場所は、東京。西武池袋本店別館2階=西武ギャラリー。

↑ポスター。
無料招待券が手に入ったので、行ってきた次第。
展示内容は、『思い出のマーニー』のイメージボード(水彩画)や、絵コンテ等々、米林監督の肉筆画。
絵柄はジブリ調というか、安定の宮崎駿調で、上品ですね。
改めて上手いというか、まぁ当たり前ですけれども。
そうそう、私は米林監督のことは、ほとんど存じ上げないんです(汗)。監督第1作『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)も観てないですし。
ウィキで調べたら、1973年石川県出身の現在41歳。うわぁ、私より年下なのか(汗)。
『千と千尋の神隠し』のカオナシのモデルだとか。へぇ。
とにかく、女性キャラの仕草や動きが、上手いですね。髪の毛の表現が男性とは思えないほど、きめ細やかに表現されていて。
来場者の女の子らも、「髪の毛がキレイだよね〜」と話してましたね。
四肢のデッサン力も、素人目で見ても確かそうですしねぇ。それとキャラはただ立ってるだけでも、躍動感があります。そこに「人が存在している感じ」が描けてます。
展示の最後の方には、米林監督が修業時代にスケッチブックに描いた数々の少女画がありましたけど、もうアタリを一切取った跡がなく、ササッと全身が描き上がっていて、ビックリ。
最初の方に展示されてるイラストボードや絵コンテを思い出すと、下描きの形跡がなく、一発描きで、サッと描かれてます。
考えてみれば、人を描く度いちいちアタリを取って描くようじゃ、商売にならないですからねぇ。
動画マン時代に、時間と戦いながら大量の絵を描いたでしょうし、その間も上記のように、スケッチブックに描きまくってたようですから、速く正確に描く訓練、鍛え方が違うでしょう。
さらに宮崎駿という、大巨匠の元で働くプレッシャーが加わります。
場内に貼られた米林監督のコメントには、『借りくらしのアリエッティ』の時、宮崎駿監督からは、ダメ出しの連続だったことが記されてます。一生ボツをくらい続けるんだろうなと、思ったようです。
うわさ通り、宮さん厳しい。こんな監督の元でやってたら、鬼のように画力が上がるでしょう。私だったら、逃げ出すだろうな(苦笑)。
私自身、アニメ作画の知識がほとんどないんですけど、アニメに詳しかったら、展示されている絵コンテのカメラワークの巧みさとか、もっと興味深く見ることが出来るでしょう。
そんなわけで(どんなわけだ)、グッズコーナーでは、歴代宮崎アニメのソフビ製指人形を買って、退場しやした。
指人形ながらキャラの特徴をよく捉えられているし、種類が多いからコレクション性もあって、良い感じです。

↑ゲットした指人形達。
ただジブリ関連商品は、みんな値段が高いのがネックですね。
ちなみに他の来場者の多くも、肝心の米林監督の画集とかそういうものではなく、ジジのチャームやストラップなどのジブリ・グッズを買ってる人が多かったです。
この展覧会は、米林監督の画集刊行記念も兼ねているわけで、本来なら、その画集が売れても良いんですけれども、私がいる時には、買ってる人を見かけなかったですね。
画集とか資料性の高いものは、熱心なアニメファンや、米林ファンが買うんでしょう。展覧会初日は、画集購入者に向けて、米林監督のサイン会があったようで、そこで大量に売れたでしょう。
まぁマニア相手の作品作りをしないというのが商業的成功につながってますし、そもそもアニメオタク嫌いなのが、ジブリというか、宮崎駿監督なんですけれどもね(苦笑)。
※『思い出のマーニー』の予告編をどうぞ。
「思い出のマーニー」劇場本予告映像
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