原作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年を記念して、母国フィンランドで制作された、長編アニメーション映画です。

↑映画チラシ。
日本語吹き替え版を鑑賞。
吹き替え版は、1990年に日本で制作された『楽しいムーミン一家』でキャスティングされた声優陣を、そのまま採用してます。すなわち、ムーミン役を高山みなみ、フローレンをかないみか、ムーミンパパが、大塚明夫など。
以下、ネタバレありますので、未見の方、ご注意下さい。
本作は、今までのようなトーベの原作小説ではなく、コミックを元にアニメーションにしようとする、初の試みだったようです。
彼女の描くペンタッチのままで、そこに色を入れ、キャラクターや世界が動くイメージで制作するというのが、当初のコンセプトだったようです。
その狙い通り、トーベの柔らかい描線が見事に再現され、かつ躍動し、配された色彩も、どこか乳白色のような柔らかさを感じます。日本のアニメーションにはない、質感が出ていると思います。
お話は、ムーミン一家が、南の高級リゾート地へ軽い気持ちで移住するって言う話。
お金とは無縁の生活を送っていた彼らが、南のリゾート地では、全てがお金次第で決まる。
ムーミンやムーミンママは、馴染めないものの、ムーミンパパやフローレンは、バッチリ馴染むという好対照ぶり。
さて、どうなりますか。その後どう展開かは、映画をご覧下さい。
楽天的で好奇心にまかせて、まずは行動するところは、『ムーミン』の世界観ならでは。冒険好きらしい、トーベ・ヤンソンの世界です。
でも最後は、ムーミン一家は、元のムーミン谷に帰還して一件落着。
冒険は、無事帰れてこそ。帰れない冒険は、無謀でしかないでしょう。
日本アニメの演出に慣れた目には、演出が多少間延びした印象ですが、これはこれで面白いです。
それは『たのしいムーミン一家』のキャスト陣の吹き替えで見たからかも。字幕版で見たら、面白みが少し減るかもしれません。
なおゲスト声優で、さまぁ〜ずが出てますが、大竹一樹がセレブのプレイボーイ=クラークを演じているんですけど、見た目がそっくりで、実にはまり役でした(笑)。
※『劇場版ムーミン 南の島でバカンス』予告編をどうぞ。
映画『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』60秒予告
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