2006年10月07日

美しい国

 『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系列)は、名物企画、バカを決める学力テストコーナー。題して「WBC」。ワールド・バカ・クラシックを決める。珍解答続出で、相変わらず面白い。優勝というか、最下位はよゐこの濱口優。過去最多の4回最下位だが、貫禄のV5で、ワールド・バカに決定。

 この番組を観て、日本は幸せだと思った。 

 今朝NHKラジオで、福島県在住のルワンダ人・カンベンカ・マリールイスさんの話を聞いた。非常に流ちょうな日本語を話されていたが、マリールイスさんは、「日本語が命をつないでくれた」と語る。

 福島に洋裁の研修に来日。帰国後すぐにルワンダの内戦。100日間で50万〜100万人が虐殺された内戦で、幼い子供二人を連れて逃げ延び、難民キャンプへ。そこで行方不明の夫とも再会。

 福島のホームステイ先だった友人から安否を聞く電話があったことを知らされ、来日時に覚えたひらがなで文を書いてFAXで無事を伝えた。それを見た現地の日本人医師が通訳に雇ってくれた。また赤痢にかかった我が子を、その医師が手配した薬で助けることができた。

 福島の友人の尽力で、家族で日本に来ることができ、ようやく安住を得た。誠に、日本語を覚えていたから、命がつながった。

 マリールイスさんは、教育の大切さを訴えた。ルワンダは非常に識字率が低い。家が貧しく、学校も少なく、教育を受けることができない人々が多いそうだ。彼女は両親の理解があり、学校教育を受けることができ、さらに日本にホームステイもできた。

 ホームステイ先で感動したこと。それは、その家のおばあちゃんが、新聞を読んでいたことだという。母国では老人が文字を読んでいることは、考えられないことだそうだ。それだけ読み書きができない人が多い。新聞を読むおばあちゃんの姿は、とても美しかったという。それと、日本の義務教育制度の素晴らしさを感じたそうだ。マリールイスさんは、母国の母に手紙が書けないことが悲しいという。母は、文字が読めないからだ。

 いざという時、本当に役に立つのは頭の中だけだという。すなわち、これまでに培った知識や教養が、命を助けるのだという。経験談だけに、非常に実感ある言葉。

 また母国が内戦になったのも、教育水準の低さからくるのではないかと推論する。若者は教育を受けられないから、判断力に欠ける。だから指導的な人が言っている言葉が、良いことか悪いことか、判断できない。

 教育の大切さ、戦争は何も生まないということが、体験談だけに生々しく、説得力があった。

 『めちゃ×2イケてるッ!』でテストでバカを決めるといっても、読み書きができるから、珍解答が成立するのだ。ワールドバカを決めると言いながら、識字率が低い国から見れば、非常に高度なことをやっているのだ。幸せなことだ。皮肉ではなく、ありがたく思うのだ。私自身も、大学、専門学校まで出してもらった両親に対して、ありがたく思う。それでもこの有様で、申し訳ないけれど。

 どこかの首相が言う「美しい国」には、タカが飛んできそうで怖いけれど、マリールイスさんの「新聞を読むおばあちゃんの姿の美しさ」という話は平和的で、非常に素直に日本という国を「美しく」思えるし、感謝できる。教育の大切さを感じた。賢くなっても、それはそれで兵器や武器も進化して、戦争は繰り返されているわけだけれども・・・。

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↑本文に関係ないですが、今晩自宅から見えた月です。綺麗でした。
posted by 諸星ノア at 21:15| Comment(6) | TrackBack(0) | ラジオ
この記事へのコメント
こんばんは!とりあえず鯖に落ち着いてる青です。ノアさん満月のこと教えてくれてありがとう♪すっかり忘れてたよ。今DVDをポストに返しに行って、ついでに自転車に乗りながら月見を堪能して来ました。今年もほぼ十五夜の月が見れてよかったです。つか、十六夜の月ですね、見れてよかった。感謝します☆
Posted by 鯖丼の青 at 2006年10月08日 01:51
はじめまして。てつしと言います。ノアさんより5歳くらい上の、男です。
ひきこもりセキラララを2〜3年前に拝読し、その後も何回か繰り返し読んでいます。本当に名著だと思う。
今日、ノアさんの名前を検索したら、このブログがあったので、うれしくてコメントさせていただきました。
これからもブログ続けてください。また、コメントさせてください。よろしくお願いいたします。
Posted by てつし at 2006年10月08日 06:02
>鯖丼の青さん
 特に十五夜とかだからという意識ではなかったんですが、月が綺麗だなぁと思ったものですから写真を撮ったのでした。でも青さんのお月見のきっかけになって、嬉しいです^^。
Posted by 諸星ノア at 2006年10月08日 21:12
>てつしさん
 初めまして。ようこそおいで下さりました。

 本を読んで下さることだけでも嬉しい上に、何回も読み返して頂けているなんて、ありがたいことです。

 ブログをお読み下されば分かりますが、こんな人間です。いたりませんが、こちらこそよろしくお願いします。
Posted by 諸星ノア at 2006年10月08日 21:19
私もかなり前からナイナイファンなのですが、最近のナイナイの番組はどうもいただけませんね。
なんかとんねるず的な方向に向かっているようでイヤです。
ギャラはものすごく高いのに、番組はやっつけという感じ。
オールナイトニッポンも最近つまらないですねぇ…。
トークをきいているととんねるずにあこがれて云々というのを良く言ってます。
これはもうだめだなとw

最後の希望は伊集院か…。

伊集院は早くもケロっと復活w
これはうれしかったです(´▽`)

世の中すべて利益と能率が優先されてエンターテイメントの世界までそれが進出してきているようでホントに腹立たしいです。
Posted by HK at 2006年10月10日 17:45
>HKさん
>最近のナイナイの番組はどうもいただけませんね。なんかとんねるず的な方向に向かっているようでイヤです。
 なるほど〜、そういう見方もあるんですね。ラジオは分かりませんが、テレビのナイナイの番組は面白く拝見しています。とんねるずの番組も、割りと好きですし。そこら辺は、HKさんとちょっと意見が違うかなぁと感じています。

 ただナイナイは、純粋なトーク番組になると、面白くなくなりますね(『ナイナイサイズ』とか)。やはり、岡村さんは動いてナンボだなぁ、と感じます。彼らの面白さを支えている要因の一つは、ディレクターの演出の力でしょう。だからナイナイが面白いというより、ナイナイの「番組」が面白いんですね。勿論、ディレクターの要求以上に応える技量があるから、冠番組が持てるのでしょうけれど。

 伊集院さんは、元気になって良かったですね。彼のトーク術がないと、やはり番組は回っていかない感じです。

>世の中すべて利益と能率が優先されてエンターテイメントの世界までそれが進出してきているようでホントに腹立たしいです。
 例えば映画だと、とにかくかかわる人間の拘束時間を短く短くしようとしてますね。現場の時間を少なくする傾向にあるようです。

 利益と効率を考えるのは、自然なことで大切なのですが、あまりにもそれらに特化してしまうのは、どうかと思いますね。非人間的な社会になりそうです。障害者の方達や、お年寄りとか、ますます切り捨てられてしまいそうです。ひきこもり業界も同様でしょう。

 利益率や効率の悪い人間=私が、いかに無理なく効率化社会にリンクしていくか、考えることがありますが、私の頭ではなかなか妙案は浮かびません。
Posted by 諸星ノア at 2006年10月11日 14:55

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