2013年05月11日

小橋建太引退記念試合〜FINAL BURNING 2013.5.11〜 その1

 久しぶりのプロレス生観戦。

 鉄人・小橋建太の引退記念試合を観てきました。



 場所は、全日本プロレスが1990年代に超満員を連発していた、日本武道館。今回は、小橋の所属していた、プロレスリングNOAHがバックアップして開催です。



 秋葉原でのイベント参加を終えて、日本武道館に到着したのが、14時半頃。早めに大会パンフレットを買っておこうと思って向かったんですが、北の丸公園の大きな城門のところに、「グッズ購入最後尾」の看板を持った警備員がいて、ビックリ。すでに長蛇の列が出来てます。

 外は、土砂降りになっております。

 この後列が進んでいくんですが、武道館前のグッズ売り場のテントが見えながら、列は武道館に2階のバルコニーに延びてます。ひええ。バルコニー経由で、テントまで列が延びていて、すごいことになっております。

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↑武道館の2階バルコニーから撮影。右奥から、武道館経由で、左上の白いテントへ列が続きます。

 結局私がテントで、大会パンフレットを買えたのが、16時頃、1時間半並びましたよ。

 過去、プロレス生観戦で、グッズ買うのにこんなに長時間並んだことはなかったです。

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↑大会パンフレット。

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↑ようやく、大会の看板が撮影できた。

 さらにここから、先着1万名に、日テレG+が用意した小橋のポスターをもらえる列に並び直し。これも、40分くらい並んだかな。

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↑もらったポスター。合い言葉=「日テレG+」と言うと、もらえる。

 とにかく土砂降りなので、バックもずぶ濡れ、パンフの端っこも雨粒で溶けてしまい、トホホ・・・。

 16時50分頃、ようやく館内の座席へ。私は二階席の西側です。

 それにしても、武道館でプロレスを観るのは、何年ぶりだろうな。10年以上ぶりだろうか。90年代は、全日本を観に、よく通いました。

 チケットは、発売と共に瞬殺・完売だっただけに、試合開始前は空席がありますが、続々人が入ってきて、第1試合開始後は、超満員。90年代の全日本プロレスが蘇ったような活気です。

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↑これは、開始前の会場内。

 ここからは、小橋の引退セレモニー、及び引退試合を書きたいと思います。

 その他の試合に関しての感想などは、次回分で書きたいと思います。

 17時、試合開始。引退セレモニーは、第2試合が終わった後に行われました。

 スーツ姿の小橋が、赤じゅうたんの敷かれた緑のリングに立ち、ゆかりの人達からの花束贈呈です。

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↑小橋、登場!

 最初の方に、元プロレスラー&元PWF会長で自民党議員の馳浩が登場したり、徳光和夫や、福澤朗など駆けつけます。高校時代の恩師や、スポンサー筋。

 ブーイングが起きかかったのが、民主党元代表・野田佳彦。彼はプロレスファンであることを公言しており、小橋がこの試合に招待したんです。

 でも民主党政権の挫折のせいか、なんか不満を漏らすファンが多くて、驚きました。自民党の馳浩には、すごい拍手だったですからねぇ。馳は元プロレスラーだからOKなんでしょうけど、自民党を支持する人が、私の予想に反して多いことに、少しガッカリしたり。

 まぁでも、今は敗軍の将だったから、私も安心して見ていられるんですが。本来、リング上に政治色がない方が良いと思ってますので・・・。

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↑野田元代表。

 それと、AKB48の倉持明日香が登場した際も、なんであんたがみたいな雰囲気になります。彼女は小橋ファンを公言してますけど、ここにもAKBかよっていうツッコミもあるでしょうね。

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↑ここにもAKB。

 来場できなかった関係者は、場内設置のスクリーンで映像で登場。

 まずは、WWEの副社長・ジョン・ロウリネイティス。ジョニー・エースのリングネームで、小橋とタッグベルト(世界タッグとアジアタッグ)を巻いた仲です。エースは、肉声ではなく、日本語訳が代読されるという形式。小橋は、侍のハートを持った、ベストパフォーマーだったと賞賛。

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↑ジョン・ロウリネイティス=ジョニー・エース。

 さらに、スタン・ハンセン。ハンセンは、ご本人の映像登場。すっかり穏やかなオールドマンになってましたね。

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↑ご存じ、スタン・ハンセン。

 さらに、今度は花道から入場テーマに乗って、百田光雄が花束を持って入場。さらに蝶野正洋、川田利明。川田はすっかり身体が小さくなって、市井(しせい)のラーメン屋さんになってましたね。

 小橋は、終始笑顔で、昔の全日本時代の顔が来ると、ことさら嬉しそうでしたね。川田、第1試合に登場の渕正信とのスリーショットは、ファンとして感慨深い者があります。気がかりなのが、同期の菊地毅が、まったく顔を見せなかったこと。心配ですな。

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↑会場大モニター越しの、川田、小橋、渕のスリーショット。


 ここから4試合挟んで、メインイベント。小橋建太引退記念試合60分1本勝負、小橋建太&武藤敬司&佐々木健介&秋山準vsKENTA&潮崎豪&金丸義信&マイバッハ谷口。

