっている。二人合わせて91歳の「四天王プロレス」は、メロウな時間が流れた。
でも二人は衰えながらも、最善の動きは見せていた。田上は大木を叩きつけるように、三沢の延髄を蹴り飛ばし、コーナーに突っ伏した三沢の後頭部に、だめ押しのビックブーツを叩き込む。
三沢は得意のエルボーを合わせ、最後はブレーンバスターの態勢から、エメラルドフロージョンを放ち、田上を脳天からマットに突き刺した。押さえ込んでカウントスリー。三沢王座防衛。
黄昏の四天王は、スローモーション。二人とも、精一杯やった。ただ、もうシングルのメインの試合ではないだろう。今の「四天王プロレス」は、継ぎ足した串揚げのタレのような味わいだが、そろそろそのタレに活きの良いネタを入れて食したいものだ。
『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)は、IWGPヘビー級選手権試合。王者・永田祐志vs挑戦者・真壁刀義(まかべとうぎ)。
真壁は、新日本プロレスのヒール軍団・GBH(グレート・バッシュ・ヒール)の一員で暴れ回る人気者。だがここにいたるまでは、不遇だった。総合格闘家の藤田和之と同期だが、扱いは雲泥の差。下積みを経てタッグタイトル戦などに起用されるも、内容が残せなかった。あげく海外遠征と称した、長期国外左遷。
帰国後もケガに泣かされた。昨年あたりから、狂乱ファイトに開眼して、ブレイク。どん底を味わった男が、弾けまくって今、強烈な光をリングに放ち始める。
相手は、IWGPの10回連続防衛記録を持つ、「ミスターIWGP」永田祐志。
「プロレスは、非日常なんだよ」と言う真壁は、ハサミで永田の額を傷つけ、流血に追い込む。その後も、守護神の鎖で、永田を絞首刑。鎖を腕に巻いて、ラリアットを放つ。やりたい放題で、暴れまくる。
堪え忍んだ永田が、真壁をコーナーに押し込んで、強烈なナックルパートとヒジ打ち。これで真壁の左こめかみ部分が、ザックリ割れて大流血。
興ざめになってしまうかもしれないが、プロレスの流血戦は、大抵レフェリーやセコンドが、バンテージにくるんだカミソリの刃で、傷をつけて流血させる。試合序盤で、永田を流血させたハサミの先には、白いバンテージが先端につけられており、カミソリの刃が仕込んであったのだろう。
しかし真壁の傷を見ると、傷があまりに深いことが、テレビからも確認できた。皮膚がザックリ割れている。真壁のセコンドの本間朋晃が、海野レフェリーに急いで耳打ちしていたが、予想外の傷であることがうかがえた。永田のヒジが、こめかみに鋭く入ったのだろう。
しかしここから、真壁と永田の攻防が激しかった。ドクドク流れ出す血で、真壁の顔は真っ赤で、金髪も赤く染まっている。その状態でも、ラリアット、ニードロップ、そして若い頃から綺麗なアーチで定評がある、ジャーマンスープレックスを放つ。
永田は、鬼神の表情で相手の胸を打ち抜くような蹴り。腕を締め上げる、アームロック。
ふいに前にかがみ込んだ真壁の側頭部を、永田は容赦なく蹴り飛ばす。そして返り血をべったり浴びてすべる身体をギリギリ密着させて、急角度バックドロップ。真壁をマットに沈めた。
テレビ解説の元週刊ゴング編集長・金澤克彦は、白熱の大熱戦に涙声になっていた。
真壁は、散ってなお、強烈な生き様を観客に示した。彼は本当に、良いレスラーになった。リングを、自分の世界に染め上げることができる。流れた血は、真壁の情熱と、長年冷遇されてきた男の反骨心の赤だと思う。実にリアルな、流血戦であった。
真壁が光ってこそ、この日の永田も光った。GBHのリーダーは天山広吉だが、すでに存在感は真壁が断然上である。新日本は今こそ真壁を大プッシュして、一大ヒールに仕立てて良いと思う。真壁は今、新日マットに強烈な光を放っている。
※真壁刀義は、ニードロップを決め技にしていますが、20年前、日本人レスラーでニードロップといえば、キラー・カーンでした。ということで、マイティ井上vsキラー・カーンの一戦をお楽しみ下さい(1986年3月13日・日本武道館)。井上のサマーソルトドロップ(懐かし〜)、カーンのニードロップという、お互い持ち味を出し合った、小粒ですが良い味出している試合です。
マイティ井上対キラーカーン
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
『プロレスリングNOAH中継』(日本テレビ系)は、GHCヘビー級選手権試合。王者・三沢光晴vs挑戦者・田上明。
1990年代の全日本プロレスで、三沢、田上は、小橋建太や川田利明らと、四天王と呼ばれていた。そして彼らの戦いは、ひたすら大技を激しく打ち合い耐えあって、ロングマッチであった。いつしか彼らの試合は尊敬を込めて、「四天王プロレス」と呼ばれる。
そんな四天王も、三沢45歳、田上46歳となった。三沢は満身創痍で、かつてのような華麗な身のこなしは、もうない。若い頃から動きがスローだった田上も、さらにスローになっている。二人合わせて91歳の「四天王プロレス」は、メロウな時間が流れた。
でも二人は衰えながらも、最善の動きは見せていた。田上は大木を叩きつけるように、三沢の延髄を蹴り飛ばし、コーナーに突っ伏した三沢の後頭部に、だめ押しのビックブーツを叩き込む。
三沢は得意のエルボーを合わせ、最後はブレーンバスターの態勢から、エメラルドフロージョンを放ち、田上を脳天からマットに突き刺した。押さえ込んでカウントスリー。三沢王座防衛。
黄昏の四天王は、スローモーション。二人とも、精一杯やった。ただ、もうシングルのメインの試合ではないだろう。今の「四天王プロレス」は、継ぎ足した串揚げのタレのような味わいだが、そろそろそのタレに活きの良いネタを入れて食したいものだ。
『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)は、IWGPヘビー級選手権試合。王者・永田祐志vs挑戦者・真壁刀義(まかべとうぎ)。
真壁は、新日本プロレスのヒール軍団・GBH(グレート・バッシュ・ヒール)の一員で暴れ回る人気者。だがここにいたるまでは、不遇だった。総合格闘家の藤田和之と同期だが、扱いは雲泥の差。下積みを経てタッグタイトル戦などに起用されるも、内容が残せなかった。あげく海外遠征と称した、長期国外左遷。
帰国後もケガに泣かされた。昨年あたりから、狂乱ファイトに開眼して、ブレイク。どん底を味わった男が、弾けまくって今、強烈な光をリングに放ち始める。
相手は、IWGPの10回連続防衛記録を持つ、「ミスターIWGP」永田祐志。
「プロレスは、非日常なんだよ」と言う真壁は、ハサミで永田の額を傷つけ、流血に追い込む。その後も、守護神の鎖で、永田を絞首刑。鎖を腕に巻いて、ラリアットを放つ。やりたい放題で、暴れまくる。
堪え忍んだ永田が、真壁をコーナーに押し込んで、強烈なナックルパートとヒジ打ち。これで真壁の左こめかみ部分が、ザックリ割れて大流血。
興ざめになってしまうかもしれないが、プロレスの流血戦は、大抵レフェリーやセコンドが、バンテージにくるんだカミソリの刃で、傷をつけて流血させる。試合序盤で、永田を流血させたハサミの先には、白いバンテージが先端につけられており、カミソリの刃が仕込んであったのだろう。
しかし真壁の傷を見ると、傷があまりに深いことが、テレビからも確認できた。皮膚がザックリ割れている。真壁のセコンドの本間朋晃が、海野レフェリーに急いで耳打ちしていたが、予想外の傷であることがうかがえた。永田のヒジが、こめかみに鋭く入ったのだろう。
しかしここから、真壁と永田の攻防が激しかった。ドクドク流れ出す血で、真壁の顔は真っ赤で、金髪も赤く染まっている。その状態でも、ラリアット、ニードロップ、そして若い頃から綺麗なアーチで定評がある、ジャーマンスープレックスを放つ。
永田は、鬼神の表情で相手の胸を打ち抜くような蹴り。腕を締め上げる、アームロック。
ふいに前にかがみ込んだ真壁の側頭部を、永田は容赦なく蹴り飛ばす。そして返り血をべったり浴びてすべる身体をギリギリ密着させて、急角度バックドロップ。真壁をマットに沈めた。
テレビ解説の元週刊ゴング編集長・金澤克彦は、白熱の大熱戦に涙声になっていた。
真壁は、散ってなお、強烈な生き様を観客に示した。彼は本当に、良いレスラーになった。リングを、自分の世界に染め上げることができる。流れた血は、真壁の情熱と、長年冷遇されてきた男の反骨心の赤だと思う。実にリアルな、流血戦であった。
真壁が光ってこそ、この日の永田も光った。GBHのリーダーは天山広吉だが、すでに存在感は真壁が断然上である。新日本は今こそ真壁を大プッシュして、一大ヒールに仕立てて良いと思う。真壁は今、新日マットに強烈な光を放っている。
※真壁刀義は、ニードロップを決め技にしていますが、20年前、日本人レスラーでニードロップといえば、キラー・カーンでした。ということで、マイティ井上vsキラー・カーンの一戦をお楽しみ下さい(1986年3月13日・日本武道館)。井上のサマーソルトドロップ(懐かし〜)、カーンのニードロップという、お互い持ち味を出し合った、小粒ですが良い味出している試合です。
マイティ井上対キラーカーン
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2007年07月17日
『やってやるって!!』を受け取ったって!
プロレスラー越中詩郎の本『やってやるって!!』(扶桑社)のサイン本を受け取りに、神保町・書泉ブックマートへ行く。台風4号で、サイン会には参加できなかったが、サイン本は確保できるのだ。ガッチリ受け取ったって!
