2014年07月26日

酉澤安施先生トークショー&サイン会@書泉ブックタワー8Fイベントフロア

 イラストレーター・キャラクターデザイナー酉澤安施(とりさわ・やすし)先生の初画集発売記念の、トークショー&サイン会に参加です。

 場所は、秋葉原。

 書泉ブックタワー8Fイベントフロアにて。15時より。

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↑書泉ブックタワー。

 トークショー&サイン会は、特撮雑誌『宇宙船』に連載されていた、酉澤先生のイラストをまとめた、『東宝快獣大進撃 酉澤安施画集』を発売を記念して開催されます。

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↑『東宝快獣大進撃 酉澤安施画集』。

 またもや私の不勉強というかモグリで、絵柄は存じ上げてましたが、酉澤先生のことは存じ上げませんでした。

 ウィキで調べると、1962年青森県生まれ。ゲームデザイナーやCMプランナーなどを経て、映画『モスラ3 キングギドラ来襲』よりキャラクターデザイナーとしてデビュー。以後、特撮物のデザインを数多く手がけられてます。

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↑会場。

 定刻通り、トークショースタート。会場には、50名ほどのファンが集結しています。

 酉澤先生と、ゲストに特撮ライター・ガイガン山崎氏。司会は、『宇宙船』編集長・野口智和氏。

 トークは、画集に収められてるイラストを会場モニターに映し出し、それについて話すという形式です。

 以下、私が取ったメモによって、トークの要点を抜き出して書いてみます。

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↑会場モニター。

 酉澤先生は、今回は自身初画集になるそうですが、「東宝怪獣を扱ったからこそ出せた画集」と謙遜しておりました。

 先生は東宝怪獣について、大昔に宇宙からキングギドラが訪れ、キングギドラの「ギドラ細胞」が、地球生物に感染し、異常進化した生物が「怪獣」であるという考えの元、イラストを描いているそう。

 そういうオリジナル設定で描いていることについて、東宝からアレンジし過ぎというクレームがついてしまったとか。

 モニターには「メガロが率いる怪獣軍団」が出陣するイラストが映されてますが、上記の理由で、これ以降、独自路線で東宝怪獣を描けなくなったそうです。

 以降は、「東宝特撮名場面シリーズ」として、怪獣バトルの名場面を、先生流にアレンジして描くことになりました。

 そんな中で先生一番お気に入りのイラストが、モニターに。

 『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年)のラストから、「冬眠に入るゴジラとミニラ」の図。

 雪の中、ゴジラが息子のミニラを懐に抱いて、首としっぽで上と下から優しく息子を包んでます。

 ガイガン山崎氏によれば、先生の年賀状にも、この絵が使われていたとか。

 先生は、ゴジラとミニラの親子愛で泣ける作品で気に入っており、おそらく初めて映画館で観た作品とのこと。

 実際の着ぐるみではゴジラの首としっぽはほとんど曲がらないので、絵ではミニラを包むように曲げる表現にした、と先生。

 ちなみにイラスト1枚当たり、一日で描いてしまうそう。筆の勢いのまんまで描くそうで、描き直しても良くなることがないので、描き直しもしないそうです。
 
 連載では、メカゴジラなど、メカ怪獣は扱ってないんですが、それについては東宝から、メカ物は設定がしっかり決まっているのでダメと言われていたからだそう。

 そんな中、「ガイガン(韮沢靖デザイン版)vsアンギラス」の絵では、ガイガンの両手の鎌の内側に遊び心で謎の文字が描き入れてあります。これについては、ノークレームだったようです。

 この絵では、ガイガン腹部にあるノコギリが、アンギラスの頭部に当たっている図なんですが、先生曰く、残虐シーンに関して否定しない立場だそう。

 「昔のガメラシリーズでも、ガメラはやられれば血をダラダラ流していたし、そういうトラウマを子供の頃植え付ければ、大人になって変なことをしないんじゃないかと思う」とのこと。

 司会の野口氏から、どんな怪獣が好きかと問われ、先生は、「ガニメやカメーバ」と。生物感が感じられる怪獣が好きで、他に子供の時に観て驚いたのが、ゴロザウルスらしい。これが着ぐるみなのか、とそのスーツのクオリティに驚いたそうです。

 今後はどんな怪獣を描いてみたいかと問われると、「オリジナル怪獣を描いてみたい」。

 最後に集まったファンにメッセージー

「ネットではつまらないデザインで書かれるけれども、明日が分からない仕事でもあるから、周囲に媚びずに自分の路線で頑張ります。それと、今度のハリウッド版『GODZILLA』は、良く出来ているので観た方が良いです」

 トークショーはここで終了。

 少し休憩を挟んで、サイン会開始。

 なお本はサインを書いて頂いてから、もらえる手はずとなっております。

 酉澤先生は、サインにイラストを描いて下さるそう。しかも初代ゴジラ!予め先生は紙に初ゴジを描いておいて、それを見ながら描いて下さいます。

 私の前で、「緊張するな〜」と言いながら、ゴジラを描いて下さいました。

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↑酉澤先生、初代ゴジラ入りサイン。

 握手もして頂いたんですけど、手が冷たくてほっそりした指に驚きました。女性のような手の感触と言いますか。

 というわけで、イベント終了ー

 帰宅後、改めて画集を拝見しましたが、迫力の怪獣画!子供の頃怪獣映画を観て育った者でしか描けない、怪獣大好きという魂の荒ぶりがビンビン伝わってきました。

 映画の場面が、酉澤先生の脳内で「こうだったら良いのに!」という線で補完され、時に場面をトリミングし直して、絵として定着させた感じでしょうか。

 東宝怪獣ファンなら、日本人のみならず、外国人からも賞賛されそうな画集だと思いました。

 先生、お疲れ様でした!


※酉澤先生お気に入り、『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年)の予告編です。

怪獣島の決戦 ゴジラの息子


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posted by 諸星ノア at 21:00| 特撮&VFX作品・特撮ヒーロー・怪獣