 小橋とチームを組むのは、2011年の年間最高試合賞を取った、小橋建太&武藤敬司の再現で、武藤敬司。佐々木健介は、2005年に東京ドームで小橋と戦い、年間最高試合賞を受賞した仲。秋山準は、デビュー戦が小橋であり、公私ともに小橋が兄貴分。のちにタッグを組み、BURNINGという軍団を作っていた仲です。

 ちなみに小橋は、第6代GHCヘビー級ベルトを巻いて登場。絶対王者と言われた頃のベルトです。

 対するKENTAは、現GHCヘビー級王者として、ベルトを手に持って入場でした。

 小橋の相手の4人は、かつての付け人経験者という趣向です。

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↑リングアナの「小橋建太〜!」で、リングに投げ込まれた紙テープの山。

 引退試合という感傷はどこへやらで、ゴングが鳴ると、激しい試合でした。

 情け容赦のない、KENTA達の攻撃に、小橋の気迫も全開!潮崎とのチョップ合戦などは、一歩も引かないです。というか、潮崎が押されてましたね。

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↑潮崎にチョップを叩き込む!

 潮崎は、健介ともチョップ合戦が激しかったですが、健介は受けても身体がビクともしないのに、潮崎はよろける場面が多々あり。しかも、小橋や健介のチョップは、二階席にも「バチッ!」と音が届くんですが、潮崎のそれは「ペチッ」って感じで、迫力がない。

 小橋と健介は、潮崎に身をもって、ショップのたたき込み方を指導しているようでしたね。

 さらに小橋はコブラツイストから、ローリング・クレイドルを繰り出す!若手時代に、よく使っていた技で、リング上を4周くらい回ってました。ファンは、拍手喝采!

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↑コブラツイストからの、ローリング・クレイドル。

 潮崎がイマイチな感じですが、KENTAは現GHC王者らしく、ガンガン蹴りを小橋にぶち込み、今のNOAHは、俺が主役なんだという気持ちが出てます。

 さらに小橋は、ハーフネルソン・スープレックス、珍しくグランド卍など。

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↑KENTAへハーフネルソン・スープレックス。

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↑マイバッハ谷口へグランド卍。

 マイバッハには、大根切りチョップや、コーナーに詰めてのマシンガンチョップ→ローリング袈裟切りチョップ!

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↑マイバッハへ、マシンガンチョップ!

 金丸のミサイルキックや、KENTAのダイビング・フットスタンプなど、容赦ない攻め。

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↑金丸のミサイルキック!

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↑KENTAの強烈、ダイビング・フットスタンプが、小橋を襲う!

 ここで不運がー。

 私のデジカメの電池が切れた(大泣)。

 この後、金丸に対して、武藤敬司のムーンサルト・プレスが炸裂。続いて、小橋のムーンサルトにつないで、金丸からフォール勝ち。最後の試合を、白星で飾りました。大団円ですね。

 首や腰、膝など満身創痍なのに、ファイト内容は、ほぼあの小橋建太のまま。身体もこの日のために、しっかり岩のような肉体を作り上げてきたようです。

 試合後は、敵味方で手をつないで、万雷の拍手に応える。そして、日テレのアナウンサーによる、小橋へのインタビュー。

 小橋からは、「ファンのみんながいたから、ここまで来れた。感謝の言葉しかないです。プロレスは僕の青春でした。プロレスという青春は、今日終わりました。これから47、48、49歳と次の青春に向けて、また頑張ります!」

 いつまでも、これからも、小橋建太の青春ストーリーは、終わらない。これからも、小橋は歩みを止めず、前へ前へ進んで行くことでしょう。

 ここで実のお母さんと、奥さんのみずき舞がリングインし、小橋へのねぎらいの言葉をかけます。

 そしてついに、引退のテンカウント。 

 私は、今日はボロボロの身体で、衰えた小橋を見るのかと予想してましたが、ふたを開ければ、これで引退なのかと思わせるような激しいファイトでした。

 これで良いですね。惜しまれて引退する方が。師匠のジャイアント馬場のように、ヨタヨタの動きをしたりするのは、小橋らしくないし、兄貴分の三沢光晴のように、リング上で亡くなるのも、悲しすぎる。

 やはり、笑顔で無事にリングを降りるのが、彼のためですし、後に続く後輩レスラーにしてみても、明るいラストを示すことは、幸せなことです。

 最後は、NOAH勢が全員リングに上がって、小橋を囲んで記念撮影。良く見ると、元NOAHの池田大輔が、小橋に挨拶してたり、青柳政司の顔も。同窓会みたいですね。小橋の人柄が伺えます。

 ここで、私は会場を後にしました。1階出口には、永源遙がにこやかに、出て行くお客さんを見ています。永源さんは、今はNOAHの一般社員らしいですが、その人脈力を生かして、この興業を支えたんでしょうね。

 次回は、他の試合について、感想などを書いてみたいと思います。


ー小橋建太引退記念試合〜FINAL BURNINF 2013.5.11〜 その2へ続きます。


※小橋建太の入場テーマ、「GRAND SWORD」です。

小橋建太 GRAND SWORD


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posted by 諸星ノア at 23:53| プロレス・格闘技