書泉には、地元では見かけない本が一杯あって、発見が多い。プロレスコーナーには、『プロレス スーパースター外伝 ザ・リアル・ヒストリー』(別冊宝島1445/宝島社)というムックがあった。1980年代『週刊少年サンデー』で連載されていた、『プロレス スーパースター列伝』(原作・梶原一騎/画・原田久仁信)の、外伝が描き下ろしで載っているのだ。『プロレス スーパースター列伝』連載時と私がプロレスファンになった頃が同じ時期で、タイムリーに読んでいた作品だ。原田久仁信(はらだくにちか)先生の平成版『スーパースター列伝』が読める、ということで、早速購入した。
さらに発見があった。結城夏那ちゃんという、13歳・中学2年生のジュニアアイドルのファースト写真集のチラシ。かなり萌え度の高い、美少女さんである。これはちょっと存在を覚えておこう。
お昼は、いつものまんてんのカツカレーで、ガッツをもらった。それから中野書店漫画部というお決まりのコース。いやぁ、足の裏が痛い。まんてんでガッツをもらっても、長続きはしない。再三ここに書いているが、足腰が弱ってきたので、じっくりお店巡りの根気もない。中野書店を出て、帰路についた。
郵便にて、勝川克志先生のミニコミ誌『のんき通信』 第14号が届く。表紙には、楽しい夏の海底の様子を描いた絵が載っている。少しずつ読んでいこう。楽しみが増える。
大相撲では、注目の全勝対決があった。横綱・白鵬対関脇・琴光喜(ことみつき)。琴光喜は、今場所は大関昇進を狙っており、全勝でしかも横綱を倒すとなると、昇進への夢が広がる。
琴光喜は、立ち合い少し左に変わりながら当たって、横綱の右まわしをガッチリつかむことに成功。そこから一気に寄り立て、上手出し投げ。見事決まり、白鵬を破った。横綱を破って、大きな10勝目。琴光喜31歳。年齢的に最後の大関挑戦だと、決意を込めた相撲なのだろう。弟弟子の琴欧洲に、大関取りの先を越されたし、先輩に意地であろう。明日以降も、注目である。
※天龍源一郎と阿修羅原が、まだ天龍同盟を結成する前のシングルマッチをご紹介します。1985年6月28日、後楽園ホールの天龍源一郎vs阿修羅原戦。
私的に注目は、阿修羅原の入場テーマ曲。「あ〜しゅら〜」と連呼する冒頭部分は個性的で、一度聴いたら忘れない名曲(迷曲?)です。彼はタッグマッチが多いせいか、テレビで入場テーマが流れることが少ないです。また原の胸板や二の腕が逞しく鍛えこんだ感じで、野性味たっぷり。
気迫と技がぶつかり合う熱戦ですが、結末がグズグズになるという、当時の全日らしいラストで、惜しまれます。それと昔から個人的に気になっているのですが、原はヘッドロックやスリーパーホールドの時に、対戦相手にささやいているのが露骨に分かるので、打ち合わせ関係は試合前にキチンとしておいて欲しいと思うのでした。
天龍源一郎対阿修羅原1
天龍源一郎対阿修羅原2
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
書泉には、地元では見かけない本が一杯あって、発見が多い。プロレスコーナーには、『プロレス スーパースター外伝 ザ・リアル・ヒストリー』(別冊宝島1445/宝島社)というムックがあった。1980年代『週刊少年サンデー』で連載されていた、『プロレス スーパースター列伝』(原作・梶原一騎/画・原田久仁信)の、外伝が描き下ろしで載っているのだ。『プロレス スーパースター列伝』連載時と私がプロレスファンになった頃が同じ時期で、タイムリーに読んでいた作品だ。原田久仁信(はらだくにちか)先生の平成版『スーパースター列伝』が読める、ということで、早速購入した。
さらに発見があった。結城夏那ちゃんという、13歳・中学2年生のジュニアアイドルのファースト写真集のチラシ。かなり萌え度の高い、美少女さんである。これはちょっと存在を覚えておこう。
お昼は、いつものまんてんのカツカレーで、ガッツをもらった。それから中野書店漫画部というお決まりのコース。いやぁ、足の裏が痛い。まんてんでガッツをもらっても、長続きはしない。再三ここに書いているが、足腰が弱ってきたので、じっくりお店巡りの根気もない。中野書店を出て、帰路についた。
郵便にて、勝川克志先生のミニコミ誌『のんき通信』 第14号が届く。表紙には、楽しい夏の海底の様子を描いた絵が載っている。少しずつ読んでいこう。楽しみが増える。
大相撲では、注目の全勝対決があった。横綱・白鵬対関脇・琴光喜(ことみつき)。琴光喜は、今場所は大関昇進を狙っており、全勝でしかも横綱を倒すとなると、昇進への夢が広がる。
琴光喜は、立ち合い少し左に変わりながら当たって、横綱の右まわしをガッチリつかむことに成功。そこから一気に寄り立て、上手出し投げ。見事決まり、白鵬を破った。横綱を破って、大きな10勝目。琴光喜31歳。年齢的に最後の大関挑戦だと、決意を込めた相撲なのだろう。弟弟子の琴欧洲に、大関取りの先を越されたし、先輩に意地であろう。明日以降も、注目である。
※天龍源一郎と阿修羅原が、まだ天龍同盟を結成する前のシングルマッチをご紹介します。1985年6月28日、後楽園ホールの天龍源一郎vs阿修羅原戦。
私的に注目は、阿修羅原の入場テーマ曲。「あ〜しゅら〜」と連呼する冒頭部分は個性的で、一度聴いたら忘れない名曲(迷曲?)です。彼はタッグマッチが多いせいか、テレビで入場テーマが流れることが少ないです。また原の胸板や二の腕が逞しく鍛えこんだ感じで、野性味たっぷり。
気迫と技がぶつかり合う熱戦ですが、結末がグズグズになるという、当時の全日らしいラストで、惜しまれます。それと昔から個人的に気になっているのですが、原はヘッドロックやスリーパーホールドの時に、対戦相手にささやいているのが露骨に分かるので、打ち合わせ関係は試合前にキチンとしておいて欲しいと思うのでした。
天龍源一郎対阿修羅原1
天龍源一郎対阿修羅原2
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2007年06月24日
プロがやる学生プロレス
今までなんとなく嫌悪感をもっていた、プロレスイベント『ハッスル』。You Tubeという存在で、たまたま『ハッスル』の試合を観る機会ができた。
HGとタイガー・ジェット・シンの試合は、しょっぱかったけれど、面白い試合があった。江頭2:50&大谷晋二郎&金村キンタローvs天龍源一郎&川田利明&恐・イタコ(モンスター軍)。
驚いたのが、江頭が弾けて面白さ抜群ということ。プロレスラーが普通に見えてしまう。なんというかプロレスラーが一般人で、芸人がプロレスラーに見えてくるのだ。これはプロレスラーにしてみれば、かなり難しいリングだ。生半可な個性だったり、パフォーマンスが見せられないと、芸人に存在を食われてしまう。
『ハッスル』のテイストとしては、プロがやる学生プロレスという感じだ。
学生プロレスというのは、大学のプロレス研究会が行うアマチュアのプロレスのこと。憧れのプロレスラーへのオマージュを、ファンが演じるような試合。お笑いがあり、プロさながらの試合あり。マイクで実況を流し、試合を盛り上げるのが特徴だ。
その学生プロレスを、本物のプロレスラーとプロの芸人が、プロのスタッフと共にキチンとした演出で提供する。そんな印象だ。プロがやる学生プロレスというのは、そういう意味である。イベントとしては、とても面白いものだと思う。
プロレスというよりは、プロレス形式のイベントか。
だがこの空間は、プロレスラーの持つパフォーマーとしての面がしっかりしてないと、芸人に食われてしまう感じ。弾けきらないと、存在が埋没してしまう空間だ。
観客の盛り上がりを見ると、かなり喜んで見ている感じ。リングに、観客の熱がある。1990年代の黄金期の全日本プロレスのような、客とリングの一体感に似ている。既成のプロレス団体は、要注意のイベントだと思う。
中途半端なことは、かえっていけない。やるなら、徹底してやりきる。その大切さを、『ハッスル』で感じた。
江頭2:50&大谷晋二郎&金村キンタローvs天龍源一郎&川田利明&恐・イタコ1
江頭2:50&大谷晋二郎&金村キンタローvs天龍源一郎&川田利明&恐・イタコ2
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
HGとタイガー・ジェット・シンの試合は、しょっぱかったけれど、面白い試合があった。江頭2:50&大谷晋二郎&金村キンタローvs天龍源一郎&川田利明&恐・イタコ(モンスター軍)。
驚いたのが、江頭が弾けて面白さ抜群ということ。プロレスラーが普通に見えてしまう。なんというかプロレスラーが一般人で、芸人がプロレスラーに見えてくるのだ。これはプロレスラーにしてみれば、かなり難しいリングだ。生半可な個性だったり、パフォーマンスが見せられないと、芸人に存在を食われてしまう。
『ハッスル』のテイストとしては、プロがやる学生プロレスという感じだ。
学生プロレスというのは、大学のプロレス研究会が行うアマチュアのプロレスのこと。憧れのプロレスラーへのオマージュを、ファンが演じるような試合。お笑いがあり、プロさながらの試合あり。マイクで実況を流し、試合を盛り上げるのが特徴だ。
その学生プロレスを、本物のプロレスラーとプロの芸人が、プロのスタッフと共にキチンとした演出で提供する。そんな印象だ。プロがやる学生プロレスというのは、そういう意味である。イベントとしては、とても面白いものだと思う。
プロレスというよりは、プロレス形式のイベントか。
だがこの空間は、プロレスラーの持つパフォーマーとしての面がしっかりしてないと、芸人に食われてしまう感じ。弾けきらないと、存在が埋没してしまう空間だ。
観客の盛り上がりを見ると、かなり喜んで見ている感じ。リングに、観客の熱がある。1990年代の黄金期の全日本プロレスのような、客とリングの一体感に似ている。既成のプロレス団体は、要注意のイベントだと思う。
中途半端なことは、かえっていけない。やるなら、徹底してやりきる。その大切さを、『ハッスル』で感じた。
江頭2:50&大谷晋二郎&金村キンタローvs天龍源一郎&川田利明&恐・イタコ1
江頭2:50&大谷晋二郎&金村キンタローvs天龍源一郎&川田利明&恐・イタコ2
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2007年06月09日
己が光る場所
昨晩はなかなか眠れず、日中ボーッとしてしまった。やったことと言えば、昨日描き終わった『ゲゲゲの鬼太郎』のイラストを、6月5日分の記事にアップしたこと。よろしかったら、ご覧下はい。
後は、ベットにゴロンとなって、読書など。それと、You Tube。
そういえば、今日は腹が立つことがあった。社会保険庁問題やコムスン問題にも腹が立っているのだが、オモチャの話です。
