『スーフェス』は、オモチャの即売イベントです。
参加の理由は、4点あります。
1)映画『ゴジラ』で、歴代ゴジラを演じたスーツアクター三人が勢揃いして、サイン会&トークショーを行うこと。すなわち、初代ゴジラを演じた中島春男、平成ゴジラを演じた薩摩剣八郎、2000年代のミレニアム・ゴジラを演じた喜多川務のお三方が、サイン会を行うのです。
2)お笑い芸人で怪獣おもちゃコレクターで知られるなべやかんが、自著『なべやかんの怪獣コレクター生態学』(渓流社刊)の発売を記念して、サイン会&トークショーを開く。
3)栄光の仮面ライダー1号・本郷猛役、藤岡弘、がサイン会&トークショーを行う。
4)平成ゴジラシリーズでメガホンを取った、川北紘一が、サイン会&トークショーを行う。
このうち、優先事項は、1と2。3と4は、予算の関係上、現地に着くまで検討中でした。
午前9時半、『スーフェス』会場の科学技術館着。すでに付近は、長蛇の列。早速科学技術館の入り口にある受付にて、入場券がわりのパンフレットを購入。受付には、「藤岡弘、サイン会整理券完売」の張り紙あり。
『スーフェス』公式HPに、藤岡のサイン会チケットだけは、午前7時までに並んだお客に、チケットを売るという予告があったのですが、濃いオタクが早々に並んで、買ったのですね。午前7時って、まだ私は家にいる時間。とてもじゃないけど、現地に並べないス。
で、早々に3の可能性がなくなる。
午前10時、開場。
まずは、ゴジラ関係のサイン会のチケットを購入。中島、薩摩、喜多川の寄せ書きサイン券が、3,000円。プラス持ち込みアイテムにサインが、各ゲスト1点につき、1,000円。チケットを買う列には、外国人男性もいたり、さすが世界のゴジラです。
そのチケット売り場のそばには、なべやかんのブースと、川北監督のブースもあります。やかんさんはすでにブース内におり、彼の本を買う人がちらほらいます。買ってその場で、サインを入れています。

↑やかんさんのサイン。右のゴジラ人形は、なべやかん手ぬぐい500円を買うと、頂けました。
早速私もやかんさんの所へ行き、本を購入。サインをしていただきました。やかんさんは、物腰柔らかい方。その後ツーショット写真をお願いすると、ブースから出て、撮らせて下さいました。やかんさんは、背が低いですね。私は163cmくらいですけど、私よりさらに小さいですから。
しかし握手をして頂くと、その握力から、身体全体の筋力のすごさを感じました。さすが、元ボディービルダー。
続いて川北監督のブースを見る。サイン会参加の条件は、『東宝特撮映画大全集』(ヴィレッジブックス刊)購入、あるいは指定の書籍やポスター購入することなんですが、自分が買えそうな値段の書籍がない。『東宝特撮映画大全集』なんて、5,040円ですからねぇ。ガッカリ。それで、サイン会参加は、あきらめムード。
トークショー開催は、午前11時。それまで、会場をぶらり。パンフレットには、懐かしまんがを出版しているマンガショップのブースがあり、早速行ってみると、定価1,890円が、特価1.000円で販売されていた。うわ、チャンス。
でも他にお金を使うかもしれないので、その場では買わなかった。おもちゃのイベントだし、そうそう売れないだろうと思ってもいた。
が、見通しが甘かった!。
すべてのサイン会が終わって、午後2時頃、マンガショップブースに行ってみたら、ブースはすでに撤収されていた。ガーン。
オタクが集まる場だし、集まってるファンは、40代以上の男性が多い。懐かしマンガのメイン購買層だ。だから早々に売り切れたのだろう。ああ。欲しかった『宇宙鉄人キョーダイン』の上下巻が、格安で手に入るチャンスだったのに・・・。
話は、午前11時に戻ります。
トークショー会場に座って、大勢のファンとスタートを持っていました。みんな、お目当ては、藤岡弘、です。ちなみに、トークショー観覧は無料。

