2006年10月16日

軽やかなヲタ空間

 最近ヘビーローテーションで聴いているのが、『唐沢俊一のポケット』(TBSラジオ)の録音したもの。今まで深夜放送だったので聴く機会をなんとなく逸していたが、今月から金曜夜9時に昇格したので、MDに録音してみた。

 そしたら、面白い、面白い。もう下らないヲタ話のオンパレード。唐沢俊一さんというのは、作家・評論家で、カルト的な知識に造詣の深い方である。『トリビアの泉』(フジテレビ系)のスーパーバイザーでもあった。

 ゲストが毎回来るようだが、今回のゲストは監督で脚本家の中野貴雄さん。初めて接する名前かなと思っていたら、昨年観た『兜王ビートル』(河崎実監督作品/中川翔子=しょこたん主演作品!)の脚本を書いていた。また河崎監督の最新作『ヅラ刑事(デカ)』でも脚本を担当されているそうだ。

 この中野さんの、バカ話の発想力がすごい。マシンガンのように色々なバカ話が出てきて、止まらない。中野さんと唐沢さんの止まらぬ会話を聞いていると、マンガ家の赤塚不二夫さんが、長谷邦夫さんや古谷三敏さん、編集者の五十嵐俊樹さんなどと行っていたアイデア会議って、もしかしたらこうなのかなぁと想像した。五十嵐俊樹さんが『赤塚不二夫のことを書いたのだ!』で書いたアイデア会議の様子を読むと、唐沢さんと中野さんのトークと同じ匂いがする。とにかく、ダメ出ししないで、どんどん話と発想を膨らませていく。

 また特撮から、映画から、文学から、とにかく知識量が多い。偏っているんだけど、偏ってない。すごいなぁ。

 それと、全編ヲタ話なんだけど、ケンカにならないのが良い。よくヲタ同志って、主張を譲らなかったり、お互いの好きなもの・作品などを批判したり、ケンカになることが多い。まぁケンカになったら番組にならないという面もあるけれど、紳士のヲタの話し方を学べるようだ。

 アシスタントの、海保千里アナウンサーの存在も良い。決してヲタクではないし、ヲタク知識がないけれど、すごく爽やかに唐沢さん達の話に相づちを打ったりやコロコロと笑い声を上げている。仕事だからといえばそれまでだけれど、一般女性が濃いヲタ話など聞かされたら、退屈で仕方ないだろう。それについていっているのだから、なんとも懐の深い女性だと思う。

 番組内で触れられているが、往年のヒーロー特撮『シルバー仮面』(1971年)が、このほどリメイク作品としてDVD化(全3話)される。『シルバー假面』と表記するらしい。この映画の脚本を、中野貴雄さんが担当されている。正確には、本来脚本家の佐々木守さんが関わっていたのだが、今年二月に急逝されたので、中野さんが引き継いで書いたようだ。大正時代が舞台で、森鴎外の娘が、シルバー假面に変身する模様。今度のシルバー假面は、森鴎外=日本人とドイツ人のハーフ女性である。第一話は、12月に劇場公開されるようだ。監督は、オリジナル版のスタッフであった実相寺昭雄さん。『シルバー仮面』放映当時は、あまりに変化球の作品だったので視聴率が上がらず、路線変更した経緯がある。なんせ第一話が、「地球人は宇宙の敵」ですからね(裏番組が『ミラーマン』だったし)。リメイク版も女性が変身、舞台は大正時代と変化球の曲がり具合も相当なもので、どうなるか・・・。DVD買わないと全話観られないのが、私には辛いところ。

 番組に戻ると、『シルバー仮面』に関連したトークだったが、唐沢さんが『シルバー仮面』の主題歌の一節、♪シールバーかめーんはー、旅ゆーくかーめんと紹介すると、「旅ゆく仮面って、良いですよね、「いい旅夢気分」みたいで。そういうヒーローいいなぁ」と中野さんが答える。こういう調子で、ノンストップでヲタ話が膨らんでいく。そんなノリの番組だ。

 さて今週のゲストは、『仮面ライダー555(ファイズ)』で主人公・乾巧(いぬいたくみ)=555を演じた、半田健人君。ヲタク話についていけるかな。

 ともあれ知的好奇心を刺激してくれる、軽やかなヲタ空間。金曜9時が楽しみになった。

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posted by 諸星ノア at 16:15| Comment(4) | TrackBack(0) | ラジオ
この記事へのコメント
自分は、統合失調症になった人のブログを読みました。一つは、TOMOさん。27歳の女性の方でブログ名は『Strange Unbrella』です。絵日記調で書いていて、絵もうまいです。内容は、飄々とした感じです。
二つ目は、29歳になるぽこさんブログ名は、『心の病の海をゆく』です。これも絵日記調です。内容は、明るくて、心にグッと来て感動します。二人とも、統合失調症にかかっているとは、思えないほどです。
読んでみると自分は、逆に教えられることが多いです。元気がでます!
ノアさんも、このブログを読んで下さい!お勧めしま
Posted by なおたか at 2006年10月16日 21:52
>なおたかさん
 二つのブログ、チラッと拝見しました。日記に病気のことを公開するくらいですから、病気や症状を正面から受け止める力があり、それが前向きで明るい絵や文となって現れているのかなぁと感じました。
Posted by 諸星ノア at 2006年10月17日 13:44
ノアさん、もうすぐジャンボ宝くじの発表ですが、宝くじは買われたでしょうか?
というのも、ひきこもりにとって経済問題は悩みの大部分を占める問題だからです。お金の問題が解決出来れば、ひきこもりの問題の九割方は解決したと判断しても良いとすら思えます。一生生活できるだけのお金があれば、ひきこもりの苦悩はほぼ解消されるように思われるのです。
私も両親が死んだあと、一人でもやっていけるように、今から一円でも多く貯めておこうと思っています。ノアさんがギャンブルをするかどうか存じませんが、宝くじについてどう思われるでしょう? 
興味ない話でしたらごめんなさいネ。
では、「あなたのハートに……?」(『ユイエル』の声で)
Posted by ぷりんおとこ at 2006年10月17日 21:26
>ぷりんおとこさん
 私は生まれてこのかた、宝くじって買ったことないんですよ。クジ運なくて当たらないと思うから、買うのもったいないって感じてしまうんですよ。宝くじを買うよりは、欲しいマンガ本を買いたいという感じなのです。お金を払った分だけ、確実に満たされる方を取ります。

 ギャンブルも、まったくしないです。マンガの仕事で、ギャンブル依存症の勉強をしたんですが、ギャンブル怖いなぁと認識を新たにしました。

 確かにひきこもりって、高齢になればなるほどお金の問題が大きいですよね。親の定年や、死の問題が忍び寄りますから。ひきこもり問題って、やはりお金の問題が無視できないです。

 ぷりんさんは、貯蓄の感覚がおありで、偉いですよ(皮肉ではないです)。私はどうしても、その場の物欲とかに負けて使ってしまいます。自己嫌悪しながらも、やめられないです。これって、買い物依存なんですかね・・・。

 それでは、「くじらこーせん!」じゃなかった、「エンジェルビーム!」。
Posted by 諸星ノア at 2006年10月17日 23:15

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