デイケアからの帰り道の話。
某新刊書店で、ぶらぶらする。
書店などに行くと、トイレの大がしたくなる習性で、早速トイレへ。
用を済ませて、洗面台で手を洗っていると、小学4年生くらいの、日に焼けた男の子が、鼻歌交じりに入ってきた。
で、再び店内で、本を物色していると、呼び止められた。
さっきトイレですれ違った男の子。
「トイレに10円があったのですが、あなたのではないですか?」と言われる。
私は、財布を手に持ってトイレに入っていたので、10円が私のだと思ったようだ。
10円という少額で、自分のポッケに入れてしまっても良いのに、律儀に私に申し出る清さ。
それと小学生に、「あなた」と呼ばれるのが、新鮮だった。
でも、10円に名前が書いてあるわけではないし、私の10円という核心が、自分にはない。
私の財布は、各種ポイントカードや病院の診察カードでまん丸く膨れており、10円玉が転げ落ちても不思議ではないほど、ボロボロ財布なんだけども・・・。
とっさのことで、舞い上がってしまう自分がいて、件の彼に、「オレのかもしれない。どうもありがとうね」とお礼を言って、10円を受け取ってしまった。
彼はサーッと走り去っていったが、私はこれで良かったのかと、自問自答。
この10円は、自分のものだという確信がないから、店の人に渡すべきではなかったのか?
律儀な彼に、私が店の人に10円を渡すまでを、この見せることが、大人としての振る舞いではないだろうか
・・・などと思いつつ、10円をもらって、家路についたのでした。
自販機におつりが残ってたら、こっそり自分のものにしちゃうことがある私。
あの小学生君は、そういうずるさをどこかで覚えていくのだろうか・・・。たった10円でも、公私を分ける清さを、いつ失うのだろうか。
※アニメ『巨人の星』(1968〜1971年)から、オーロラ三人娘が歌う「クールな恋」をどうぞ。
オーロラ三人娘は、星飛雄馬が一時交際した、タレント橘ルミが中心の三人組アイドルユニット。
原曲は、ザ・ゴールデン・カップスの同名曲。最近では、『中居正広のブラックバラエティ』(日本テレビ)のOPとして、お馴染み。
調子っぱずれのコーラスが、耳障りで、一度聞いたら忘れられない迷曲。
ゴールデン・カップスの原曲も合わせて貼っておきます。
「巨人の星」オーロラ三人娘・橘ルミ − クールな恋
ゴールデンカップス クールな恋
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