トイズドリームプロジェクトの9月新商品は、バンダイ製の「ウルトラマンメビウス・インフィニティー(クリアラメバージョン)&Uキラーザウルス(映画版彩色)」。ウルトラファン、ソフビファンとしては押さえておきたいが、値段を見て驚く。8,925円!!はっせんきゅうひゃくにじゅうごえん、だとぉ〜(ちなみにコレ)。735円サイズのソフビに、なんでこんな値段になるのよ。トイズドリームプロジェクトは、流通限定品で、生産数が少なめとはいえ、これはないでしょうよ、バンダイさん。せいぜい、6,000円だろう。
メビウス関連のソフビは、ここまで出来る範囲で集めてきたから、多分買うかもだけれど(ダメな私)。注文が少なかったら、発売中止になる可能性もあるらしいけれど、それはそれで良いかな。
怒りと言えば、新日本プロレスで現在、怒りまくって、吠えまくってファイトしているのが、真壁刀義(まかべとうぎ)。チェーンを使って、野獣系の弾けたファイトで、このところグングン存在感を増している。そのスタイルのきっかけとなった試合を、You Tubeからアップします。
WEW選手権試合・真壁刀義(王者)vsマンモス佐々木(挑戦者)1
WEW選手権試合・真壁刀義(王者)vsマンモス佐々木(挑戦者)2
WEW選手権試合・真壁刀義(王者)vsマンモス佐々木(挑戦者)3
真壁は、帝京大学・学生プロレスあがりのプロレスラー。1996年、新日本入団。バックボーンが格闘技ではなく、学生プロレスということで、新日内では冷遇されていたらしい。ケガもあったり、同期には現在総合格闘家として活躍する藤田和之がいて、辛い下積みだった。
それが昨年、ロックアップという興業で、金村キンタロー率いるインディー出身レスラー軍団・アパッチプロレスとの戦いで、野獣系のファイトを開眼。自分のキャラクターを見つけ、現在新日本でもブレイクしている。新日には、彼のような下品で野獣系のキャラクターがいないので、完全に居場所を見つけた感じだ。長い間下積みを耐えた根性が、己の自信となって、このような弾けたファイトを支えているだろう。「誰でもこいや、コラッ!」という啖呵は、キャラではなく、本音なのだろう。
長く粘り強くやって行くと、不器用な人でも、己が光る場所を見つけられる。真壁を見ていると、そんな風に思う。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
後は、ベットにゴロンとなって、読書など。それと、You Tube。
そういえば、今日は腹が立つことがあった。社会保険庁問題やコムスン問題にも腹が立っているのだが、オモチャの話です。
トイズドリームプロジェクトの9月新商品は、バンダイ製の「ウルトラマンメビウス・インフィニティー(クリアラメバージョン)&Uキラーザウルス(映画版彩色)」。ウルトラファン、ソフビファンとしては押さえておきたいが、値段を見て驚く。8,925円!!はっせんきゅうひゃくにじゅうごえん、だとぉ〜(ちなみにコレ)。735円サイズのソフビに、なんでこんな値段になるのよ。トイズドリームプロジェクトは、流通限定品で、生産数が少なめとはいえ、これはないでしょうよ、バンダイさん。せいぜい、6,000円だろう。
メビウス関連のソフビは、ここまで出来る範囲で集めてきたから、多分買うかもだけれど(ダメな私)。注文が少なかったら、発売中止になる可能性もあるらしいけれど、それはそれで良いかな。
怒りと言えば、新日本プロレスで現在、怒りまくって、吠えまくってファイトしているのが、真壁刀義(まかべとうぎ)。チェーンを使って、野獣系の弾けたファイトで、このところグングン存在感を増している。そのスタイルのきっかけとなった試合を、You Tubeからアップします。
WEW選手権試合・真壁刀義(王者)vsマンモス佐々木(挑戦者)1
WEW選手権試合・真壁刀義(王者)vsマンモス佐々木(挑戦者)2
WEW選手権試合・真壁刀義(王者)vsマンモス佐々木(挑戦者)3
真壁は、帝京大学・学生プロレスあがりのプロレスラー。1996年、新日本入団。バックボーンが格闘技ではなく、学生プロレスということで、新日内では冷遇されていたらしい。ケガもあったり、同期には現在総合格闘家として活躍する藤田和之がいて、辛い下積みだった。
それが昨年、ロックアップという興業で、金村キンタロー率いるインディー出身レスラー軍団・アパッチプロレスとの戦いで、野獣系のファイトを開眼。自分のキャラクターを見つけ、現在新日本でもブレイクしている。新日には、彼のような下品で野獣系のキャラクターがいないので、完全に居場所を見つけた感じだ。長い間下積みを耐えた根性が、己の自信となって、このような弾けたファイトを支えているだろう。「誰でもこいや、コラッ!」という啖呵は、キャラではなく、本音なのだろう。
長く粘り強くやって行くと、不器用な人でも、己が光る場所を見つけられる。真壁を見ていると、そんな風に思う。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2007年05月12日
居場所を求めての戦い
マンガの原稿は、午後2時あたりからボチボチとやる。主にバックの効果線を引いたり、それと点描とか。2時間ほどやっていたら、疲れて止めてしまった。でも描き込む時間がかかるほど、原稿への愛着は湧いている感じ。ああ、早く背景を入れ終わりたい。
それと、今に至ってまだ、ヒロインのメイド服を黒にするか、トーン処理するか決めてない。どうするか。メイドだから、黒で良いかなぁ。我ながら、いい加減である。
今日は母が同窓会で家を空けた。昼間は父と二人きり。母は、夕食にとカレーを作っておいてくれた。が、夜カレーの鍋を開けると、カレーがゆるゆる。私や母は、ドロッとしたカレーが好きで、母もそのように作っておいたのだが、父が水を足して薄くしてしまった。ガッカリ。仕方ないので、味噌を少し足して、味を濃いめにしてみる。それでも、ご飯の上にカレーをかけると、具を残して、汁はご飯の下に沈んでしまう。文句を言うと平和が乱れるから、黙って食べたけれど。
マンガに行き詰まると、You Tube。ついつい観てしまう。今日は、プロレス。1992年10月23日の、天龍源一郎率いるWARvs新日本プロレス・反選手会同盟の試合。当時テレビで観たはずなのだが、忘れていた。天龍源一郎が全日本を脱退して参加したSWSが、あっけなく崩壊。天龍一派は、WARを結成。崖っぷちの新団体結成である。新日本は対抗戦の先兵として、越中詩郎や木村健吾らの反選手会同盟、後の平成維新軍を送り込む。
アングル(ストーリーラインや決め事)があるにも関わらず、選手達はそれを忘れたかのような殺気を放ち、ケンカマッチとなっている。えぐい技が、何発も入っている。天龍の眼は、とにかく行ってしまっている。こんな鬼気迫る天龍は、観たことがない。観たはずだったのだが、忘れていた。崖っぷちの男の意地か。天龍は新日から、反選手会同盟という、言い方は悪いがスター不在の中堅選手の集まりを送り込まれて、プライドが傷つく思いだったのかもしれない。しかし木村&越中は活躍の場を与えられ、ヒールに徹して生き生きしている。元々仕事はできる選手達であるから、その場さえあれば力を発揮するのである。
この日の試合は両軍とも、活路を見いだしたい気持ちは同じだったのかもしれない。天龍らは、旗揚げ間のないWARを軌道に乗せないといけない。越中らは、活躍してなんとか新日本の中で窓際から脱出したい。それが意地となってぶつかり合い、ケンカマッチとなったのだろう。
己を生かす場を見つけるための戦い。無骨な男達の、意地の激突である。自分の居場所を確保するのは、大変なことなんだなぁ。
折原昌夫vs斎藤彰俊
天龍源一郎&北原光騎vs木村健悟&越中詩郎1
天龍源一郎&北原光騎vs木村健悟&越中詩郎2
天龍源一郎&北原光騎vs木村健悟&越中詩郎3
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
それと、今に至ってまだ、ヒロインのメイド服を黒にするか、トーン処理するか決めてない。どうするか。メイドだから、黒で良いかなぁ。我ながら、いい加減である。
今日は母が同窓会で家を空けた。昼間は父と二人きり。母は、夕食にとカレーを作っておいてくれた。が、夜カレーの鍋を開けると、カレーがゆるゆる。私や母は、ドロッとしたカレーが好きで、母もそのように作っておいたのだが、父が水を足して薄くしてしまった。ガッカリ。仕方ないので、味噌を少し足して、味を濃いめにしてみる。それでも、ご飯の上にカレーをかけると、具を残して、汁はご飯の下に沈んでしまう。文句を言うと平和が乱れるから、黙って食べたけれど。
マンガに行き詰まると、You Tube。ついつい観てしまう。今日は、プロレス。1992年10月23日の、天龍源一郎率いるWARvs新日本プロレス・反選手会同盟の試合。当時テレビで観たはずなのだが、忘れていた。天龍源一郎が全日本を脱退して参加したSWSが、あっけなく崩壊。天龍一派は、WARを結成。崖っぷちの新団体結成である。新日本は対抗戦の先兵として、越中詩郎や木村健吾らの反選手会同盟、後の平成維新軍を送り込む。
アングル(ストーリーラインや決め事)があるにも関わらず、選手達はそれを忘れたかのような殺気を放ち、ケンカマッチとなっている。えぐい技が、何発も入っている。天龍の眼は、とにかく行ってしまっている。こんな鬼気迫る天龍は、観たことがない。観たはずだったのだが、忘れていた。崖っぷちの男の意地か。天龍は新日から、反選手会同盟という、言い方は悪いがスター不在の中堅選手の集まりを送り込まれて、プライドが傷つく思いだったのかもしれない。しかし木村&越中は活躍の場を与えられ、ヒールに徹して生き生きしている。元々仕事はできる選手達であるから、その場さえあれば力を発揮するのである。
この日の試合は両軍とも、活路を見いだしたい気持ちは同じだったのかもしれない。天龍らは、旗揚げ間のないWARを軌道に乗せないといけない。越中らは、活躍してなんとか新日本の中で窓際から脱出したい。それが意地となってぶつかり合い、ケンカマッチとなったのだろう。
己を生かす場を見つけるための戦い。無骨な男達の、意地の激突である。自分の居場所を確保するのは、大変なことなんだなぁ。
折原昌夫vs斎藤彰俊
天龍源一郎&北原光騎vs木村健悟&越中詩郎1
天龍源一郎&北原光騎vs木村健悟&越中詩郎2
天龍源一郎&北原光騎vs木村健悟&越中詩郎3
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2007年05月09日
越中ありがとう
週2日参加を目指して、様子見で今日デイケアに参加。水曜日は2回目だが、月曜日より人が少なく、静かなのが良い。マンガを描いていたら、顔見知りの人とか集まってきて嬉しかった。ただ、私の絵の出来がイマイチというのは、なんとなく反応で分かった。貴重な生の反応だから、そこは素直に認めないといけない。
しかし、ちょっと苦手なタイプの女性がいて、困った。それと、どうも行くまでの緊張感とストレスが高い。我ながら、本当にストレスに弱い。週2回は、まだ辛いかなぁ。
少し凹みながら帰宅後、久しぶりに『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)の録画を観る。ブレイク中の越中詩郎が、IWGPヘビー級王者永田祐志に挑戦する試合だ。
