場所は、東京・神保町。書泉グランデ8F、イベントフロア。時間は、19時より。
始まる10分前に会場に入りましたけど、すでに10名ほどお客さんが入っていました。
今回の本は、『私はいかにして30年間、一度も自腹を切らずに『電エース』を作り続けられたのか』(発行/山中企画、発売元/星雲社)。
タイトル名、長いですが(苦笑)。

↑『私はいかにして30年間、一度も自腹を切らずに『電エース』を作り続けられたのか』。
『電エース』は、河崎監督のライフワーク(?)的な、ロングラン・お気楽ヒーロー物。
電一(でん・はじめ)が、快楽を得ることで身長2,000mの超人、電エースとなり、怪獣と戦うという、ウルトラマンのパロディ物。1話あたり、2分程。
監督・プロデュース、脚本、河崎監督。主役の電一も、南郷勇一名義で出演して、監督自身が演じます。
実際の映像を貼っておきますから、どうぞ。
電エース1話
この『電エース』を、断続的に30年間、自腹を切らずに作ってきた秘訣を、今回記したのが本書です。
今回のトークショーには、河崎組の女優・荻原佐代子さんがゲストで登場。
萩原さんと言えば、『ウルトラマン80』(1981年)では、女ウルトラマン=ユリアン=星涼子となり、『科学戦隊ダイナマン』(1983年)ではダイナピンク=立花レイとして、特撮ファンには有名です。
電エースには、『本家 電エース』&『元祖 電エース』(共に2005年)に出演。『元祖 電エース』では、電 A子として、出演。
電 A子は、電一の妹という設定です。
トークショーでは、軽妙な河崎監督のトークでスタート。
この本が、ビジネス本であることを強調(笑)。

↑河崎監督。
そして、萩原さんが、ご登場!
早速、萩原さん、恨み節。この本に、自分が載ってないと。

↑美魔女#旧エ佐代子さん!
本の中には、電一以下、電兄弟のプロフィールとインタビューも載っているのですが、何故か電 A子の萩原さんは、ない(笑)。長男=電零の堀内正美さんや、第一作か出演の次男=電次郎の加藤礼次郎さん(マンガ家)は、しっかり載ってるのに。
私も河崎組の一人だと思っていたのに、これはどういうことなんですかと、ことあるごとに、蒸し返す佐代子さん(笑)。
会場内には、実は、電兄弟が大半であることが判明(笑)。
ここ数年、『電エース』は、クラウドファンディング方式を採用。要は、インターネット上で制作費を募集して、お金を払ってくれれば、特典として出演出来ることにしたそうです。
電エースは、元々低予算の作品なので(1作品当たり、大体100万円以下)、それが可能。一口、3万円のコースと5万円コースを作ったらしい。
出演した際には、電兄弟という設定で出たそうです。
トークでは、そもそも何故、萩原さんを電エースシリーズに呼んだのかの話から。
河崎監督はショートカット美人の萩原さんに、「実はオレは、髪の長い女が好みだったんだよねー」と爆弾発言(笑)。
萩原さんは、しばらく俳優業を休んでいて、2005年に『電エース』で復帰。
公園でのロケだったんですが、その時、「こんなに早く撮り終わっていいのか」と思ったそう(笑)。
東映の戦隊物では、厳しい指導で有名な東條昭平監督に「死ね!」と言われて泣いたこともあるそうで、それとあまりに好対照な演出だったとか(笑)。
河崎監督の早撮りは、有名。カメラチェックもせず、撮ったらすぐ、OK。
監督曰く、「カメラマンが良いって言うんだから、良いんだよ」。
それと、公園でロケしているから、早く終わらせたかったらしいです。
2000年代に入って、都内の公園は、都にロケの代金を時間事に払わないといけなくなったそう。それで、早く終わらせたい、と。90年代の『仮面ノリダー』(『とんねるず みなさんのおかげでした』内の仮面ライダー・パロディー)は、まだタダでガンガン撮影出来ていたそう。
それと、日が落ちると、照明器具代が発生するから、それも節約するために、短時間で終わらせる。
河崎監督がプロデューサーと監督を兼ねている利点はここで、予算と時間を調節して、予算内で終わらせるために、演出で無駄にねばらない。
そうして、赤字を出さないで(黒字にする)出資してくれるスポンサーに迷惑をかけず、納品日をしっかり守る。
こうして、倒産が多い映画プロダクションが多い中で、一度も不渡りを出さず、信用を積み重ねてきました。
いい加減に見える河崎監督も、アマチュアじゃないんだからっていう、しっかりとした「プロ」である誇りがあるんですね。
この本が、ビジネス書である所以は、ここにあります。
夕暮れと共に、帰宅できる職場でもあり、共演者やスタッフは大助かり(笑)。監督自身、早く飲みに行きたいって言う話もあるそうですが(笑)。
トーク中、会場にいた、電次郎こと加藤礼次郎さんも呼び出されてしまい、電3兄弟のスリーショット実現!

↑電3兄弟、そろい踏み!
ちなみに『電エース』の出演者のギャラは、1本あたり1万円だそうです。
トークでは、萩原さんが、きゃしゃな女優さんに限って、普段はすごい態度でビックリしたとか、悪役の俳優さんが、ほんとに腰が低くて良い人が多いとか話してくれました。
また、萩原さんは自身のブログでは、スッピンを公開しているとおっしゃっていて、会場にいる加藤礼次郎さんから、「次回の電エースは、電 A子のスッピンオフやりましょう!」の声が(笑)。
ぜひ、見たいもんです、監督!
と言ったところで、トーク終了。
サイン会となりました。
2008年に急性胆のう炎で倒れたそうで、復帰されたものの、サイン会の時は、ややお疲れの感じは否めない感じ。
ですが、またお会いできて、嬉しかったです。

↑河崎監督と萩原さんのWサイン!
いつまでも、おバカ映画、そして『電エース』を作り続けて欲しいなって思います!
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