
↑『ニコニコ妖画』。
書店の新刊コーナーで、平積みされているのを見て、その絵柄と妖怪物で、お笑いのマンガらしいので、買ってしまった。
ニコ・ニコルソンというマンガ家は、この作品で始めた知った。
筆のような描線と、コミカルに愛らしくデフォルメされたキャラクターが、なんとも可愛い。
本作は、妖怪達が、現代日本に生活している様子を、コミカルに描いたマンガです。
人間でも生きにくい今の日本において、妖怪達もまた、必死に現実に向き合って生きている姿が、愛らしいし、応援したくなります。
全編を通して主人公という妖怪はいませんが、カッパの小学生が、割りと多く登場しています。
クラスメイトのいじめっ子にいじめられる日々で、それでも健気に生きて行くカッパ=河田君。
そんな河田君を助けてくれる、綾波レイ似の女の子・黒波さん。
しかしこの黒波さんもまた、たくらみがあって河田君に近づいたに過ぎないという・・・。
人間の私なのに、河田君の翻弄され方に、同情してしまう。私も彼同様、いじめられっ子だったから。。。
イケメンの青年に恋するろくろ首の女性が、小豆洗いとお見合いすることを見た目で断るものの、その青年は、彼女の妹の彼氏であることが発覚し、大失恋。
見た目は禿げた中年男風の小豆洗いは、ちゃんと履歴書を書いて、バイトの面接を受けている。優しいパン屋のおじいさんが、彼を雇ってくれて、バイトを頑張るものの、おじいさんが急逝。
それでも次のバイト先が、食品工場で、ここで小豆を洗う工程で、真価を発揮。
10年後小豆洗いは、あの大失恋したろくろ首の女性と結婚し、一児をもうけるという、熱いヒューマンな話もあります。
不器用でも、迫害されようとも、必死に生きようとしている妖怪達に、共感せずにはいられません。
買って損のない、良い作品でした。
※いきののがかりのナンバーで、「笑っていたいんだ」(2011年)です。
『第53回日本レコード大賞』の映像みたいですね。
作詞・作曲/水野良樹、編曲/亀田誠治。
いきものがかり 笑ってたいんだ.mp4
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