午前11時半頃、現着。

↑逓信総合博物館ていぱーく。
ていぱーくは、2006年に小松崎茂の展覧会で行った以来、5年2ヶ月ぶり。
現在のていぱーくは、少し寂れた感じになってました。中の食堂も、団体の予約以外は、入れないみたいだし。
で、原田泰治展ですがー

↑原田泰治展入り口。
原田さんの作品で、記念切手に使われた原画が展示されてました。
今更ですが、原田さんは世界的に有名な画家です。1940年長野県諏訪市生まれの、現在72歳。
懐かしい日本の田舎の風景を、細密に、独特の暖かい色調で描かれてます。
展示されている絵画は、座布団くらいの大きな作品が多く、その緻密な筆致に感動でした。
草木や、花々、屋根瓦の一枚一枚に至るまで、丹念に手抜きなく筆で描かれており、驚きです。
山の色づく様子も、単に緑ではなく、色んな色の階調で描いており、その美意識がすごかった。
中でも、雪が降る描写では、雪の一粒一粒を、均等な大きさで、画面一杯に描かれており、驚きでした。
私も下手なりに絵を描いている身ですが、この丁寧さは、気が遠くなるような作業です。
原田さんは、今月TBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』に出演され、「何ヶ月もかかって描いた絵だから、売る気にはなれない」と語ってましたが、それが分かる気がします。これだけ心血込めて描いていれば、手放す気が起きないだろう、と。
絵に対する愛着が、作品を通しても分かる気がします。
個人的に気に入っているのは、原田さんがお描きになる建物。どれもやや斜めに立っていて、直線で構成されず、フリーハンドの曲線で描かれているから、可愛いのです。
それと車と電車。メカ類も、曲線で描かれて、ミニチュアのような可愛さ。
あと、田舎の風景も良いんですが、一点だけ、渋谷の表参道を描いた絵が好き。
渋谷の危険な街的なイメージではなく、モダンで平和な渋谷が表現されていて、良かったです。
会場には、年配のご婦人が多いですが、確かに若い人には、退屈かもしれません。
こういう穏やかでしみじみとした絵は、はやり歳を経ないと、味わえないものだと感じます。私も、歳を取ったんでしょう。
しみじみした時間を過ごせた展覧会でした。
※インド人歌手・チャダによる、「面影の女(ひと)」(1975年)です。
黒人演歌歌手ジェロのルーツ的な存在ですかね。
私の好きなマンガに、『名たんていカゲマン』(山根あおおに著)という子供向けギャグマンガがあるんですが、作中には連載当時=1970年代の人気タレントがよく登場するのですが、チャダも描かれてます。それほど、人気だったんですね。
作詞/山口洋子 、作曲/猪俣公章、編曲/松木謙一。
面影の人歌手不明)古いです。!
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