会場の後楽園ホールでは、試合前に、ケンドーコバヤシのナレーション入りVTRが流れる。いやが上にも、盛りがるって!そして会場は、大・越中コール。入場する越中は、感極まって涙を見せていた。どん底を幾度も味わった男だから、人情が心に染みたのだろう。私も感動した。新日本のリングがこんなに熱くなっているのは、久しぶりに観る気がする。そのくらい、会場の熱気がすごい。越中は、幸せ者だ。
永田の蹴りを全く逃げず、胸で正面から受けきる姿は、越中の真骨頂。しかし48歳の年齢からくる衰えは、少し感じる。しかしそれでも耐えて耐えて、ヒップアタック全開。魂をケツに込めて、打ちまくる。またかつてジャイアント馬場の付き人だったせいか、馬場ばりのジャンピングアームブリーカーを連発し、個人的に嬉しかった。そして、高角度パワーボム、侍ドライバー84で永田を叩きつける。しかしえぐい蹴りを何発も被弾し、最後は永田の急角度バックドロップホールドで散る。
しかぁし、越中健在!勝ち負けじゃないって。リングで生き様を見せつけた。歳をとっても、引かないファイトは、勇気が湧いてくる。あきらめないで、続けることが大事なんだな。継続は力だって!私も少しずつでも、絵を描き続けよう。作り続けよう。
越中ありがとう、ありがとう。
※越中詩郎の、「〜やるって!」節が聴ける映像をアップ。少しだけですが、試合の模様も入ってます。それと越中と同じ歳の有名人に、玉置浩二がいます。ということで安全地帯のナンバーから、「I love you からはじめよう」をアップです。
風が吹くって!(越中詩郎)
「I love you からはじめよう」
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
しかし、ちょっと苦手なタイプの女性がいて、困った。それと、どうも行くまでの緊張感とストレスが高い。我ながら、本当にストレスに弱い。週2回は、まだ辛いかなぁ。
少し凹みながら帰宅後、久しぶりに『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)の録画を観る。ブレイク中の越中詩郎が、IWGPヘビー級王者永田祐志に挑戦する試合だ。
会場の後楽園ホールでは、試合前に、ケンドーコバヤシのナレーション入りVTRが流れる。いやが上にも、盛りがるって!そして会場は、大・越中コール。入場する越中は、感極まって涙を見せていた。どん底を幾度も味わった男だから、人情が心に染みたのだろう。私も感動した。新日本のリングがこんなに熱くなっているのは、久しぶりに観る気がする。そのくらい、会場の熱気がすごい。越中は、幸せ者だ。
永田の蹴りを全く逃げず、胸で正面から受けきる姿は、越中の真骨頂。しかし48歳の年齢からくる衰えは、少し感じる。しかしそれでも耐えて耐えて、ヒップアタック全開。魂をケツに込めて、打ちまくる。またかつてジャイアント馬場の付き人だったせいか、馬場ばりのジャンピングアームブリーカーを連発し、個人的に嬉しかった。そして、高角度パワーボム、侍ドライバー84で永田を叩きつける。しかしえぐい蹴りを何発も被弾し、最後は永田の急角度バックドロップホールドで散る。
しかぁし、越中健在!勝ち負けじゃないって。リングで生き様を見せつけた。歳をとっても、引かないファイトは、勇気が湧いてくる。あきらめないで、続けることが大事なんだな。継続は力だって!私も少しずつでも、絵を描き続けよう。作り続けよう。
越中ありがとう、ありがとう。
※越中詩郎の、「〜やるって!」節が聴ける映像をアップ。少しだけですが、試合の模様も入ってます。それと越中と同じ歳の有名人に、玉置浩二がいます。ということで安全地帯のナンバーから、「I love you からはじめよう」をアップです。
風が吹くって!(越中詩郎)
「I love you からはじめよう」
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2007年05月01日
嵐の前の試合
今日もマンガ制作は、1ページ下描きのみ。エンジンかかるのが遅い。出来がイマイチな感じだし。一晩経って冷静になって原稿を見直し、納得できないところは描き直しだ。それと、明日中には全部下描きが終わらないとなぁ。
マンガを描いている時のBGMは、もっぱらYou Tube。今日流していたものの中に、プロレスの試合・天龍源一郎vs高木功がある。1990年1月28日・後楽園ホールでの試合。
大相撲から転向した若手の高木功が、大相撲の先輩・天龍源一郎に思いっきりしばかれる試合である。デビュー2年目の高木は不甲斐ない試合が続き、それに天龍がカツを入れるというアングルであった。アングルとはいえ、天龍の顔面への蹴りやイス攻撃は容赦がなく、説得力十分。さすが天龍と当時は思ったが、この年の9月に天龍は全日本を離脱し、SWS(メガネスーパーワールドスポーツ)に移籍。天龍ファンの私は、大いにガッカリしたものだ。ちなみに高木もSWSへと移籍していったが、別にどうでも良かった。
この試合は、天龍の激しさと、どこか冷めた印象を受ける。若手の壁というテーマは、彼の求めるものではなかったのだろう。それと当時の彼は試合のクオリティーに見合うギャラをもらえず、悩んでいた時期であることを、後から書籍で知った。そのギャラ問題が、豊富な資金力を持つSWS移籍につながるのである。
SWSは2年で崩壊。天龍はWARを設立し、新日本プロレスとの対抗戦へ。アントニオ猪木から、ピンフォール勝ちをする。馬場と猪木の二人に勝った日本人は、天龍のみである。天龍なき後の全日本は、若手の三沢光晴達が台頭し大ブーム。全日黄金期へ突入する。時代は分からないものである。
またSWSの出現によって、ずさんだった新日本や全日本のプロレスラーの雇用契約も、一般の会社のようにキチンとした書面で交わされ、ギャラもアップしたのであった。天龍の行動は、レスラーの待遇改善に、影響を与えたのである。今にして思えば天龍の旗印の「革命」は、試合内容のアップと、ギャラのアップであった。
今となってみると、プロレス業界が動き始めた年の、嵐の前の試合であった。蛇足だが、高木は後に、「嵐」のリングネームとなる。
天龍源一郎vs高木功1
天龍源一郎vs高木功2
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
マンガを描いている時のBGMは、もっぱらYou Tube。今日流していたものの中に、プロレスの試合・天龍源一郎vs高木功がある。1990年1月28日・後楽園ホールでの試合。
大相撲から転向した若手の高木功が、大相撲の先輩・天龍源一郎に思いっきりしばかれる試合である。デビュー2年目の高木は不甲斐ない試合が続き、それに天龍がカツを入れるというアングルであった。アングルとはいえ、天龍の顔面への蹴りやイス攻撃は容赦がなく、説得力十分。さすが天龍と当時は思ったが、この年の9月に天龍は全日本を離脱し、SWS(メガネスーパーワールドスポーツ)に移籍。天龍ファンの私は、大いにガッカリしたものだ。ちなみに高木もSWSへと移籍していったが、別にどうでも良かった。
この試合は、天龍の激しさと、どこか冷めた印象を受ける。若手の壁というテーマは、彼の求めるものではなかったのだろう。それと当時の彼は試合のクオリティーに見合うギャラをもらえず、悩んでいた時期であることを、後から書籍で知った。そのギャラ問題が、豊富な資金力を持つSWS移籍につながるのである。
SWSは2年で崩壊。天龍はWARを設立し、新日本プロレスとの対抗戦へ。アントニオ猪木から、ピンフォール勝ちをする。馬場と猪木の二人に勝った日本人は、天龍のみである。天龍なき後の全日本は、若手の三沢光晴達が台頭し大ブーム。全日黄金期へ突入する。時代は分からないものである。
またSWSの出現によって、ずさんだった新日本や全日本のプロレスラーの雇用契約も、一般の会社のようにキチンとした書面で交わされ、ギャラもアップしたのであった。天龍の行動は、レスラーの待遇改善に、影響を与えたのである。今にして思えば天龍の旗印の「革命」は、試合内容のアップと、ギャラのアップであった。
今となってみると、プロレス業界が動き始めた年の、嵐の前の試合であった。蛇足だが、高木は後に、「嵐」のリングネームとなる。
天龍源一郎vs高木功1
天龍源一郎vs高木功2
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2007年03月14日
『週ゴン』休刊、そして『コロコロ伝説』
寝起きから、偏頭痛。まったく参った。それに加えて、偏頭痛の薬がないので、午前中に病院でもらってくる。
頭痛のせいにしてはいけないが、何もする気が起こらず、ほんとんど創作に精力を向けられなかった。粘土造型のための下絵をちょっとやって、それをコンビニで必要な大きさにしたり。
何気なくコンビニの雑誌棚を見ると、「!!」。『週刊ゴング』休刊号が目にとまった。やはり、噂通り休刊が決定してしまった。早速買って帰った。

↑『週刊ゴング』最終号。
不況による経営悪化、プロレス人気の低迷、そしてなにより前社長の資金不正流用による逮捕と資金難が決定打となったようだ。『週刊プロレス』読者の私だが、『週ゴン』の休刊は寂しい。専門誌が1つになるのは、情報の提供の仕方が偏るから、よくない。新聞も、朝日、読売、毎日があるから、思想的なバランスが出てくるように。ライバルがいるから、内容の切磋琢磨が生まれるし。
『週ゴン』といえば、初代編集長竹内宏介。竹内といえば、“覆面貴族”ミル・マスカラスを日本に最初に紹介した人物。『ゴング』はマスカラス特集を何度も企画して、両者は厚い親交がある。だから、最終号も大々的にマスカラスの、休刊を惜しむインタビューが載っている。余談だが、私の弟がプロレスファンになるきっかけが、マスカラスだった。しかし彼が最初に買った専門誌が『月刊プロレス』だったので、以来私ら兄弟は『週プロ』読者であった。思えば最初に弟が『月刊ゴング』を買ってたら、『週ゴン』読者になっていたかもしれない。
先日もここに書いたけれど、プロレス誌の月刊化というのは、ありだと思う。オンタイムの記事はネットにできる。色々な角度から見た、煮詰めた内容ということで、月刊専門誌の意義があると思う。『ゴング』が新たなスポンサー、発行元が出てくれば、その時は月刊という方向性は面白いと思う。『週プロ』読者からの、エールです。
『ゴング』ゆかりのミル・マスカラスの試合を、アップしておきます。相手は、馬場&猪木のBI砲。役者が揃った、タッグマッチです。
ジャイアント馬場&アントニオ猪木vsミル・マスカラス&スパイロス・アリオン
休刊する雑誌あれば、創刊30周年を記念して、ドリーム企画がスタートする雑誌あり。『月刊コロコロコミック』が、1977年の創刊から1996年までの20年の歴史を振り返るムックが、全10巻で5月より順次発行されるという。名付けて、『熱血!!コロコロ伝説』。うおお!