↑トークショー会場。
司会の木原浩勝氏(小説家、構成作家)が、ステージ登場。藤岡さんの到着が遅れることをアナウンス。先日亡くなった大滝秀治の追悼コメント取材があり、その後会場に向かう車が渋滞にはまっているらしい。
30分後、11時半過ぎに、藤岡さんステージ登場!。大拍手で迎えられます。駐車場から直に来たらしく、息切れ気味。緑のアーミールックです。

↑藤岡弘、登場!
木原氏の仕切りで、仮面ライダーに出演する際の心情や、本郷猛の役作りを語る。
藤岡さんは、愛媛県松山市出身。俳優を志し、上京。1964年に松竹に入社。当時の松竹は、女優天国で、自分のやりたいアクションが出来ず、また東京という大都会に馴染めず、孤独で葛藤していた時期だったという。
そんな時オーディションで、仮面ライダー・本郷猛役に抜擢。
本郷猛は、ショッカーに改造人間にされた人物。誰にも改造されたことを相談出来ず、孤独に戦う青年。そんな設定に、藤岡さんの当時の心情がフィットしたという。孤独で一人都会で戦う自分と、本郷猛が重なった。
本郷猛は、IQ600の青年科学者という設定で、スタッフから、服装はスーツという指定があったらしい。しかし藤岡さんは、米軍の払い下げの革ジャンとかカジュアルな服しかもっていなかった。かろうじて、ダブルのスーツが一着あって、それが本郷猛の衣装になった。第1話から13話までのスーツは、自前だったんですね。
藤岡さんは、高校時代のあだ名が、「虎殺しの藤岡」だったとか。藤岡さんによれば、家は母子家庭で貧しく、なんでこんなに不自由なのかと世の中に腹が立って仕方がなかった。その怒りを、部活動の柔道にぶつけていたため、仲間から「あいつは怖いよ」とうわさになり、虎殺しの藤岡と恐れられるようになったという。
なお同じ柔道部には、「牛殺し」と言われる男もいて、藤岡さんはその彼と、大学の柔道部員を相手に稽古していたそうです。牛殺しの彼とは、親友で、今でも交流があるとか。
話は藤岡さんの人生論になります。
曰く、「人生は100年足らずの地上の旅。どんなにお金を稼いでも、あの世に持って行けない。肉体は滅び、持って行けるのは、感動、想い出、生き様しかない。だから今一瞬を真剣に生きる。生きることに真剣になる。生きることは、リスクがあって当たり前。人生はサバイバルだ。他力本願の生き方はダメで、自分で切り開いていく。今自分があるのは、先祖が血統を守ってくれたから。先祖が怠惰に生きていたら、今の自分はない。そして次の世代に自分の血を託す責任がある。生きることには、責任が伴うのです」
最後は、木原氏の要望で、変身ポーズをやって下さいました。藤岡さんは、変身ポーズをやるのには抵抗があるそぶりでしたが、観客の大拍手で、やらざるを得ない状況に。
藤岡さんは、ステージの長机の前に出て、目を閉じ深く呼吸を整え、「うおぉぉぉ!」と雄叫びをあげます。そして「ライダー変身!」とうなりながら、力のこもった重厚の変身ポーズを演じました。空手の型のようですね。ここは撮影タイムにもなっていたので、一斉にカメラのフラッシュが光ります。

↑呼吸を整える。

↑へん〜〜〜

↑ん〜〜〜

↑しん!
大拍手でトークは幕を閉じました。満場の大拍手で、藤岡さんは目頭を熱くされているようで、「みんな、本当にありがとう!」と合掌しながらステージを去って行きました。
いやぁ、迫力ある人ですね。地のまま、ヒーローという感じでしたね。彼の根本は、家庭の貧しさから来た、ハングリー精神なんだと思います。そこから這い上がろうと戦う姿勢。それが、本郷猛=仮面ライダーの原点になっているのでしょう。
サイン会、参加したかったなぁ。
しばし休憩で、トークショー第2弾、「ゴジラ俳優」のお三方が、登場されます。
ー『スーパーフェスティバル60』その2に続きます。
※栄光の『仮面ライダー』から、主題歌「レッツゴー!!ライダーキック」です。
藤岡弘、さんの歌っている映像も合わせて貼ります。
レッツゴー!!ライダーキック
レッツゴー!!ライダーキック
仮面ライダー 藤岡弘 変身 レッツゴーライダーキック
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