2012年10月08日

『スーパーフェスティバル60』その2

 『スーパーフェスティバル60』その1からの続きです。

 東京・九段下、科学技術館にて開催、『スーフェス60』のトークショー。


 藤岡弘、さんのトークショーに続いては、ゴジラのスーツアクター三人のトークショーです。




 藤岡さんの時にいた観客の半分くらいはサーッと去りましたが、変わってゴジラファンがサーッと集まってきます。

 さすが世界のゴジラだけあって、外国人の男性が、ちらほらいますね。

 そんな中で、初代ゴジラ役中島春雄、平成ゴジラ役薩摩剣八郎、ミレニアムゴジラ役喜多川務のお三方が、ステージに登場です。

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↑左から、喜多川氏、薩摩氏、中島氏。

 中島さんは、御年83歳!かなり足腰が弱っておられるようです。薩摩さんは、65歳。喜多川さんは、54歳。

 司会は、引き続き木原浩勝氏。

 木原さんから、ゴジラとして建物などを破壊する際に、気をつけたことを質問しますとー

 中島さんは、円谷英二監督から、「ちょっとどいてよ」くらいな感じで動いてくれと言われたので、その通り演じたそうです。

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↑中島春雄さん。

 薩摩さんは、建物には壊して良いものと壊しちゃいけないものがあるので、壊して良いところを失敗しないように壊したと言います。ただ壊すんじゃなくて、ゴジラらしく壊す。

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↑薩摩剣八郎さん。

 喜多川さんは、撮影スタジオの中に街のセットを準備するのに4時間くらいかかるので、失敗しちゃ行けないとプレッシャーがかかったとか。だから、準備している過程は一切見ないようにして、セットが出来上がったら、スタジオ入りするようになったそうです。

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↑喜多川務さん。

 ここでステージに、川北紘一監督が登場。川北監督は、円谷英二の門下生で、平成ゴジラで特技監督を務めた方です。

 川北監督は、中島、薩摩、喜多川の印象を語って下さりました。曰く、中島さんは確立された怪獣演技をされていて、薩摩さんは、(ゴジラの)スーツに入る前からアクションの練習をされて努力家、喜多川さんは、それまでの鈍重なゴジラではなく、スピーディーな演技をされている、とのこと。

 木原氏が、薩摩さんと喜多川さんに、初代中島ゴジラとの演技の違いを質問します。

 薩摩さんは、基本は中島ゴジラなんだけど、そこに首の動きや指の動きなどを加えていったそうです。

 喜多川さんは、中島、薩摩ゴジラと違って、まず両腕を下げるようにした。動物は、手を挙げているポーズはしないので、それを取り入れたそうです。

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↑ゴジラのポーズ三者三様。確かに喜多川ゴジラは、腕を下げてますね。中島ゴジラはいかにも怪獣って感じですが、薩摩ゴジラ、喜多川ゴジラとだんだん生物っぽい構えになっていっていると思われます。

 最後に、オレの思うゴジラについて。

 中島さんは、円谷監督に言われた通りの演技をすることが、役者だしゴジラだと。

 薩摩さんは、ゴジラになりきること。心の底から、ゴジラになる。

 喜多川さんは、ゴジラは自分から物を壊さない、相手が攻撃してくることに反応をしているだけだから、どう動くかは、周りの状況次第である。

 三者三様ですね。中島さんは役者として、職人的にゴジラを演じている。薩摩さんは、ゴジラを内面からなりきることに徹して、ゴジラの心を演技する感じです。喜多川さんは、ゴジラを俯瞰からクールに見ていて、ゴジラが外界からの刺激にどう反応するかだけを考えて演技しています。

 たかがゴジラ。されどゴジラ。ゴジラの演技は、奥が深いですね。

 そんなわけで、トークショーは終了。

 続いては、なべやかんさんのトークショーなんですが、私はゴジラ俳優さん達のサイン会に参加しなくてはならないので、その場を立ちます。


 場所を移動して、ゴジラ俳優さんのサイン会場へ。

 すでにサイン会は始まっております。中島、薩摩、喜多川のお三方は、トークショーから休む間もなく、サイン会を始めておられます。

 というか、藤岡さんの到着が30分も遅れたので、その間に、サイン会を始めておられたのでしょう。サイン会を中座し、トークショーをこなして、再度サイン会を続行という形だったのでしょう。

 サインを待つファンが、長蛇の列を作っております。サイン会の流れは、中島→薩摩→喜多川の順番で、サインを書いていただきます。

 私が最初の中島さんの所についたのは、列に並んで30分くらいですか。

 中島さんは、ご高齢で、耳が遠く手元が少しおぼつかない感じなので、回りのスタッフさんが介護するように、サイン書きをサポートされてました。

 まずは色紙の中心に、サイン。両端の空いた空間に、薩摩さん、喜多川さんのサインを書き入れる段取りです。

 さらにファンは容赦なく、私物のソフビ人形や写真などに、ガンガンサインを書かせるので、中島さんは大変お疲れのようです。かく言う私も、ゴジラのソフビに、サインをして頂きましたが(汗)。その文字は、お疲れのせいか、かなりよれてしまっています。スタッフさんが、「芸術的!」とフォローしてましたが(苦笑)。

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↑中島さんの、芸術的サイン。
  
 最後に持参のデジカメで、ミスターゴジラとツーショット写真を撮らせて頂きました。

 こんな具合に、薩摩さん、喜多川さんの時も、色紙にサインプラス、持参のゴジラソフビにサインを頂き、ツーショット撮影をいたしました。

 薩摩さんは、上着を脱いでおられましたが、シャツが汗で変色してましたね。それほど、熱のこもったサイン会でした。

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↑薩摩さんのサイン。

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↑喜多川さんのサイン。

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↑三人寄せ書きサイン。左から喜多川、中島、薩摩。


 サイン会参加を終えると、私は疲労困憊。燃え尽きた感じ。

 全身の関節痛もあって、ヘトヘト。

 ここで昨日書きましたが、この後マンガショップブースに行くともぬけの殻で、格安でマンガを買えなかったことが、さらにダメージになりました。

 科学技術館の地下1階レストランにて、みそラーメンをぼそぼそと食べて、会場を後にしました。

 あ、みそラーメンは、何の変哲もないものでしたが、そこそこ美味しかったですね。600円也。

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↑科学技術館のみそラーメン。

ー『スーパーフェスティバル60』その2 了。


※歴代ゴジラシリーズから、『モスラ対ゴジラ』(1964年)、『ゴジラvsモスラ』(1993年)、『ゴジラ×メカゴジラ』(2002年)の予告編です。

 それとゴジラ映画50周年、全28作のDVDレンタルのCMです。

モスラ対ゴジラ (1964) 予告編 BD Full HD 1080p [Mothra vs. Godzilla] trailer

ゴジラvsモスラ 劇場予告

ゴジラ x メカゴジラ 2002  釈由美子

ゴジラ 50年の歴史 Godzilla 50 years tribute DVDシリーズ

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posted by 諸星ノア at 22:41| 特撮&VFX作品・特撮ヒーロー・怪獣