2015年03月12日

『劇場版ムーミン 南の島でバカンス』

 『劇場版ムーミン 南の島でバカンス』を観てきました。

 原作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年を記念して、母国フィンランドで制作された、長編アニメーション映画です。

img049L.gif
↑映画チラシ。

 日本語吹き替え版を鑑賞。

 吹き替え版は、1990年に日本で制作された『楽しいムーミン一家』でキャスティングされた声優陣を、そのまま採用してます。すなわち、ムーミン役を高山みなみ、フローレンをかないみか、ムーミンパパが、大塚明夫など。

 以下、ネタバレありますので、未見の方、ご注意下さい。


 本作は、今までのようなトーベの原作小説ではなく、コミックを元にアニメーションにしようとする、初の試みだったようです。

 彼女の描くペンタッチのままで、そこに色を入れ、キャラクターや世界が動くイメージで制作するというのが、当初のコンセプトだったようです。

 その狙い通り、トーベの柔らかい描線が見事に再現され、かつ躍動し、配された色彩も、どこか乳白色のような柔らかさを感じます。日本のアニメーションにはない、質感が出ていると思います。

 お話は、ムーミン一家が、南の高級リゾート地へ軽い気持ちで移住するって言う話。

 お金とは無縁の生活を送っていた彼らが、南のリゾート地では、全てがお金次第で決まる。

 ムーミンやムーミンママは、馴染めないものの、ムーミンパパやフローレンは、バッチリ馴染むという好対照ぶり。

 さて、どうなりますか。その後どう展開かは、映画をご覧下さい。

 楽天的で好奇心にまかせて、まずは行動するところは、『ムーミン』の世界観ならでは。冒険好きらしい、トーベ・ヤンソンの世界です。

 でも最後は、ムーミン一家は、元のムーミン谷に帰還して一件落着。

 冒険は、無事帰れてこそ。帰れない冒険は、無謀でしかないでしょう。

 日本アニメの演出に慣れた目には、演出が多少間延びした印象ですが、これはこれで面白いです。

 それは『たのしいムーミン一家』のキャスト陣の吹き替えで見たからかも。字幕版で見たら、面白みが少し減るかもしれません。

 なおゲスト声優で、さまぁ〜ずが出てますが、大竹一樹がセレブのプレイボーイ=クラークを演じているんですけど、見た目がそっくりで、実にはまり役でした(笑)。


※『劇場版ムーミン 南の島でバカンス』予告編をどうぞ。

映画『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』60秒予告
 

人気ブログランキングへ
↑ランキングに参加しています。よろしかったら、ポチッとお願いします<(_ _)>
posted by 諸星ノア at 19:55| アニメ・声優など