Bunkamuraミュージアムの1Fギャラリーにて開催、「幻獣神話展 寓意夢想の召喚」を観ました。

↑展覧会入り口。
イラストレーターや造形作家達が、「幻獣」をテーマに、おのおのが考える「幻獣」を表現した作品の展覧会です。
発起人は、「怪獣絵師」開田裕治先生。
若者集うおしゃれな渋谷のアートシーン・Bunkamuraの展覧会とあって、いかにも怪獣マニア風の男性ばかりではなく、一見さんっぽいおしゃれなカップルとかいました。
作家によって、幻獣のとらえ方は様々で、イマジネーションの広がりが面白い。
さらに表現方法も多彩なので、色んな幻獣の姿が表出してました。
私としては、寒河江智果のイラストに目を奪われました。
人魚と雪女の2作を展示してましたけど、日本画のような描画方法で、しかしルックスは、髪はツインテールで今風の女子高生のようで、とても可愛い。こういう手があったかと、驚き。
開田画伯もちゃんと、怪獣テイストの幻獣という、「らしい」作品。
また立体作品で、子供が乗る車の遊具に豚の皮をフロントにつけた作品は、エグかった。マンタムという美術作家の作品。日本人みたいですね。
マンガ家で、特撮ファンには「3式機龍=メカゴジラ」などの特撮キャラクターデザインでもお馴染み、西川伸司先生は、「クトゥルーファイト」と称して、クトゥルー神話の幻獣を『ウルトラファイト』風のゆるい怪獣着ぐるみ風へデザイン昇華した作品の展示。
『ウルトラファイト』直撃世代なので、好きです、こういうの。
これも幻獣なのかってのは、いしいひさいち先生の1ページマンガとか、デハラユキノリさんのソフビ製のオヤジ群だったり、振り幅がでかすぎる(苦笑)。
早速図録を買おうとしていたら、スタッフの女性に、「今、山脇隆先生が来館中なので、図録をお買い下さると、サインを頂けますよ」という案内が。
今にして思い返せば、そのスタッフさんは、開田あやさんでしょう。開田裕治先生の奥様。
ご夫婦揃って、精力的です。

↑図録。表紙画は、開田先生。
図録購入後、山脇先生にサインをいれて頂きました。

↑山脇先生のサイン。
名刺を下さり、腰が低い方。
失礼ながら、先生を存知上げなかったんですけれども、展示している作品は、立体作品。骸骨型の妖精達が、ユニコーンの骨を研究している立体。
額縁型の箱に、研究室が作り込まれています。
こういう立体作品は、フレームジオラマ、というらしい。
ラドールとか、真鍮などで、精緻に造型されてます。
図録でプロフィールを確認しますと、ガレージキット造型師なんですね。年齢は・・・私より一歳年上!!!そうかぁ、自分との人生の差で、ますますすごい方なんだなぁと実感。
偶然サインを頂けたり、固い私の頭では創造出来ない、たくさんのイマジネーションの数々が味わえる展覧会でした。テーマに対するアプローチには、様々なバリエーションがあるんだなぁという実感。やった者勝ち、というか。
自分の創作も、こうありたいものです。
※『ウルトラファイト』(1970〜71年/円谷プロ)から、第188話「怪獣餓鬼道」です。
哀しいお話です。
ウルトラファイト「怪獣餓鬼道」
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