↑『熱血!!コロコロ伝説』。
藤子不二雄ファンとしては、特に大注目。長らく諸般の事情で封印されていた、『オバケのQ太郎』が、このムックの中で読めるのである。古書店で、数万〜十数万円するという『オバQ』が。『新オバケのQ太郎』の一部だけらしいが、それでもありがたい。
しかも、全巻を予約すると、もれなくオバQとドラえもんがハイタッチしているフィギュアの購入特典が付く。これは、興奮物です。このニュースを知って私は、最終巻が出る来年まで死ねないと思った。そのくらい、生きる希望が湧く『熱血!!コロコロ伝説』である。単純だな、私。
初期『コロコロ』を盛り上げた、ゲームマンガの先駆け、『ゲームセンターあらし』は、30代以上の男子なら燃えて読んだ方も多いでしょう。盛り上がったところで、アニメ版OPをアップしておきます。
『ゲームセンターあらし』OP
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
頭痛のせいにしてはいけないが、何もする気が起こらず、ほんとんど創作に精力を向けられなかった。粘土造型のための下絵をちょっとやって、それをコンビニで必要な大きさにしたり。
何気なくコンビニの雑誌棚を見ると、「!!」。『週刊ゴング』休刊号が目にとまった。やはり、噂通り休刊が決定してしまった。早速買って帰った。

↑『週刊ゴング』最終号。
不況による経営悪化、プロレス人気の低迷、そしてなにより前社長の資金不正流用による逮捕と資金難が決定打となったようだ。『週刊プロレス』読者の私だが、『週ゴン』の休刊は寂しい。専門誌が1つになるのは、情報の提供の仕方が偏るから、よくない。新聞も、朝日、読売、毎日があるから、思想的なバランスが出てくるように。ライバルがいるから、内容の切磋琢磨が生まれるし。
『週ゴン』といえば、初代編集長竹内宏介。竹内といえば、“覆面貴族”ミル・マスカラスを日本に最初に紹介した人物。『ゴング』はマスカラス特集を何度も企画して、両者は厚い親交がある。だから、最終号も大々的にマスカラスの、休刊を惜しむインタビューが載っている。余談だが、私の弟がプロレスファンになるきっかけが、マスカラスだった。しかし彼が最初に買った専門誌が『月刊プロレス』だったので、以来私ら兄弟は『週プロ』読者であった。思えば最初に弟が『月刊ゴング』を買ってたら、『週ゴン』読者になっていたかもしれない。
先日もここに書いたけれど、プロレス誌の月刊化というのは、ありだと思う。オンタイムの記事はネットにできる。色々な角度から見た、煮詰めた内容ということで、月刊専門誌の意義があると思う。『ゴング』が新たなスポンサー、発行元が出てくれば、その時は月刊という方向性は面白いと思う。『週プロ』読者からの、エールです。
『ゴング』ゆかりのミル・マスカラスの試合を、アップしておきます。相手は、馬場&猪木のBI砲。役者が揃った、タッグマッチです。
ジャイアント馬場&アントニオ猪木vsミル・マスカラス&スパイロス・アリオン
休刊する雑誌あれば、創刊30周年を記念して、ドリーム企画がスタートする雑誌あり。『月刊コロコロコミック』が、1977年の創刊から1996年までの20年の歴史を振り返るムックが、全10巻で5月より順次発行されるという。名付けて、『熱血!!コロコロ伝説』。うおお!

↑『熱血!!コロコロ伝説』。
藤子不二雄ファンとしては、特に大注目。長らく諸般の事情で封印されていた、『オバケのQ太郎』が、このムックの中で読めるのである。古書店で、数万〜十数万円するという『オバQ』が。『新オバケのQ太郎』の一部だけらしいが、それでもありがたい。
しかも、全巻を予約すると、もれなくオバQとドラえもんがハイタッチしているフィギュアの購入特典が付く。これは、興奮物です。このニュースを知って私は、最終巻が出る来年まで死ねないと思った。そのくらい、生きる希望が湧く『熱血!!コロコロ伝説』である。単純だな、私。
初期『コロコロ』を盛り上げた、ゲームマンガの先駆け、『ゲームセンターあらし』は、30代以上の男子なら燃えて読んだ方も多いでしょう。盛り上がったところで、アニメ版OPをアップしておきます。
『ゲームセンターあらし』OP
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2007年03月09日
バットニュース、そして猪金
寝起きから、偏頭痛。痛くて、午後1時までダウンしていた。頓服のイミグランを二錠目飲んで、夕方5時くらいにようやく痛みが和らぐ。まったく参った。
痛みを我慢しつつ、マンガのネームは、ラストの8ページ目にさしかかるまで進めた。行き当たりばったりに近いのだが、上手い展開を発想するのが難しい。SFギャグの名手で、知る人ぞ知るマンガ家・横山えいじ先生の作品を本棚から出して読む。1ページから16ページの短編を小気味良いギャグで仕上げる、絶品のマンガ家さん。こんな風に描けたらと、短編マンガの参考になる。
またまた訃報が・・・。新日本プロレスやUWFインターナショナルなどで活躍した、バットニュース・アレン(本名:アレン・コージ)が3月6日に亡くなったそうだ。享年63歳。モントリオール五輪柔道銅メダリストでシュートの実力派だが、プロレスでは渋い脇役に徹して活躍。主役のブッチャーを盛り立て、出しゃばりすぎないファイトは良かった。追悼の意味で、UWFインター時代の試合をアップしておきます。相手は後にグレイシー一族を倒す、桜庭和志です。合掌。
バットニュース・アレン(ブラウン)vs桜庭和志
アレンのプロレスの師匠でもあるアントニオ猪木は、新団体IGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)を発足するようだ。大口のスポンサーを見つけ、人材は新日本の社員・レスラーから引き抜きを宣言。新日マットは最近やっとリング外のゴタゴタが落ち着いて、リング上もレスラーが試合に集中できているのが分かり、安定感が出てきたが、またかき回すのか、このオッサンは。試合を引退しても、猪木はプロレスラー。しかも主役であり続けようとするから、タチが悪い。今回は資金の豊富さで、興業不振でギャラがダウンしている新日レスラー達に揺さぶりをかける。アントニオ猪金です。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
痛みを我慢しつつ、マンガのネームは、ラストの8ページ目にさしかかるまで進めた。行き当たりばったりに近いのだが、上手い展開を発想するのが難しい。SFギャグの名手で、知る人ぞ知るマンガ家・横山えいじ先生の作品を本棚から出して読む。1ページから16ページの短編を小気味良いギャグで仕上げる、絶品のマンガ家さん。こんな風に描けたらと、短編マンガの参考になる。
またまた訃報が・・・。新日本プロレスやUWFインターナショナルなどで活躍した、バットニュース・アレン(本名:アレン・コージ)が3月6日に亡くなったそうだ。享年63歳。モントリオール五輪柔道銅メダリストでシュートの実力派だが、プロレスでは渋い脇役に徹して活躍。主役のブッチャーを盛り立て、出しゃばりすぎないファイトは良かった。追悼の意味で、UWFインター時代の試合をアップしておきます。相手は後にグレイシー一族を倒す、桜庭和志です。合掌。
バットニュース・アレン(ブラウン)vs桜庭和志
アレンのプロレスの師匠でもあるアントニオ猪木は、新団体IGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)を発足するようだ。大口のスポンサーを見つけ、人材は新日本の社員・レスラーから引き抜きを宣言。新日マットは最近やっとリング外のゴタゴタが落ち着いて、リング上もレスラーが試合に集中できているのが分かり、安定感が出てきたが、またかき回すのか、このオッサンは。試合を引退しても、猪木はプロレスラー。しかも主役であり続けようとするから、タチが悪い。今回は資金の豊富さで、興業不振でギャラがダウンしている新日レスラー達に揺さぶりをかける。アントニオ猪金です。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2007年02月21日
グラジ、怪獣デザイン、ゲキレンジャー
朝から訃報。プロレスラーのザ・グラジエーターが、アメリカ・フロリダ州タンパの自宅で亡くなった。ネットのニュース記事によれば、首つり自殺らしい。享年42歳。若すぎる。
大仁田厚のFMW時代、彼の活躍を生で観たことがある。2メートルの巨体から繰り出す、ロープ最上段を超えて飛ぶトペスイシーダは、圧巻だった。相手をマットに叩きつけるアッサムボムは、説得力十分。怪しい二流三流外国人レスラーが多いFMWは、それはそれで味があって面白かった。しかしその中にあって、グラジはインディー団体にはもったいないくらい、デカくて動けるメジャークラスの良いレスラーだった。
レスラーは、本当に最期が悲しい人が多いなぁ。しかも、まだ42歳ですよ。残された奥さんと子供達の悲しみも大きいだろう。どうして首吊ってしまったんだろうなぁ・・・。グラジ追悼の意味で、試合をアップしておきます。合掌。
ザ・グラジエーターvs田中将斗1
ザ・グラジエーターvs田中将斗2
風呂上がりでバスタオルを巻いた、おはガールの菅澤美月ちゃんを夢で見たせいか(?)、身体が風邪の前兆のように怠い。ルルを飲んで、様子をみる。
怪獣デザイン祭り用のイラスト描き。Gペンでペン入れ作業。気持ちが行き詰まって、なかなか調子上がらず。風邪薬効いているせいか、眠い。この調子だと、今週中に彩色終わるだろうか。
9体ほどデザインを描いているが、なぜか星人が多い。それとなんとなく同じパターンの形状を、繰り返し使っている。発想が狭い。それとこう、本格怪獣という感じを入れておかないと、まずいかな。もう締め切りが近いし、どうしようか。
そういえば、先日始まった『獣拳戦隊ゲキレンジャー』を観る。戦隊は、毎年最初の2ヶ月くらいで飽きてしまって観なくなるのだが、今年はもっと早く観なくなるかもしれない。そのくらい、大丈夫か?という感じのパワーのない第1話であった。『仮面ライダー電王』は、回を追うごとになんとなく面白くなりそうな予感を感じるけれど、『ゲキレン』はどうだろう。戦隊の第1話って、勢いと力強さがあるのだけれど、それらが感じられない。
ゲキレッドの野生児・漢堂ジャン役の鈴木祐樹が、コミカルで元気な演技を見せて、面白い。「ゾワゾワ」や「シオシオ」など、ジャン語が楽しい。だが、ゲキイエロー役の福井未菜とゲキブルー役の高木万平が、存在感弱い。さて、どうなるか。敵方のメレ役・平田裕香ちゃんが、可愛い。彼女も、もう23歳か・・・。ベビーフェースのルックスで、どう悪女を演じるか。個人的には、そこに興味を持って観ても良いかな。
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』OP
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
大仁田厚のFMW時代、彼の活躍を生で観たことがある。2メートルの巨体から繰り出す、ロープ最上段を超えて飛ぶトペスイシーダは、圧巻だった。相手をマットに叩きつけるアッサムボムは、説得力十分。怪しい二流三流外国人レスラーが多いFMWは、それはそれで味があって面白かった。しかしその中にあって、グラジはインディー団体にはもったいないくらい、デカくて動けるメジャークラスの良いレスラーだった。
レスラーは、本当に最期が悲しい人が多いなぁ。しかも、まだ42歳ですよ。残された奥さんと子供達の悲しみも大きいだろう。どうして首吊ってしまったんだろうなぁ・・・。グラジ追悼の意味で、試合をアップしておきます。合掌。
ザ・グラジエーターvs田中将斗1
ザ・グラジエーターvs田中将斗2
風呂上がりでバスタオルを巻いた、おはガールの菅澤美月ちゃんを夢で見たせいか(?)、身体が風邪の前兆のように怠い。ルルを飲んで、様子をみる。
怪獣デザイン祭り用のイラスト描き。Gペンでペン入れ作業。気持ちが行き詰まって、なかなか調子上がらず。風邪薬効いているせいか、眠い。この調子だと、今週中に彩色終わるだろうか。
9体ほどデザインを描いているが、なぜか星人が多い。それとなんとなく同じパターンの形状を、繰り返し使っている。発想が狭い。それとこう、本格怪獣という感じを入れておかないと、まずいかな。もう締め切りが近いし、どうしようか。
そういえば、先日始まった『獣拳戦隊ゲキレンジャー』を観る。戦隊は、毎年最初の2ヶ月くらいで飽きてしまって観なくなるのだが、今年はもっと早く観なくなるかもしれない。そのくらい、大丈夫か?という感じのパワーのない第1話であった。『仮面ライダー電王』は、回を追うごとになんとなく面白くなりそうな予感を感じるけれど、『ゲキレン』はどうだろう。戦隊の第1話って、勢いと力強さがあるのだけれど、それらが感じられない。
ゲキレッドの野生児・漢堂ジャン役の鈴木祐樹が、コミカルで元気な演技を見せて、面白い。「ゾワゾワ」や「シオシオ」など、ジャン語が楽しい。だが、ゲキイエロー役の福井未菜とゲキブルー役の高木万平が、存在感弱い。さて、どうなるか。敵方のメレ役・平田裕香ちゃんが、可愛い。彼女も、もう23歳か・・・。ベビーフェースのルックスで、どう悪女を演じるか。個人的には、そこに興味を持って観ても良いかな。
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』OP
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2007年02月15日
カウントスリーは誰のもの?
