2012年09月21日

映画『ひみつのアッコちゃん』

 映画『ひみつのアッコちゃん』を観てきました。




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↑『ひみつのアッコちゃん』パンフレット。

 場所は、某市のシネコンにて。

 テレビで度々、綾瀬はるかがこの映画の宣伝をしていて、彼女の可愛さにやられて、観てしまいました。単純ですね(汗)。

 アニメ版『ひみつのアッコちゃん』は、テレビで小さい頃によく観ていましたし、赤塚不二夫の原作マンガは、ここ最近読んでいます。

 この映画を観るまでは、綾瀬はるかを観ることだけを楽しみにしており、内容に関しては、多くを期待してません。元々子供向けのマンガを、綾瀬はるかという大人をメインに据えたことで、無理があると感じていましたから。

 ですから、内容は期待せず、綾瀬はるかがとにかく可愛らしく描かれていたらいいと思いました。私としてはそれだけで、前売り券を買う価値がありました。

 で、観たのですが、予想外というか、面白かったですね。

 10歳のアッコちゃんが、魔法のコンパクトで、22歳のアッコちゃんに変身し、経営危機の赤塚化粧品を救う話なんですが、魔法の力で安易に困難をクリアする話でないところが、脚本が練れていると感じました。

 確かにアッコは、危機を救うきっかけを作るんですが、それだけではダメ。アッコの熱意に、周囲が動かされて、会社を再建するという大きなフィクションが成り立っている。

 そこには、大人の鑑賞に堪えうる、法律用語とか、会社運営の基礎的な知識の土台を踏まえ、その上を行く大嘘を作り上げている。

 クライマックスが二転、三転するところなど、見応えがあります。

 キャストで魅力なのは、主演の綾瀬はるかの天真爛漫な演技の魅力は言うまでもないですが、10歳のアッコを演じている、吉田里琴(よしだ・りこ)の演技力が素晴らしい。

 里琴のアッコと、綾瀬のアッコの演技が、見事に合致しているので、10歳のアッコと22歳のアッコが、別人に感じられない。里琴ちゃんの演技力が、凄いですね。

 赤塚化粧品の守衛役の、塚地武雅が、良い味出てますね。守衛のクセに、会社の内部事情に詳しいのでなんだろうなと思っていたら、実は赤塚化粧品の株式を2%も持っていた人物。逆転劇の布石になっている人物ですけど、穏和な人柄がにじみ出ていて、良い感じ。

 悪役の鹿賀丈史が、やややっつけ的な演技なのが、残念。ただこなしているだけの演技というか。

 エンターテインメント作品でありつつ、10歳のアッコが、人生にとって大事なこと、結果ではなく過程を大切にすることや、ずるをしないことなどに気づいていく過程が、しっかり描かれていると思います。

 アッコは、コンパクトの魔法が使えなくなりますが、10年後、赤塚化粧品の入社試験を受けます。今度は魔法という、いわば安易な方法を取らず、同じ場所に行くのです。

 大人に変身するためには、その過程を大事に生きること、そんなメッセージがあるのかなと、感じました。

 22歳アッコちゃんと、赤塚化粧品の早瀬尚人(演:岡田将生)との淡いラブロマンスが、物語の縦軸になってますけど、二人の関係が、大人のセックスを感じさせる関係になっていないのが、好感が持てますね。物語の終盤、尚人がアッコにキスをしようとする場面では、直前にアッコが、自分と尚人の間に下敷きを入れて、下敷きに越しにチューをするのです。

 大人の男と女になるシーンを、コミカルに回避していて、上品な表現で良いと感じました。アッコは、実は10歳ですからね。キスはやっぱり、違うと思われます。

 観た後もさわやかだし、楽しめた作品でした。 
 
 
※映画『ひみつのアッコちゃん』から、予告編を貼ります。

映画 ひみつのアッコちゃん 本予告編

 それと、10歳アッコ役、吉田里琴ちゃんの映像も貼っておきます。凛として、大人みたいな女の子ですね。子役オタクの間では、有名なんだろうな、彼女。子役オタ業界は、久しくご無沙汰だったので、こんな美少女がいたなんて、気づきませんでした。


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posted by 諸星ノア at 20:01| 日記