2007年06月02日

『コーヒーのある風景〜山川直人漫画展』

 爽やかな風にのって、東京・国分寺駅から続く狭い道路を歩く。バスが窮屈そうに、脇を通り抜けていく。
 
 初めて国分寺に行ったのだが、『コーヒーのある風景〜山川直人漫画展』が、ここで行われるために訪れた。場所は、Roofという喫茶画廊。

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↑Roof外観。

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↑看板。

 お昼12時に開店の店。ほぼ開店と同時に、入店。白壁の2階建て。小さなお店である。山川先生の原画展示がある、2階へ上る。階段がとても急だ。

 店内も壁は白く、大きな窓から日の光が降り注ぐ。板張りの、若者向けという感じの店内。開店直後なので、2階には誰もいない。ここは喫茶なので、とりあえず注文しなくてはならない。お昼時だったので、ランチを頼んだ(飲み物付き750円)。メキシンカンタコライスというのを注文。どんなんだろうな。

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↑店内。

 席を離れて、展示作品を観る。複製原稿がほとんどで、生原稿は2枚だけだった。ちょっと残念。それと、カラーイラストが2点、モノクロが1点。

 生原稿を観て嬉しいことの1つは、修正跡が分かること。山川先生は、キャラクターの目を、上に紙を貼って、描き直されていた。失敗というか、修正を知ると、プロも人間なんだと、ホッとする。

 それにしても、ペンのカケアミがとても丁寧で手抜かりがない。一本一本、実に丹念。描き飛ばしてないところが、実に素晴らしい。

 想像だが、山川先生は原稿に対する愛情が高いのではないだろうか。これだけ丹念に描いていることから、そう考える。だとすると、展示に生原稿が少なめなのが分かる気がする。というのは、このギャラリーは陽当たりが良いので、原稿用紙が焼ける可能性がある。カラーイラストなどは、日が直接差し込まない部屋の奥の方にあるし。

 考えてみれば日当たりの良いギャラリーというのは、絵には良いコンディションとは言えない。でも、喫茶店としてはそれは困るだろうから、仕方ないだろうなぁ。

 山川先生の絵とかマンガは、多分儲からない絵であろうと思う。それは価値が低いということではない。大量生産に向かない作風だからだ。アシスタントを使って、効率的に大量に描かれる原稿ではないだろう。多産が効かない絵というか。だけれども、静かにたたずむようにずっとある。流行りもしないが、けして廃れることもない作風だろう。いつまでも淡々と続く線路のように、息の長いマンガ家さんだろう。末永く頑張って下さい。

 注文した、メキシンカンタコライスが来る。アレ・・・。想像したようなものではなく。目を引くのは、ライスの上にちりばめられた生トマト。生のトマトって、あんまり好きではないんだよなぁ。

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↑メキシンカンタコライス。

 ピラフのようなライスの上に、トマト、炒り卵、刻みキャベツ、鶏肉の煮込んだキューブ。肉だけ温かくて、あとは常温。全体的に生ぬるい感じ。添えられた、タバスコをかける。タバスコをかけたせいで、辛くて食がすすむけれど、正直ンまい!という感じではない・・・。好きな人は好きかなぁという感じ。私の舌にメキシカンな食べ物の評価する、部屋がないだけかもしれない。

 しかし・・・。どこら辺がタコだったのだろうか。味音痴かな。

 食後はホットコーヒー。『コーヒーもう一杯』の展覧会ですからね・・・って、ただホットコーヒーが好きなだけですが。

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↑食後のコーヒー。

 周りには2組の女性客。特に山川先生のファンではなさそう。居心地があんまりよくないので、飲んで早々に席を立った。

 このお店は、見たところコックのご主人(推定38歳)と、ウエイトレスが若い奥さん(推定28歳)という感じで、こちらに向けられる笑顔がとても気さくで温かい。

「(記帳用の)ノートに、書かれました?山川先生は、必ず読まれるんですよ〜(笑顔)」と、ウエイトレスさん。記帳は、キッチリしてきましたよ。

 あの夫婦(?)のファミリーな雰囲気が、この店の魅力なんだろう。この夫婦が、そのまま山川先生のマンガに出てきそうな感じ。

 このお店ごと、山川作品のようであった。日向に白く微笑むようなお店をあとにした。

※国分寺と言えば、アニメにもなったマンガ『野球狂の詩』の東京メッツの本拠地。というわけで、アニメ『野球狂の詩』(1977年)のOPをどうぞ。

『野球狂の詩』OP

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posted by 諸星ノア at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会めぐり
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