外は快晴だが、風が強い。ベランダの揺れる洗濯物を眺めながら、午前中からマンガの構想を考える。なかなか展開が思いつかない。マンガ入門類をパラッと読んで、ヒントを探したり。
お昼にキムチ野菜鍋を食べたら眠たくなる。1時間ほど読書がてらベットでまどろむ。しかし、このままではイカンと、眠気覚ましにカットを描き始める。お腹一杯なのに、食べ物の絵が多い。食いしん坊なり。美少女も忘れなく、描く。食い物と美少女って、自分の好きなものしか描いてない。牛丼を描いたが、牛肉の表現が上手くいかず、牛丼に見えない。画力ないな〜。でも午後6時頃まで集中できた。5点ほど描く。
一息して、You Tubeを観る。偶然見つかった、プロレスを2試合観た。リッキー・スティムボードvsタイガーマスク(二代目/三沢光晴)のNWA世界ヘビー級選手権(1989/3/8)と、タイガーマスク(初代/佐山サトル)vs小林邦明のNWA世界ジュニアヘビー級王座決定戦(1983/6/2)。
リッキー・スティムボードvsタイガーマスク
タイガーマスクvs小林邦明
まずリッキー対三沢タイガーだが、もうとにかくリッキーがショッパイ。チョップ以外にこれといった技を出さず、退屈。これでNWAのチャンピオンだからねぇ。当時なんでチャンピオンになれたのかなぁ。チョップ技は、アメリカではオリエンタルな雰囲気で受けるのだろうが、日本マットでは見慣れた技で、特にこの頃は天龍の重厚なチョップが全盛であるから、軽量のリッキーのそれは見劣りする。試合運びも単調で、三沢が苦労して試合をリードしているのが分かる。どっちがプロレスが上手いか、一目で分かる。この試合の三沢はお笑いに例えると、未熟な芸人のスベリ笑いに巻き込まれ、自分も面白くない印象を与えてしまった芸人。
最後はローリングクラッチで、リッキーがへなちょこな勝利。これでNWA戦が終わっちゃうの〜的な不完全燃焼感は、リッキーのショッパさゆえだろう。試合中も野次がすごく、笑いに包まれ、散漫な試合であった。
佐山タイガーvs小林は、お互い新日道場で鍛えた者同士、持ち味を出し合って、白熱の好試合。試合巧者同志の、銭の取れる試合である。最後はタイガーがクラッチ技であっさりカウントスリーを奪うが、それまで目一杯二人で試合を盛り上げたので、あっけない幕切れでも不満が出ない。
リングでは、嘘がつけない。ポジションに見合った力量を示せない者には、容赦なく観客のジャッジが下る。カウントスリーは、実は観客が叩くものだと思う。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。ぜひ、ポチッとお願いします。昨日分は、150位以内をキープさせて頂いております。ありがとうございます。
お昼にキムチ野菜鍋を食べたら眠たくなる。1時間ほど読書がてらベットでまどろむ。しかし、このままではイカンと、眠気覚ましにカットを描き始める。お腹一杯なのに、食べ物の絵が多い。食いしん坊なり。美少女も忘れなく、描く。食い物と美少女って、自分の好きなものしか描いてない。牛丼を描いたが、牛肉の表現が上手くいかず、牛丼に見えない。画力ないな〜。でも午後6時頃まで集中できた。5点ほど描く。
一息して、You Tubeを観る。偶然見つかった、プロレスを2試合観た。リッキー・スティムボードvsタイガーマスク(二代目/三沢光晴)のNWA世界ヘビー級選手権(1989/3/8)と、タイガーマスク(初代/佐山サトル)vs小林邦明のNWA世界ジュニアヘビー級王座決定戦(1983/6/2)。
リッキー・スティムボードvsタイガーマスク
タイガーマスクvs小林邦明
まずリッキー対三沢タイガーだが、もうとにかくリッキーがショッパイ。チョップ以外にこれといった技を出さず、退屈。これでNWAのチャンピオンだからねぇ。当時なんでチャンピオンになれたのかなぁ。チョップ技は、アメリカではオリエンタルな雰囲気で受けるのだろうが、日本マットでは見慣れた技で、特にこの頃は天龍の重厚なチョップが全盛であるから、軽量のリッキーのそれは見劣りする。試合運びも単調で、三沢が苦労して試合をリードしているのが分かる。どっちがプロレスが上手いか、一目で分かる。この試合の三沢はお笑いに例えると、未熟な芸人のスベリ笑いに巻き込まれ、自分も面白くない印象を与えてしまった芸人。
最後はローリングクラッチで、リッキーがへなちょこな勝利。これでNWA戦が終わっちゃうの〜的な不完全燃焼感は、リッキーのショッパさゆえだろう。試合中も野次がすごく、笑いに包まれ、散漫な試合であった。
佐山タイガーvs小林は、お互い新日道場で鍛えた者同士、持ち味を出し合って、白熱の好試合。試合巧者同志の、銭の取れる試合である。最後はタイガーがクラッチ技であっさりカウントスリーを奪うが、それまで目一杯二人で試合を盛り上げたので、あっけない幕切れでも不満が出ない。
リングでは、嘘がつけない。ポジションに見合った力量を示せない者には、容赦なく観客のジャッジが下る。カウントスリーは、実は観客が叩くものだと思う。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。ぜひ、ポチッとお願いします。昨日分は、150位以内をキープさせて頂いております。ありがとうございます。
2007年02月12日
大人のプロのレスリング
昨日帰った姪だが、ニンテンドーDSを忘れていったので、母親と取りに来た。その後お昼は外食、姪達と別れて買い物。なんだかんだで、帰宅は午後3時半。それだけで、疲れてしまった。
帰宅後はアイドルの似顔を描くが、ちっとも似なくて三回描き直し、なんとかマシなのを彩色へ。アッという間に日が暮れて、今日はおしまい。
プロレスネタで申し訳ないが、You Tubeににて、アントニオ猪木&藤波辰巳vsディック・マードック&アドリアン・アドニスの試合を見つける。1984(昭和59)年12月5日蔵前国技館にて。第五回MSGタッグリーグ戦優勝戦だ。
猪木&藤波vsマードック&アドニス1
猪木&藤波vsマードック&アドニス2
猪木&藤波vsマードック&アドニス3
猪木&藤波vsマードック&アドニス4
とにかくマードック&アドニスの攻撃が上手い。腕殺しとエルボー(肘打ち)のバリエーションだけで、試合を成立させる。連携もズル賢く、クイックタッチの憎たらしさ。なんか大人のプロレスで、藤波を子供扱いという感じであった。
試合としては、善玉日本人が外人の猛攻に耐え、最後に逆転という、力道山以来の盛り上がるパターン。藤波が技を受けまくるキツイ役目を引き受けた辺り、若いからこそできた仕事だろう。だがひとえにマードック組の上手さが光る。腕殺しのパターンだけでも試合が作れる熟練の技。マードック組の、圧倒的ラフ&テクニック&パワー。こういう選手が、いなくなったなぁ。大人のプロのレスリングである。
実況の古舘伊知郎の名調子も、耳に心地よく聴き所である。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。ぜひ、ポチッとお願いします<(_ _)>。昨日分は150位以内に入りました。ありがとうございます。
帰宅後はアイドルの似顔を描くが、ちっとも似なくて三回描き直し、なんとかマシなのを彩色へ。アッという間に日が暮れて、今日はおしまい。
プロレスネタで申し訳ないが、You Tubeににて、アントニオ猪木&藤波辰巳vsディック・マードック&アドリアン・アドニスの試合を見つける。1984(昭和59)年12月5日蔵前国技館にて。第五回MSGタッグリーグ戦優勝戦だ。
猪木&藤波vsマードック&アドニス1
猪木&藤波vsマードック&アドニス2
猪木&藤波vsマードック&アドニス3
猪木&藤波vsマードック&アドニス4
とにかくマードック&アドニスの攻撃が上手い。腕殺しとエルボー(肘打ち)のバリエーションだけで、試合を成立させる。連携もズル賢く、クイックタッチの憎たらしさ。なんか大人のプロレスで、藤波を子供扱いという感じであった。
試合としては、善玉日本人が外人の猛攻に耐え、最後に逆転という、力道山以来の盛り上がるパターン。藤波が技を受けまくるキツイ役目を引き受けた辺り、若いからこそできた仕事だろう。だがひとえにマードック組の上手さが光る。腕殺しのパターンだけでも試合が作れる熟練の技。マードック組の、圧倒的ラフ&テクニック&パワー。こういう選手が、いなくなったなぁ。大人のプロのレスリングである。
実況の古舘伊知郎の名調子も、耳に心地よく聴き所である。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。ぜひ、ポチッとお願いします<(_ _)>。昨日分は150位以内に入りました。ありがとうございます。
2007年01月30日
三沢光晴は切ない
なかなか時間がなかったが、やっと観る。『プロレスリングNOAH中継』、GHCヘビー級選手権。三沢光晴(王者)vs森嶋猛(挑戦者)。
以前ここで、森嶋が王者になり、三沢はリリーフチャンピオンだと予想していたが、なんと三沢初防衛。
三沢は首などを痛めており、満身創痍。体力の衰えも顕著。そこに来て、試合開始早々森嶋が場外戦で出したパワーボムで、床に頭部を強打。叩きつけられた時、明らかに三沢の目が行っていた。三沢の受け身が失敗したのか、森嶋の技の出し方がまずかったか。
そんな中、なんとか試合を務めるという三沢の精神力と強い意志、プロ根性。ここら辺は、さすが三沢光晴であった。森嶋が王者となるという裏読みに、三沢は黙って身体で反論された感じ。三沢には、申し訳ない気持ちだ。
対して、森嶋はどうか。アクシデントとはいえ、開始早々三沢をケガさせてしまった。その動揺からか、技の出し方が単発。ケガした相手でも、試合を成立させる技量、アクシデントに対応する臨機応変さというものが問われただろう。
観客のテンションは、明らかに低かった。動きの悪い三沢と、試合をリードできない森嶋で、盛り上がりに欠ける試合ではあった。今回はなんとか乗り切ったが、今後三沢は防衛ロードを走れるのか。明らかに衰えの目立つ、満身創痍の三沢を王者に据えるのは、どういう意図があるのだろうか。ただ三沢はそのアングルを、命がけで務めようとしており、責任感はさすがだと思う。
多くを語らず、黙って行動で示すタイプの三沢光晴。彼の全盛期の試合は、何故そこまでやるのか、切なくなるような激しさだった。今回はあまり良い試合ではなかった。だが、ボロボロの身体を気力でカバーする姿は、昔と変わらず切なさを感じた。三沢の激しさは、切ない。ともかく、これが最後のシングル王者防衛ロードとなるだろう。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
