2014年06月21日

藤子不二雄A先生トークショー&サイン会@八重洲ブックセンター本店 その1

 『忍者ハットリくん』、『怪物くん』、『笑ゥせぇるすまん』、『プロゴルファー猿』などでお馴染み、マンガ家・藤子不二雄A先生(1934年生/80歳)のトークショー&サイン会に参加です。

 場所は、JR東京駅の八重洲口に近い、八重洲ブックセンター本店。その8Fイベントフロア。


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↑八重洲ブックセンター本店。

 今回は、『@ll(オール)藤子不二雄A 藤子不二雄Aを読む』(小学館刊)を発売を記念しての、トークショーとサイン会です。

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↑『@ll(オール)藤子不二雄A』表紙。

 『@ll(オール)藤子不二雄A 藤子不二雄Aを読む』は、A先生のこれまでのマンガ作品を豊富な写真で振り返りつつ、あのトキワ荘時代の写真や、トキワ荘リーダー・故寺田ヒロオからの手紙など、貴重な資料が満載の、フルカラーA先生大鑑となっています。

 また先生のピンナップや、実物大右手写真など、珍しい試みも多いです。

 14時から、トークショー開始。

 私はアキバでのイベント終わりなので、8Fイベントフロアに着いたのは、14時15分頃。すでに、A先生のトークショーは始まってます。

 急いでメモ帳をバックから取り出して、トークをメモります。

 以下例の如く、メモ書きを元に、ネットで情報補強しつつ再現してみます。間違っていたら、すみません。

 司会は、小学館の西堀氏。西堀氏の判断で、ここにいるファン代表として、この本で気になっている部分に絞って質問したい、とのことです。

西堀「まずは、発刊のきっかけからー」

藤子A「企画は2年前からあったんだけども、内容が複雑怪奇なのでね(笑)。時間をかけて、僕の80歳まで待って出そうということで、今年出しました。ピンナップのポスターは、企画の最初で撮ったもので、部屋に貼ると、うなされるかもしれないよ(苦笑)」

西堀「座右の銘である、「明日にのばせることを、今日するな」についてー」

藤子A「戦時中は、いつ死ぬか分からない生活で、明日はないと思ってたの。柔道着を巻いた人形に、「英米撃滅!」って言って竹槍で突く練習して、こんなんでアメリカに勝てるのかなって思ってた。

 終戦後、ジョン・ヒューストン監督のアメリカ映画『アフリカの女王』を観てね、キャサリン・ヘプバーンがハンフリー・ボガードとドイツ軍から逃げるんだけど、ボガードが「明日のばせることは、今日するな」と、一晩休んでから逃げようと言うんだ。それを見て、アメリカの余裕を感じたんだね。それ以来あのセリフを、僕の座右の銘にしてるんだ」

西堀「常に好きな物を描いてきたらしいですが」

藤子A「売れてる雑誌だと、まず自分の好きなものは描けないよね。だから、売れてない雑誌の依頼を受けて、好きな物を描くんです。言い方は悪いけれども、実験でね。例えば、秋田書店とか(場内笑い)。描きたい物を描くから、楽しいんだね。昔雑誌には、読者アンケートに、面白かったマンガ3つ書けという欄があった。酷いのは、つまらなかったマンガも3つ書けってあって、あれは集英社だったかな(場内笑い)。そういうところじゃない雑誌に、好きな作品を描くの」

西堀「秋田書店と言えば、『少年チャンピオン』では、イジメをとりあげた『魔太郎がくる!』(1972〜1975年)を描かれました」

藤子A「あの当時(1970年代)は、イジメはマンガのテーマとしては、扱わない領域でね。誰も気づいてなかった。僕は子供の頃はイジメられっ子の方だから、イジメられっ子の作品を描こうと思った。でもイジメられるだけじゃ物語のカタルシスがないから、魔太郎が不思議な超能力で、イジメっ子をやっつける話にしたんです」

西堀「アニメ化した作品では、作詞を多く手がけてますよね」

藤子A「テレビアニメの作詞は、僕がほとんどやっていてね、「オバQ音頭」とかね。あれは一時期、夏祭りだと、どこでもかかってたからねぇ。大ヒットしてレコード会社から、表彰されてね。カラオケで歌って貰えると、印税が入ります(笑顔)。『笑ゥせぇるすまん』だと、「孤独の唄」っていうのを作詞したんだけど、これは人気なくてね〜(苦笑)。だからカラオケに行って、自分でこの曲を歌うの。でも1年に何千円しか印税が入らない(苦笑)。

西堀「この本には、寺田ヒロオさん(トキワ荘に住む藤子らマンガ家達のリーダー)の手紙など、貴重な手紙が掲載されてますが」

藤子A「市川準さんが監督した『トキワ荘の青春』って言う、テラさんが主人公の映画があって(1996年公開)、モッくん(本木雅弘)がテラさんをやったんだけど、滅入ってる時とか、仕事場のテレビで、この映画のラストだけ観るの。すると、青春時代に戻った気がして、ラストの(エンドロールで)霧島昇の「胸の振り子」が流れるんだけど、もう涙が出てね。

 仕事場には、当時の写真が貼ってあって、そういう写真がなければ、、映画も出来なかったし、『まんが道』も絶対描けなかった。

 映画のラストは、テラさんが一人トキワ荘を出て、土手で飛んできた野球ボールをつかんで、少年に返球するんだ。実際本当に、一人静かにこの世を去っていったんで(1992年没)、この映画のラストシーンそのままの人だったんです」


ー藤子不二雄A先生トークショー&サイン会@八重洲ブックセンター本店 その2へ続く。



ー藤子不二雄A先生トークショー&サイン会@八重洲ブックセンター本店 その2へ続く。


※今でも、オバQ音頭が踊られているみたいです。そんな映像です。

 幼稚園の夏祭りで踊るために、練習する女の子です。お父さんが撮影。可愛いですね〜。そばの弟ちゃんは、無関心(笑)。

オバQ音頭(Obake no Q-tarō DANCE)


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posted by 諸星ノア at 20:32| マンガ・マンガ家