2015年07月24日

機動戦士ガンダム展

 『機動戦士ガンダム展』に行ってきました。

 場所は、東京都港区六本木。六本木ヒルズ・森タワー52階にある、森アーツセンターギャラリーにて。

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↑ポスター。

 『機動戦士ガンダム』(1979年)は、言わずと知れた、有名ロボットアニメ。

 スペースコロニーで人類が生活する宇宙世紀の時代、ジオン公国と地球連邦軍との戦争の最中、単なる民間人だったアムロ・レイ少年が、偶然にも連邦軍の秘密兵器・モビルスーツ=ガンダムを操縦することで、戦争に巻き込まれていくことになる。

 内気でコンピューター好きのアムロの成長を軸にしつつも、彼を取り巻く仲間達や、ジオン軍のシャア少佐の私的な復讐のドラマなど、そこに生きる人物達の心情をリアルかつ重厚に描いた群像劇となっており、ジオン軍や連邦軍のモビルスーツのメカデザインの秀逸さとも相まって、今なお語り継がれる名作となっています。

 大人っぽい台詞回しのカッコ良さも、本作の魅力の一つでしたね。

 『ガンダム展』は、今月18日から開催され、夏休みでも平日とあってか、比較的館内は空いていて、見やすかったです。土日や、お盆近くなれば、ぎゅうぎゅう詰めで、館内進むのも大変になりそう。入場制限もかかるでしょうね。

 なにより、会場限定販売のガンダムプラモデル=ガンプラ目当てのファンが殺到するから、大変でせう。

 ガンプラは9月27日までの会期中、4度に渡り、新たな限定ガンプラが投入されるらしいので、発売日はすごいことなるでしょうな。

 入場すると、20人くらいの単位で、まずは、ホワイトベースのブリッジを立体で再現したエリアに通されます。
 
 そこで、大気圏突入のドラマを疑似体験します。

 ブリッジ前方には、モニターでミライさんやセイラさんがいて、背面には、ブライトさんがモニターで映し出されてます。

 そして、ガンダム発進。ブリッジの右上モニターに、アムロ!

「アムロ、ガンダム、行きまーす!」そして、艦橋の窓に、ガンダムが飛んでいくのが見えます。奥には半円の大きな地球が見えます。

 そこへ突如、艦橋の窓全体に、赤いザクのモノアイがヌッと覗く!シャアの登場!

 全て声は、オリジナルでしょう。ブライトさんは、鈴置洋孝が亡くなられたから、成田剣かも。

 バトルしながら、ホワイトベースは、大気圏突入していきます。ガンダムは、どうなるかー。

 ここから、ガンダム展が、実質スタートしていきます。

 企画書の段階から、人物やモビルスーツの初期設定画の展示、背景や世界観のイメージボードなど、興味深い展示が満載。

 富野由悠季(当時は喜幸)監督は、初期は、400字詰め原稿用紙に、色々企画を書いている様子が分かります。手書き時代ですねー。

 最初から、勧善懲悪ではなく、群像劇あり、戦争物であることを意識して作ろうとしていたことが偲ばれます。

 リアルな戦争物にしたいけれど、スポンサーの玩具メーカー(今はなきクローバー)は、子供にオモチャを売りたいし、そのすりあわせで、モビルスーツのデザインに試行錯誤の跡がみられますね。

 1979年放映開始され、私は再放送した81年頃見たんですけど、平和でバブルな時代でした。

 当時13歳頃だったし、知識も浅い子供時代、ミリタリー的なカッコ良さにも惹かれました。ガンプラたくさん作りましたしね。

 今の私はバカなりに色々分かってきて、日本も戦争に向けて舵を切りそうな時代なので、なんだか複雑な気持ちで『ガンダム展』を見てしまいました。

 逆説的ですが、平和な時代だからこそ、戦争アニメは楽しめるし、カッコイイものが製作できるでしょう。

 スレッガー・ロウ中尉の「悲しいけど、これ戦争なのよね」というセリフが、今、重みを増して思い出されます。

 ポスター用の原画など、迫力ありました!

 やっぱり肉筆画は、迫力違います。アクリルやポスターカラーで描かれたのでしょうけど、安彦良和や大河原邦男らの描写力は、すごい。

 一区画だけ、撮影フリーなところがあって、デジカメでパシャパシャ撮ってきました。

 設定画の決定稿とか、ガンプラのジオラマ、あとは、大河原邦男の最新画集『原典継承』のモビルスーツ原画など。

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↑コア・ファイターの内部図解。

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↑ガンキャノンの原画。

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↑エルメスとガンダムの対決シーンを再現した展示。

 それと、ガンダムの実物大ヘッド。ダメージ状態で瓦礫の上にあり、顔左半分が、吹っ飛ばされてます。

 おそらくア・バオア・クーでの対ジオング戦で、破壊され吹っ飛ばされた頭部ですね。

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↑ガンダム・ヘッド。

 最後に、物販コーナー。

 物販だけに参加することは出来ません。デパートの催し物の展覧会とか美術館とは違って、ここはあくまで入場した人のみ、物販コーナーに入れるシステムです。

 私は、図録が欲しいので、まずは図録ゲット。

 限定ガンプラは、HG1/144 RX-78-2機動戦士ガンダムが、1,300円で一番安くて買うか迷ったんだけど、止めときました。買っても、作らないし。限定物って、作ったら、価値下がりますからねー。

 あと売ってる限定ガンプラはー

MG ウイングガンダム プロトゼロEW カラークリア
5.200円

MG ガンダムアストレイレッドフレーム メッキフレーム/カラークリア
7,500円

 となってまふ。

 凶悪な値段(苦笑)。

 上述しますが、このあと、会期中時期をずらして、さらに限定ガンプラが追加されます。

 しかも、1回の会計で、買えるガンプラは同じ商品につき5個のみ。買い占め防止策ですな。

 まー、今はマニアと言えど、買い占めるほど、財布に余裕はないと思いますけれどもね。

 それで、会場限定の、ガシャポンをやってきました。「カシャポン戦士DASH 機動戦士ガンダム展限定クリアカラーVer.」全5種。1回300円。

 皆さん、夢中でやってましたね。

 私は2回やって、ゴッドガンダムが2回出たので、止めました(苦笑)。

 あとは、会場限定で、ビームサーベル型ポッキーがあったんですが、1,300円でHGガンダムと同じ値段だし、ちょっと止めようかな、と(苦笑)。

 そんなわけで、ガンダム展は、図録のみ買って終了−。

 企画段階から振り返り、原画とか貴重な資料満載で、見どころはたくさんあって、ファーストガンダム直撃世代には、興味深い展覧会だと思います。


※『機動戦士ガンダム』(1979年)OP、「翔べ!ガンダム」(ノンテロップバージョン)です。歌は、池田鴻、フィーリング・フリー、ミュージッククリエイション。

機動戦士ガンダム OPb 「翔べ! ガンダム」 (ノンテロップ)


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posted by 諸星ノア at 22:26| アニメ・声優など