以前ここで、森嶋が王者になり、三沢はリリーフチャンピオンだと予想していたが、なんと三沢初防衛。
三沢は首などを痛めており、満身創痍。体力の衰えも顕著。そこに来て、試合開始早々森嶋が場外戦で出したパワーボムで、床に頭部を強打。叩きつけられた時、明らかに三沢の目が行っていた。三沢の受け身が失敗したのか、森嶋の技の出し方がまずかったか。
そんな中、なんとか試合を務めるという三沢の精神力と強い意志、プロ根性。ここら辺は、さすが三沢光晴であった。森嶋が王者となるという裏読みに、三沢は黙って身体で反論された感じ。三沢には、申し訳ない気持ちだ。
対して、森嶋はどうか。アクシデントとはいえ、開始早々三沢をケガさせてしまった。その動揺からか、技の出し方が単発。ケガした相手でも、試合を成立させる技量、アクシデントに対応する臨機応変さというものが問われただろう。
観客のテンションは、明らかに低かった。動きの悪い三沢と、試合をリードできない森嶋で、盛り上がりに欠ける試合ではあった。今回はなんとか乗り切ったが、今後三沢は防衛ロードを走れるのか。明らかに衰えの目立つ、満身創痍の三沢を王者に据えるのは、どういう意図があるのだろうか。ただ三沢はそのアングルを、命がけで務めようとしており、責任感はさすがだと思う。
多くを語らず、黙って行動で示すタイプの三沢光晴。彼の全盛期の試合は、何故そこまでやるのか、切なくなるような激しさだった。今回はあまり良い試合ではなかった。だが、ボロボロの身体を気力でカバーする姿は、昔と変わらず切なさを感じた。三沢の激しさは、切ない。ともかく、これが最後のシングル王者防衛ロードとなるだろう。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2006年12月11日
デイケア見学、衰えた虎、新沼謙二
午後2時から、精神科クリニックにて、デイケアの見学。待合室で待っていても、職員が来ない。向かえに来るという話だったような。仕方なく受付に頼んで職員を呼んでもらう。なんか、お役所的な感じ。
建物の3階に行くと、先日対応してくれた男性職員が部屋の外で待っていた。中に通されると、リビングルームのような部屋に10人くらいの患者さんがいた。彼らは入ってきた私には、全く関心がない感じで、各自読書やドリル、ヨガやらやっている。もっと人の輪ができているのかと予想していたのだが、一人一人別々のことをやっている。でも、今の私は対人不安が強いから、人の輪ができていなくて、良かったのかもしれない。
まったりとした時間と空間。椅子に腰掛けるも、所在ない。係の男性に時間割や料金などの説明を受ける。しかし、この雰囲気だと、とにかく自分から目的を持って動かないと、なんにもならない所のように思った。
「こういう感じですがどうしますか?」と問われるが、とにかく今のままではいけないから、通うことにした。来週本格参加にあたっての面談があるらしい。
期待はしなかったものの、あまりに何もなかったので、いささか拍子抜けであった。
帰宅後夕方、『プロレスリングNOAH中継』の録画を観る。丸藤正道vs三沢光晴のGHCヘビー級タイトルマッチ。王者丸藤は、師匠の三沢の挑戦を受ける。
三沢は、本当に衰えた。とにかく動きが鈍い、重い。ひらめきでパッと動くかつての三沢はいない。衰えた虎という感じ。丸藤は思いつくまま、パパッと反応して次々独創的な技を繰り出す。かつての三沢は、丸藤と同じタイプだったが、今は思ったとおりの動きが出来なくなった感じだ。
三沢が試合のスピードを落としてしまい、丸藤ペースで試合が進む。が、最後は雪崩式のエメラルドフロージョンで、三沢が勝ってしまった。ええーっ、勝っちゃうの?三沢は好きだけれど、こんな衰えた身体で、チャンピオン張れるのかなぁ。
リング上の優勝インタビューの時、森嶋猛が入ってきて、次期挑戦者のアピール。三沢は、これを快諾。なるほど〜。三沢は、森嶋がチャンピオンになるまでのワンポイント・チャンピオンだな。昨年の田上明みたいな。丸藤と森嶋は、今なんとなく同じ軍団を形成しているから、直接対決は組まないのではないか。今の三沢では、長期政権はないだろう。というか、これがGHCヘビー戴冠の最後になるかもしれない。三沢は、白GHC(GHCハードコアベルト。現在志賀賢太郎が王者)を巻くと違った魅力が出ると思うのだが。
見終わって、なにげにNHK衛星第二に切り替えると、新沼謙治のワンマンショーをやっていた。あまりに上手い歌声に、しみじみ聴き入ってしまう。歌手に、上手いと言うのは失礼だけれど。
新沼謙治さんといえば、私には♪嫁に来ないかや、映画『二百三高地』の木下二等兵役しか印象にない。それほど忘れていた人。今年50歳になるというが、全く力みがないのびやかで素直で、ちょっと哀愁のある歌声が素敵だった。歌詞が心に染み入る歌声。ものすごく歌唱力のある、フォーク歌手というか(分かりづらい?)。演歌歌手なのに、演歌っぽくないのだが、好きな歌手が藤山一郎なのだそうだ。歌の師匠も、藤山さんの直弟子だそうで、なるほど歌声が演歌っぽくないのも分かる気がした。藤山さんは歌謡曲歌手だが、元々は東京藝大で声楽を学んだ人だそうだから。新沼さんの歌のルーツは、クラシックなのだなぁ。
さて、自分の年賀状を作りださんとなぁ。やばい、やばい。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
建物の3階に行くと、先日対応してくれた男性職員が部屋の外で待っていた。中に通されると、リビングルームのような部屋に10人くらいの患者さんがいた。彼らは入ってきた私には、全く関心がない感じで、各自読書やドリル、ヨガやらやっている。もっと人の輪ができているのかと予想していたのだが、一人一人別々のことをやっている。でも、今の私は対人不安が強いから、人の輪ができていなくて、良かったのかもしれない。
まったりとした時間と空間。椅子に腰掛けるも、所在ない。係の男性に時間割や料金などの説明を受ける。しかし、この雰囲気だと、とにかく自分から目的を持って動かないと、なんにもならない所のように思った。
「こういう感じですがどうしますか?」と問われるが、とにかく今のままではいけないから、通うことにした。来週本格参加にあたっての面談があるらしい。
期待はしなかったものの、あまりに何もなかったので、いささか拍子抜けであった。
帰宅後夕方、『プロレスリングNOAH中継』の録画を観る。丸藤正道vs三沢光晴のGHCヘビー級タイトルマッチ。王者丸藤は、師匠の三沢の挑戦を受ける。
三沢は、本当に衰えた。とにかく動きが鈍い、重い。ひらめきでパッと動くかつての三沢はいない。衰えた虎という感じ。丸藤は思いつくまま、パパッと反応して次々独創的な技を繰り出す。かつての三沢は、丸藤と同じタイプだったが、今は思ったとおりの動きが出来なくなった感じだ。
三沢が試合のスピードを落としてしまい、丸藤ペースで試合が進む。が、最後は雪崩式のエメラルドフロージョンで、三沢が勝ってしまった。ええーっ、勝っちゃうの?三沢は好きだけれど、こんな衰えた身体で、チャンピオン張れるのかなぁ。
リング上の優勝インタビューの時、森嶋猛が入ってきて、次期挑戦者のアピール。三沢は、これを快諾。なるほど〜。三沢は、森嶋がチャンピオンになるまでのワンポイント・チャンピオンだな。昨年の田上明みたいな。丸藤と森嶋は、今なんとなく同じ軍団を形成しているから、直接対決は組まないのではないか。今の三沢では、長期政権はないだろう。というか、これがGHCヘビー戴冠の最後になるかもしれない。三沢は、白GHC(GHCハードコアベルト。現在志賀賢太郎が王者)を巻くと違った魅力が出ると思うのだが。
見終わって、なにげにNHK衛星第二に切り替えると、新沼謙治のワンマンショーをやっていた。あまりに上手い歌声に、しみじみ聴き入ってしまう。歌手に、上手いと言うのは失礼だけれど。
新沼謙治さんといえば、私には♪嫁に来ないかや、映画『二百三高地』の木下二等兵役しか印象にない。それほど忘れていた人。今年50歳になるというが、全く力みがないのびやかで素直で、ちょっと哀愁のある歌声が素敵だった。歌詞が心に染み入る歌声。ものすごく歌唱力のある、フォーク歌手というか(分かりづらい?)。演歌歌手なのに、演歌っぽくないのだが、好きな歌手が藤山一郎なのだそうだ。歌の師匠も、藤山さんの直弟子だそうで、なるほど歌声が演歌っぽくないのも分かる気がした。藤山さんは歌謡曲歌手だが、元々は東京藝大で声楽を学んだ人だそうだから。新沼さんの歌のルーツは、クラシックなのだなぁ。
さて、自分の年賀状を作りださんとなぁ。やばい、やばい。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2006年11月24日
一見の価値有り
『週刊プロレス』の別冊冬季号『プロレス ザ・レトロマニア』に付いている、付録DVDが興味深い。40年くらい前のアメリカンプロレスのフィルムが収録されている。私が生まれるずっと前の、アメリカのプロレス。

↑『プロレス ザ・レトロマニア』。
まず面白かった試合は、まずバーン・ガニア&エドワード・カーペンティアvsクラッシャー・リソワスキー&スタン・リスワスキー。今から41年前の試合。昭和で言うと24年。
フランス出身の“マットの魔術師”カーペンティアの動きが、とにかく軽快。腕の極め方、捻り方は、欧州レスラーらしいトリッキーさ。またスタン・リソワスキーに対して、なんとミサイルキックを出す。ミサイルキックというのは、トップコーナーに上ってのドロップキックである。今ではなんともないコーナートップからの攻撃だが、当時は本当に珍しかっただろう。フィニッシュも今に通じる流れ。スタンにロープに振られたカーペンティアが、マットに伏せたスタンをとんぼ返りで飛び越し、その勢いでコーナーに控えるクラッシャーにエルボーを見舞う。きびすを返して、立ち上がったスタンの両足をすくってダウンさせ、ジャックナイフ式の押さえ込みに入ってカウントスリー。今でも通じる動きを、すでに41年前にやっている。ハンサムで華麗なマットワークに、ガニアの存在が少し食われている。当時人気があったのも、うなずける。
