ビリケン商会ギャラリーで開催中の、マンガ家・駕籠真太郎(かご・しんたろう/1969年生)先生の原画展を観に行きました。
ビリケン商会は、数々のウルトラ怪獣のガレージキットや、昔の怪獣ソフビを買取&販売するお店ということで、その存在は、知っていたのですが、行くのは初めて。
なにぶん表参道界隈は、青山学院大学の最寄り駅というオシャレスポット。私にはアウェーで無縁な界隈なので、あまり降りないから。
ビリケン商会の公式サイトにあるマップを頼りに、なんとか、お店へ。着いてみると、表参道駅からは、単純な道順。曲がる路地さえ間違えなければ、分かりやすい。
駕籠先生の存在は、ごくごく、最近知ったくらい。ネットで、先生の美少女の絵を知って、とても可愛いし、ぜひ間近で肉筆画を見てみたいと思って、ビリケンへ行ったのでした。
美少女画と言っても、成人向けです。つまり、エロ。しかも、やや猟奇的な物です。

↑ビリケンギャラリー制作、展覧会ハガキ。
狭い館内には、オシャレな若いカップルが一組。さすが、表参道。さすが、港区青山。
さらに置くでは、何やら、駕籠先生らしき方が、ファンの方らしき若い美人を、スケッチしてらっしゃいました。
店主の女性が、「イベント中です」と言ってました。有料で、似顔とか、描いてもらえるイベントなのかなぁ。
板張りの壁には、美少女のイラストが、飾られてました。B4大にカラーで描かれた美少女が、ズラリ。
ペンで描かれた繊細なタッチ。彩色は、紙の白地をかなり残し気味の、淡い彩色です。淡彩ですね。
ほとんどの少女が、頭が割れたりして、中からケーキやら、ガチャポンやらが飛び出したりしています。
ポップでありながら、Hであり、猟奇でもある、怪しげな美少女達。
美少女とホラーと言えば、楳図かずお先生という偉大な先達がいますが、楳図先生よりも、アブノーマルさが増加してる分だけ、さらに極北にあるような存在かも。
先生の最新刊『異物混入―駕籠真太郎高濃短編集』(青林工藝舎刊)が売られており、しかもイラスト付きのサイン入り。
初めて先生の作品を拝見しましたが、すごい。
エログロ、ナンセンスを地でいくような。画面に展開される美と醜の共存(女の子の顔が変形したり、四肢が切断されてたり)が、描写力が高いから、えぐさを増してます。
ちょっと読むのが辛いので、先生が個人的に出している(?)画集が何冊かあったので、その中の1冊、『駕籠真太郎式美少女絵第三集 甘い女の子は別腹です』を購入。

↑『甘い女の子は別腹です』。
店主さんに思い切って、「先生にサイン頼めますか?」とお願いしてみると、ちょうど似顔絵が区切りだったようで、先生に取り次いでもらえました。
図々しかったけど、せっかくなので、買った画集に、先生にサインを書いて頂きました。先生は、ちょっと戸惑った感じでしたが(苦笑)。申し訳ありませんでした。そして、サインをありがとうございました。

↑最終ページにサインして下さいました。
ちなみに、彩色は、普通の水彩絵の具を使用しているとのこと。
そう言えば、似顔イベントでも、彩色は、水彩絵の具を使ってました。
そんなわけで、ギャラリーを後にしました。
私もあんな風に、美少女を、しかも水彩でキレイに描いてみたいもんです。
淡彩って、あっさり塗るわけですから、当然筆の運びを迷わず塗らなければならないから、難しいでしょう。
プロはすごいなって、改めて感じた次第です。
※駕籠真太郎先生が制作されたらしい、ショートショートアニメです。
ナンセンスでシュールですが、かなりグロテスク。大人向けの外国アニメのような、渇いたブラックユーモアを感じます。
グロがダメな人は、見ない方が良いかも(←リンク貼るなよ)
駐車場Parking
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