2014年11月29日

松本零士先生サイン会@八重洲ブックセンター8Fギャラリー 前編

 マンガ家・松本零士先生(76歳)のサイン会に参加です。

 小学館クリエイティブ『銀河鉄道999』第1巻&第2巻発売を記念してのサイン会。

 場所は、JR東京駅八重洲口近くにある、八重洲ブックセンター8Fギャラリー。

 今回はサイン会に合わせて、TVアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』(1978年)や、劇場アニメ『銀河鉄道999』(1979年)など松本作品を監督された、りんたろう監督(73歳)も登壇され、松本先生とのトークショーも同時開催されます。

 トークショーは、15時より。サイン会は、トークショー後に行われます。

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↑告知ポスター。

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↑会場内パネル。

 会場の8Fギャラリーには、サイン会参加整理券所有者60名、他関係者が集結。

 ちなみに整理券は限定60名で、配布日即日完売でした。藤子不二雄A先生のサイン会の時のような、「瞬殺」ではなかったですが。

 15時、小学館クリエイティブ・石黒氏の司会で、松本零士先生、りんたろう監督が登壇されます。

 万感の思いで、松本先生が長々と挨拶され、りん監督は短めという、お互いの人柄を知った上でのあうんの呼吸でスタート(笑)。

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↑松本先生。

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↑りん監督。 

 りん監督を迎えたということで、劇場版『銀河鉄道999』を中心のトークとなります。

 石黒氏からの質問に、監督と先生が答える形式です。

 まずは、星野鉄郎が、TV版と映画版では、等身や見た目が違う点について。

りん「そもそも劇場映画の方が、TVよりも初めに企画はスタートしていて、プロデューサーから、鉄郎どうしようかという話になった。それまで東映動画の劇場アニメは、子供向けしかやっていなくて、『999』が初めての若者向け。だから、若者向けにしたいので、鉄郎の年齢を上げた。もちろん、TV版との差別化もあります」
松本「それと、映画は2時間くらいありますから、ある程度難しい会話が出来る年齢にしないと、という意図もあったんです」

 BGMに関して。

りん「松本先生は、ワグネリアン(ドイツの作曲家・ワーグナーに心酔している人)なのは分かっているけど、それだと映像が重くなるので、避けた(笑)」
松本「ゴダイゴだっけ?ベートーベンとかワーグナーとか曲の感じを伝えると、曲調はまったく違うんだけど、情感だけは同じものを作ってくれる。その時、音楽のプロはすごいなって思った」

 映画版第1作のラストシーンについて。

りん「松本先生のプロットが、大体こんなに分厚くて(親指と人差し指で2cmくらいの幅を示す)、2時間の映画に収まらない。脚本の石森史郎と僕とで、先生いるとうるさいから、いないうちにプロットを心を鬼にして切ってね(笑)。でも松本ロマンチズムってのは、青春に終わりはないってことで、物語は完結しない、まだ続くってラストにしたんです。それと僕のこだわりで、どうしてもラストにTOKYO FM「ジェットストリーム」の城達也のナレーションを入れたかったので、城さんを拝み倒して出てもらいました」
松本「元々『999』は、弁慶の999本の刀狩りから取っていて、1000本集めたら終わってしまうんだけども、集めるまで青春は終わらないんだって意味を込めて、『999』なんです。だから今も、物語は終わってないんです。私は生涯をかけて、『999』を描き続けるつもりです(会場から大拍手)」

 ここで、質問タイムです。


ー松本零士先生サイン会@八重洲ブックセンター8Fギャラリー 後編へ続く。


※映画『銀河鉄道999』挿入歌、かおりくみこ「やさしくしないで」です。松本先生、お気に入りだとか。

 酒場で歌う機械化人=レリューズが、哀しく歌う歌。

作詞/中原葉子、作曲/中村泰士、編曲/青木望、歌/かおりくみこ

かおりくみこ やさしくしないで 


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posted by 諸星ノア at 21:08| マンガ・マンガ家