ジン・キニスキーvsルー・テーズのNWA世界戦は、日本で言うところのストロングスタイルの試合だった。51歳のチャレンジャー・テーズは、年齢を感じさえない動き。ふわりとジャンプして、フライングヘッドシザースでキニスキーを投げる。ゴリラの様な胸板の厚さとゴツさ、風格。キーロックやレッグロックなど、ビシッと極めて見せる。これを見ると、日本では力道山がベルトをかけてテーズと対等に闘っていたけれど、本当は全然格が違うかなという感じがする。
ディック・ザ・ブルーザーvsウィルバー・スナイダー。1961年の試合。ブルーザーは、公称180cmだったそうだが、実際は173cmくらいしかなかったらしい。確かにブルーザーは、映像で見ると小柄。しかし、身体が胸板や二の腕がゴツくて、面構えがマフィアのようで怖い。漂うヒールとしての風格で、実際の身長を感じさせない。風格でデカいのだ。
DVDの解説は、ターザン山本(元週刊プロレス編集長)と流智美(ながれともみ/プロレス研究家、翻訳家)なのだが、二人ともブルーザーを「何をやっても絵になる」と語る。確かにブルーザーは、殴る踏みつける叩きつけるといったことしかしないのだが、それらが特別な技に見える。こういう凄みがある存在感というのは、今のレスラーに失ったものだろう。
バーン・ガニアvsグレート東郷。東郷も、個性・存在感が違う。東郷は、卑屈な日本人、やられ役を演じていたという知識があったが、それはプロとしての超一流のパフォーマンスだったことが分かる。流さんが「ただのショーマンではない」と言っているが、私は一流のショーマンなのだと感じた。アメリカの観客の憎悪を買うような動きをかぎ取れる凄さ。試合も、ガニアにやられているようで、実は東郷が試合をリードしている。控え室では、東郷の試合相手は皆最敬礼だったそうだが、それも分かる。試合をリードして、必ず盛り上げてくれる。悪役人気があるから、興業の上がりも良い。つまり東郷と闘えば、儲かる。プロレスラーとして、ショーマンとして、プロ中のプロだったのだろう。
興味深いのは、1949年のテレビショーで、プロレスラーvsプロボクサーの対戦を組んでいる珍しい映像。レスラーとボクサー、どちらが強いのかという疑問に応えるもので、今から57年前にもこういう発想はあったということだ。いわゆる、異種格闘技戦。試合展開は、レスラーがボクサーのパンチに打たれ続け、それでも何度も立ち上がるというもの。最後は逆エビ固め(ボストンクラブ)でレスラーが勝利する。思えば、前田日明vsドン・中矢・ニールセンの異種格闘技戦も、フィニッシュは前田の片逆エビ固め(ハーフ・ボストンクラブ)であった。今も昔も、プロレスラーの異種格闘技戦の落としどころは、エビ固めというのが面白い。打ち合わせ感バッチリ漂う試合なのだが、なかなか面白かった。
こんな珍しい、面白い映像の発見に満ちたDVDである。他に、20代のザ・シークの試合もある。流さんの口跡凛々しい明快な解説も耳に心地良い、『プロレス ザ・レトロマニア』付録DVDである。一見の価値有りです。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。

↑『プロレス ザ・レトロマニア』。
まず面白かった試合は、まずバーン・ガニア&エドワード・カーペンティアvsクラッシャー・リソワスキー&スタン・リスワスキー。今から41年前の試合。昭和で言うと24年。
フランス出身の“マットの魔術師”カーペンティアの動きが、とにかく軽快。腕の極め方、捻り方は、欧州レスラーらしいトリッキーさ。またスタン・リソワスキーに対して、なんとミサイルキックを出す。ミサイルキックというのは、トップコーナーに上ってのドロップキックである。今ではなんともないコーナートップからの攻撃だが、当時は本当に珍しかっただろう。フィニッシュも今に通じる流れ。スタンにロープに振られたカーペンティアが、マットに伏せたスタンをとんぼ返りで飛び越し、その勢いでコーナーに控えるクラッシャーにエルボーを見舞う。きびすを返して、立ち上がったスタンの両足をすくってダウンさせ、ジャックナイフ式の押さえ込みに入ってカウントスリー。今でも通じる動きを、すでに41年前にやっている。ハンサムで華麗なマットワークに、ガニアの存在が少し食われている。当時人気があったのも、うなずける。
ジン・キニスキーvsルー・テーズのNWA世界戦は、日本で言うところのストロングスタイルの試合だった。51歳のチャレンジャー・テーズは、年齢を感じさえない動き。ふわりとジャンプして、フライングヘッドシザースでキニスキーを投げる。ゴリラの様な胸板の厚さとゴツさ、風格。キーロックやレッグロックなど、ビシッと極めて見せる。これを見ると、日本では力道山がベルトをかけてテーズと対等に闘っていたけれど、本当は全然格が違うかなという感じがする。
ディック・ザ・ブルーザーvsウィルバー・スナイダー。1961年の試合。ブルーザーは、公称180cmだったそうだが、実際は173cmくらいしかなかったらしい。確かにブルーザーは、映像で見ると小柄。しかし、身体が胸板や二の腕がゴツくて、面構えがマフィアのようで怖い。漂うヒールとしての風格で、実際の身長を感じさせない。風格でデカいのだ。
DVDの解説は、ターザン山本(元週刊プロレス編集長)と流智美(ながれともみ/プロレス研究家、翻訳家)なのだが、二人ともブルーザーを「何をやっても絵になる」と語る。確かにブルーザーは、殴る踏みつける叩きつけるといったことしかしないのだが、それらが特別な技に見える。こういう凄みがある存在感というのは、今のレスラーに失ったものだろう。
バーン・ガニアvsグレート東郷。東郷も、個性・存在感が違う。東郷は、卑屈な日本人、やられ役を演じていたという知識があったが、それはプロとしての超一流のパフォーマンスだったことが分かる。流さんが「ただのショーマンではない」と言っているが、私は一流のショーマンなのだと感じた。アメリカの観客の憎悪を買うような動きをかぎ取れる凄さ。試合も、ガニアにやられているようで、実は東郷が試合をリードしている。控え室では、東郷の試合相手は皆最敬礼だったそうだが、それも分かる。試合をリードして、必ず盛り上げてくれる。悪役人気があるから、興業の上がりも良い。つまり東郷と闘えば、儲かる。プロレスラーとして、ショーマンとして、プロ中のプロだったのだろう。
興味深いのは、1949年のテレビショーで、プロレスラーvsプロボクサーの対戦を組んでいる珍しい映像。レスラーとボクサー、どちらが強いのかという疑問に応えるもので、今から57年前にもこういう発想はあったということだ。いわゆる、異種格闘技戦。試合展開は、レスラーがボクサーのパンチに打たれ続け、それでも何度も立ち上がるというもの。最後は逆エビ固め(ボストンクラブ)でレスラーが勝利する。思えば、前田日明vsドン・中矢・ニールセンの異種格闘技戦も、フィニッシュは前田の片逆エビ固め(ハーフ・ボストンクラブ)であった。今も昔も、プロレスラーの異種格闘技戦の落としどころは、エビ固めというのが面白い。打ち合わせ感バッチリ漂う試合なのだが、なかなか面白かった。
こんな珍しい、面白い映像の発見に満ちたDVDである。他に、20代のザ・シークの試合もある。流さんの口跡凛々しい明快な解説も耳に心地良い、『プロレス ザ・レトロマニア』付録DVDである。一見の価値有りです。
人気blogランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
2006年11月10日
癒される
朝から偏頭痛の発作が起こり、ほとんど横になって過ごした。社会人だったら、無理にでも仕事するんだろうなぁ。学生も、学校行くだろうし。ヒッキーの私は、頓服を飲んで、ひたすら痛みが去るのを待つ。掃除もなし崩しで、しなかった。偏頭痛というやつは、本当に勘弁して欲しいなぁ。
痛い頭で、ようつべ(You Tube)を観たり。1978年の全日本プロレス、世界最強タッグ決定リーグ戦。ジャイアント馬場&ジャンボ鶴田vsビル・ロビンソン&ワイルド・アンガス。
テレビ解説の山田隆さんが、「馬場選手の32文ロケット砲が出るか、それにかかってますね!」と力説しているところが、牧歌的というか、良い時代だなぁと感じる。32文ロケット砲というのは、馬場さんが出すドロップキックの名称である。
果たして、馬場さんが32文ロケット砲を出して、アンガスからフォール勝ちしてしまうんだなぁ、これが。良い時代なぁ。癒されます。
レトロな試合を見つける。国際プロレス初期の試合。豊登&田中忠治vsゴードン・ネルソン&イワン・キャンベル。1969年12月の試合。
田中の、出っ尻で、いかにも昭和の日本レスラーという堅太り体型が良い。動きがキビキビ。それと、ドロップキック。綺麗で、とにかくこの技を繰り返し出して、徹している。また豊登の、ボディスラムが良いなぁ。つなぎ技ではなく、風格のある技になっている。全身のバネで抱え上げ、マットにドシンと重々しく投げ捨てる感じが、味わい深い。
頭が痛い時に、昭和のプロレスで癒される。
人気blogランキングへ
↑よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。
痛い頭で、ようつべ(You Tube)を観たり。1978年の全日本プロレス、世界最強タッグ決定リーグ戦。ジャイアント馬場&ジャンボ鶴田vsビル・ロビンソン&ワイルド・アンガス。
テレビ解説の山田隆さんが、「馬場選手の32文ロケット砲が出るか、それにかかってますね!」と力説しているところが、牧歌的というか、良い時代だなぁと感じる。32文ロケット砲というのは、馬場さんが出すドロップキックの名称である。
果たして、馬場さんが32文ロケット砲を出して、アンガスからフォール勝ちしてしまうんだなぁ、これが。良い時代なぁ。癒されます。
レトロな試合を見つける。国際プロレス初期の試合。豊登&田中忠治vsゴードン・ネルソン&イワン・キャンベル。1969年12月の試合。
田中の、出っ尻で、いかにも昭和の日本レスラーという堅太り体型が良い。動きがキビキビ。それと、ドロップキック。綺麗で、とにかくこの技を繰り返し出して、徹している。また豊登の、ボディスラムが良いなぁ。つなぎ技ではなく、風格のある技になっている。全身のバネで抱え上げ、マットにドシンと重々しく投げ捨てる感じが、味わい深い。
頭が痛い時に、昭和のプロレスで癒される。
人気blogランキングへ
↑よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>。